Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

vol.70うす板は…

2009年08月28日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その七十「うす板は床の大小また花や花生によりかはるしなしな」

前回(六十九)でも書いたけど、薄板のセレクトって、いろいろややこしい。
薄板も矢筈板とか蛤端、丸香台などいろいろあってあるからね。
花入の各や種類によって、薄板の種類も変わってくるから、ややこしい。
床の間が畳の場合に用いる(板の間だったら用いない)とか
籠花入の場合も不要とかね。

本気で覚えようとしなかったけど、茶道文化検定にも出題されるかもしれないから、そろそろちゃんと覚えた方がいいかもね。
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vol.69うす板は…

2009年08月27日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十九「うす板は床框より十七目また十八十九目をおけ」

床の間での薄板を置く位置って、決まっていたのねぇ。
(深く考えたこと、なかったワ)
床框より畳17~19目かぁ。
ま、床框の大きさや花入の大小にもよるから、一概に寸法は決められないけどね。
(だから「また」と曖昧な唱え方になっている?)

薄板はほかにも決まりごとがあって。。。
と、これは次(その七十)に続くのね。
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vol.68帛紗をば…

2009年08月24日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十八「帛紗をば竪は九寸よこ幅は八寸八分曲尺にせよ」

帛紗の幅について。
曲尺の寸法で縦幅が九寸(=約27センチ)と横幅は八寸八分(=約26センチ)。
正方形ではないというところがミソ。

利休の奥さんが包んだ帛紗の寸法に合わせたから、とか
マチを考えて正方形ではないのだ、、、とか
反物から仕立てているので、正方形にはならないとか
といった諸説あり。

いま稽古で使っている帛紗を採寸してみたら、28センチ×27センチ。
ちょっと大きめ?

ちなみに、10年前に○○部行事で帛紗と古帛紗を作った際にもらった型紙。
帛紗は28センチ×27センチ、古帛紗は16センチ×15センチになっている。

茶巾もそうだったけど、利休百首が詠まれた時代とは違っている。

変遷の理由、知りたいなぁ。
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vol.67茶巾をば…

2009年08月22日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十七「茶巾をば長み布はば一尺に横は五寸のかね尺としれ」

茶巾の長さ(の幅)は一尺(=30cm)、横幅は五寸(15cm)。
かね尺は曲尺で測りなさい。
(つまり、鯨尺では測っちゃダメよということ)

とはいうけれどね、、、、
日ごろ使っている感覚からすると、縦横は1:2じゃないような気がする。

で、自宅にある茶巾2枚(=どちらもほぼ同じ大きさ)を測ってみた。
長さは30cmだけど、横幅は13cm。
スリムになった2cm
なぜなのかなぁ?
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vol.66二畳台…

2009年08月21日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十六「二畳台三畳台の水指はまづ九つ目に置くが法なり」

以前、風炉の時期に内輪のお茶会でお点前をやったことがあった。
稽古場には台目席がないから、台目での点前はほぼぶっつけ本番。
やはり、勝手が違うから戸惑ったことを覚えている。
でも、風炉の時は変わらないんですって。

だから、ここでは台目席の炉の場合に限った注意。
なるほど、炉の時は客付から9目なのねぇ。

ここでの注意にはないけれど、台目席も上げ台目切と下げ台目切がある。
それぞれに心得ておく注意って、あるのだろうなぁ。

気が遠くなってきた。
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vol.65蓋置に…

2009年08月20日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十五「蓋置に三つ足あらば一つ足まへにつかふと心得ておけ」

三つ足の蓋置はけっこうありますねぇ。
三つ人形、三つ鳥居、三つ輪、五徳…。
稽古ではあんまり使わないなぁ。
(↑ワタシがサボっているせいです。ハイ)

引く時は位置があるのかぁ。。。
一つ足を前にするのかぁ。
って、これは3つ人形の場合のことを指していると思う。

三つ鳥居は“鳥居を潜る”ために2つ足が正面だし、
五徳は風炉や炉に五徳入っていたら、その位置との関係による。
(↑もっとも、ウチの社中では釣釜の際にしか五徳の蓋置は使わない)

原則なのか、例外の注意に限るのか、読み分けがややこしいネ。
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vol.64風炉のとき…

2009年08月12日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十四「風炉のとき炭は菜籠にかね火箸ぬり香合に白檀をたけ」

