Akatsuki庵

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楽茶碗の歴史がわかる本3冊

2010年07月17日 07時02分03秒 | 書籍
先日、楽歴代を振り返ってみたが、どうせならちゃんと予習しておこうと、
自宅にあった書籍や図書館から本を借りて、再読してみた。

まず、4年前に三井記念美術館で開催された展覧会の図録。 →こちら
『赤と黒の芸術 楽茶碗』
(三井記念美術館、樂美術館、朝日新聞社主催の開館一周年記念特別展の出品作品85点をカラーで掲載。
初代長次郎から現代の十五代樂吉左衞門氏までの作品を主に作者別に収載。)<完売>
いまさら入手はできないんだなぁ。お小遣いはたいて買っておいてヨカッタ。

歴代を知るには最適な解説書。
とくに赤沼先生による歴代の解説がわかりやすい。
読み返して、宗入さんは1歳で楽家に養子に入ったと点に注目しちゃった。
(実家である尾形家の色合いはしてなかった?)

次に図書館から借りてきた本。
『楽焼創成 楽ってなんだろう』
楽吉左衛門
淡交社 2001年刊 1,890円

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社中の後輩弟子さんにも「図書館で借りて目を通しておくとよいヨ」とオススメした本。
オススメしたくせに自分は購入してない
なんで買ってないかというと、この本は歴代このすべてが紹介してあるわけではないから。
(長次郎に割いているページ数が多し。
歴代については2代(常慶)、3代(道入)、5代(宗入)、9代(了入)、14代(覚入)、
そして当代の作品。
故に、ある程度は楽焼を知っているヒトがさらに深めるために読むのがホントはいい。
と、読み返して改めて思った。
まぁ、後輩ちゃんは最初はわからなくていい。なんとなく雰囲気さえわかればOK
かくいうワタシも4年前の展覧会前に当代の講演会を聴くことになって、
そのための予習にと借りたのが最初だが、実は内容が半分も頭に入らなかった

当代は芸術家だからマニアックに書かれている。よって、濃い内容なんだけど素人には難解。
その点、学芸員さんは素人に理解させるのも業務のうちだから、専門的なこともわかりやすく書いている。

では、楽歴代や楽焼を知るために読む市販されている本で最適なものは何かといえば、
楽茶碗 (茶道具の世界4)

淡交社 2000年刊 1,714円+税

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淡交社創立50周年で刊行したシリーズの4巻め。
この本が出た当時、社中に淡交社から10冊くらいの単位でどーんと送りつけられていて、
先生にも「勉強になるわよ~」と奨められて、渋々買っていた。
ただ、当時は茶道具にまったく興味がなく購入しても本棚の肥やし
1巻、2巻、3巻は素直に買ったけど、4巻以降は時々サボるようになった。
だもんで、このシリーズはまだらにしか揃ってない。

実際、先生のおっしゃるとおりだった。
茶の湯フリークを始めた時、復習するのにこの本はとても役立った。
が、、、4巻は“サボって”購入していなかった
「今さら買うのもねぇ」と何年かは意地を張って図書館で済ませていたのだが、
一昨年だったかなぁ。
楽美術館をよく訪れるになって、たまらず購入しちゃった。
面白さは最初に紹介した図録には及ばないけれど、楽歴代については一通りわかるし、
楽家以外の楽焼~本阿弥光悦、大樋長左衛門~も紹介している。

まぁ、そんな感じで次の講演会には備えましょー。
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