特別企画展『描き継がれる日本の美 琳派』 サンリツ服部美術館
※前期:11月12日(日)まで 後期:11月14日(火)~12月3日(日)
8月にサンリツを訪れた際、「次は琳派かぁ。でも、日程がなぁ」と思った。
だけど、やっぱり行きたいから少しだけ頑張って(遠回りして)寄って来た。
サンリツにしては(?)珍しく前後期で大きく展示替え。
でも、前期だけでも見応えあった。
琳派の原点、光悦と宗達のコラボ「鹿に秋草下絵古今和歌集」は何度観ても日本らしい感性でいい。
琳派といえば、俵屋宗達→尾形光琳・乾山→酒井抱一→鈴木其一という流れが定番だけど
上記以外の作家さんの作品も拝見できてよかった。
それでも、圧巻はリスペクトした中心人物の作品。
今回は抱一の紅白梅図屏風。
光琳の紅梅白梅図屏風とは全然違う! 金箔ではない。綴れ織の絹地に墨で描かれた梅木。これがいい。
綴れ織独特の凸凹に筆が引っかかっているところが梅の幹の風合いをうまく表現していて。
背景の色合い(綴れ織の絹地の色)もとても素敵で落ち着く。
初めて観た。
これ1枚だけでも、わざわざ遠回りして雨の中を行った甲斐あったなぁと思えた。
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