風炉の炭手前の道具組のこと。
炭斗は炉用と比べるとちょっと小ぶり、ちょっと底が深い。
あれば、もともと菜籠の見立てだったのかぁ。
(蛍籠などいくつか種類もあるよね)

あと、金属製の火箸。
塗りの香合に香木。
香木は白檀がポピュラー。
(昔から伽羅や沈香は高価だから)

以前、京都の講習会に参加したときのこと、
業躰先生が「使用する香木は2枚なのに、なぜ3枚入れるんでしょうかねぇ?」
訊かれた某男性、考えた末に「次のお客様のために残すためです」。
思わず、下を向いて「そりゃーないだろー」と呟いたら、
業躰先生から「そこ意見があるならハッキリと云いなさい

結局、優等生タイプの方が答えたのだけど、
それによれば「火箸が香合に直接触れないように、1つは土台では」とのこと。
真偽のほどは定かではないが、ナルホドなぁと思った。
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vol.63いにしへは…

2009年08月09日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十三「いにしへは名物などの香合へ直にたきもの入れぬとぞきく」

あ、知ってる、知ってるぅ(←珠に知ってるのあればウレシイ
辻堂の香合が練り香で汚れるからと椿の葉っぱを小さく切って、その上に載せる。
蛤香合で内側に金が塗ってある場合も椿の葉っぱに載せるよね。

でも、なぜ椿の葉っぱなのかは知らない

練り香を使う時期、つまり炉の時期が椿の花が咲くのと同じだから?
(茶花生けるときに、余分な葉っぱを落として再利用?なんちゃって)

アンチョコ読むと、再利用はともかく椿の時期だからという説もあるらしい。
だけど、椿の木も梅の木と一緒で練り香を作る時の炭に使うとよいから。
へぇ~。
練り香作るのに炭が要るなんて、考えもしなかった。
しかも、梅がそうなんだなぁ。
これも知らなかった~。
「梅」がつく銘柄の炭は梅の木ってこと?

ちょっと知ってることでも、奥はまだまだ深い。
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vol.62炉の内は…

2009年08月07日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十二「炉の内は炭斗瓢柄の火箸陶器香合ねり香としれ」

本日は立秋。
その日にもう炉の話題 (スミマセン
でも、湿し灰作りを経験した直後だから、あまり違和感はないかな。

瓢(ふくべ)の炭斗(すみとり)は開炉とか初釜に使うという印象がある。
「瓢箪=おめでたい」取り合わせなワケね。
手前用の火箸、風炉用と違って炉用は木の柄がついている。(炉は熱いから)
そして、陶器の香合に中身は練香。
この前、月によって焚くお香の銘柄も変わるって、教わった。
1月は若松、2月は梅が香、3月は柴舟とかね。

数年前、松栄堂で練香作りの体験をさせてもらったことがある。
乳鉢で粉状のお香をいろいろ調合して乳鉢でゴリゴリして、蜂蜜で固める。
蜂蜜だったの~
2粒を合わせて三角錐にしようとして、泥の要領で水気つけて逆に崩れたっけ。
水じゃなくて蜂蜜を使うべきだったのねぇ。
と、説明を聞いてビックリしたなぁ。

★おまけ
くらべて覚える風炉の茶道具 炉の茶道具

淡交社

このアイテムの詳細を見る


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vol.61いにしへは…

2009年08月04日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十一「いにしへは夜会などに床の内掛物花はなしとこそきけ」

引き続き、夜のお茶事の話かぁ

今の自分は夜の茶事に参会することがほとんどなんだけど、
夜ってのは、現在のように照明があっても不自由なもの。
まして、スイッチ一つで明るくなることがなかった昔の場合、
あえて夜の茶事を催すこと自体が不可能を可能にする“贅沢”な茶事。
(不自由を感じさせないくらいの蝋燭や油を用意するにはかかるし)

確かに、亭主が点前したり、客が移動や食事する最低限の灯りは必要だけど、ば、
床の掛け物は花を見る灯りは絶対条件ではない。
どうせ見えないなら、というか見えにくいモノを見せることは逆に失礼。
だから、いっそ床の荘りはなくてもいいんじゃない
という提案かな?

