Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

谷庄さんの茶入展

2013年06月29日 04時55分39秒 | 美術画廊・ギャラリー
谷庄東京店(銀座) 「茶入」展 ※7月6日(土)まで サイト
さすがのラインナップ。

唐物から瀬戸、高取、備前、薩摩と時代を感じさせる茶入26点。

織部もあった。
餓鬼腹みたいな雰囲気。

在中庵肩衝を小さくしたのもあったなぁ。

私が気に入ったのは薩摩焼の小さくて丸い壺形の。
唐物じゃないけど、唐物写。

唐物の丸壺はお盆も添って。
そちらも唐物。

帝国博物館の鑑定書付の備前茶入?だったかな?、立派だったなぁ。

牙蓋が4つ。
飴色の今まで見たことない景色で。

瀬戸もさ、遠州の指導が入った時代のものと
利休以前の、それこそ古瀬戸だの真中古といった世界。

わからん!!

でもいいのはわかる。

奥の火襷の茶入もよかったけど、
その隣の細い茶入もよかった。

忘れちゃったけど、銘もよかった。
お値段も頑張ったら、買える感じ。

春慶の大肩衝茶入は大きかったなぁ。

もう1つ、案内ハガキにあった前田家伝来の春慶の肩衝も大きかった。

そして、茶入鑑賞には欠かせないのが付属物。

牙蓋は先ほど以外もそれぞれの茶入を引き立てる景色に富んだもの多し。

それから仕服。

時代ものから、後に新しく仕立てられたものまで、
バリエーションがすごい。

有栖川裂があったので、どれだろう?と見たけど、わからない。

これです、と示されても今まで見た有栖川裂とは違う。
そもそも赤系の色合いでもないし、獣柄もはっきりしない。

それでもよくよく見ると、大柄の獣文がある、ような。

専門家によると、織り方が有栖川裂なんだそうな。

裂地については、期間中の某日午後に学芸員さんによる解説があるらしい。

茶入以外では仁清の数茶碗(の1つ)。
刷毛目っぽいシンプルな釉薬だけど、
フォルムは仁清の優美なライン。
高台裏には「三玄」。
(大徳寺の三玄院から出たもの)

茶碗が載っている台も蒔絵でかなり豪華なものだったけど、
私の関心は「仁清が売っている!」

思わず「いかほどで?」

値段聞いて、「ムリっ!!」

ホントのホントは無理ではないけど、
かなりキヨブタだなぁ。

ふぅん、仁清の茶碗なら、持てなくもないのかぁ。

とか、ぼんやり考える。

呈茶もいただく。

織部の向付に載った琥珀の寒天。
金沢の「よしはし」製。

大徳寺納豆がアクセント。

お茶碗は細かい貫入が入っていて
色は志野っぽいけど、志野じゃない。

何だろう?
清めていただいて、見直す。

ひっくり返して印を見て、「あ!」

お店の人が答えを言う前に、声に出して言う。

「これは了入ですね。そして、これは隠居印」

正解。

確かに、了入らしい作風。

志野写ながら、楽茶碗独特の手づくね。

「わかる」ことの楽しみを味わえた。

今回は夜勤明けに二時間ほど職場の宿直室で仮眠した後に行ったので、
印象が感覚的。

来週、7月6日(土)までやってるから、興味ある方は来店を。

ただし、よいものは早い者勝ちだそうです。
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