ちなみに、社中の稽古場の床の間には床の間のみ照らす蛍光灯がある。
昔のヒトが見たら、あまりの至れり尽くせりぶりにギョッとするだろうなぁ
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vol.60ともしびに…

2009年07月29日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その六十「ともしびに陰と陽との二つありあかつき陰によひは陽なり」

その五十八とほぼ意味は一緒? →こちら

行灯(あんどん)の灯は「陰」、短檠(たんけい)の灯は「陽」なんだって。
暁の茶事が行灯で「陰」でよいのは、終わる頃に夜が明けるからかな。

よひ、つまり夜咄は暗くなる一方だから、行灯より明るい短檠を灯し続けよ。
(お客様との夜長を惜しむように)

ということかしらん。
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vol.59燈火に…

2009年07月24日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その五十九「燈火に油をつがば多くつげ客にあかざる心得と知れ」

夜の茶事では灯が途中で消えないように油は多くネ。
ということ。

灯の消失が縁の切れ目~ってことはないだろうけど、
客の立場からすると、「そろそろお暇しなきゃ」って気になっちゃう

まぁ、現代なら「あ、電気つけるね」で済むことではあるが

何年か前、茶事教室の除夜釜に参会した。
埋め火の茶事やって、それから除夜釜だったので、
多く入れた油も限界。

濃茶点前の仕舞い、水指から茶釜に水を差す瞬間に真っ暗闇に
と、闇の中からシャッと音が。
なんと、亭主さん、暗闇にも係わらず、寸分違わずに釜に水を差していた

スゴイッ
ワタシ、たぶんゼッタイ出来な~い
亭主さん「だいだい(位置は)わかるわよ」

イヤイヤ、それはないよなぁ。
すごい方だなぁ。
と、今でも感心している。

こういう消え方だったら、たまにはいいかも。
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vol.58暁は…

2009年07月22日 07時44分34秒 | 利休百首
利休百首その五十八「暁は数奇屋のうちも行灯に夜会などには短檠を置け」

暁の茶事かぁ。
「自分の名前の茶事があるなんて」と存在を知った時は嬉しかったなぁ。
でも、茶事七式の中でも一番難しいそうだ。
一生のうちで一度でも経験できるだろうか。

でもって、数奇屋は茶室のこと。
暁の茶事の照明には行灯(あんどん)を用いましょう。
そして、夜の茶会(夜咄)の時は短檠(たんけい)ですヨ。
って、こと。

今通っている灰形&茶事教室で茶事にお邪魔する時は、大抵4時の席入り。
(朝や昼間もやっているのだが、ワタシらの場合はポピュラーな時間帯を避けられる)
だから、行灯も短檠、手燭(てじょく)もあそこではよく見かける。
この前はマッチで蝋燭に灯りを灯したり、蝋燭から蝋燭へと火を移したりした。
最近、炭火以外で直火に触れることが少ないので、「火って、コワイ」と思った。
やっぱり、お日様の下での茶事がいいなぁ。

ところで、今日はそのお日様が隠れる。(皆既日食、部分日食)
でも、この天気じゃあ、、、ねぇ

せいぜいで楽しもっと。
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vol.57名物の…

2009年07月18日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その五十七「名物の茶碗出でたる茶の湯には少し心得かはるとぞ知れ」

名物など大変貴重な茶碗を拝見する際の心得について。
両膝に肘を置いてみるよりは、畳の上に両肘を置いて拝見するくらいの、
細心の注意=心得をする事を知っておきなさい。
てゆうニュアンス。

つまり、通常の拝見よりは少し慎重、本当はすっごい慎重さが大事なのよ
って感じ?

名物ではないけど、2年前に長次郎茶碗に触った。
持つなんて恐れ多くて、出来なかった。
軽く触れて、感触確かめたくらい。

本音はケースごしに拝見する方が気楽
といいつつ、よく眼鏡ごと硝子にぶつけちゃう
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vol.56羽箒は…

2009年07月16日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その五十六「羽箒は風炉に右羽よ炉の時は左羽をば使ふとぞ知る」

珍しく(?)これはわかる。
炭手前に用いる羽箒の種類について。
風炉の時は右羽、つまり右側が幅広、炉は左側が幅広。
炉で火箸火箸が炉に転がらないブロックする役目。
と、勝手に覚えてる。
風炉ば逆だ。
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