拙著『本能寺の変 四二七年目の真実』を昨年(2009年)3月に出版して、ほぼ1年になります。ようやく4刷で合計1万部を印刷しました。出版業界の方々からは「凄いこと!」言われます。返本率も30%台とのことで、これも「素晴らしい!」と言われます。
これがどうも素人の私にはピンときません。
なぜかというと、私の本業の世界ではどちらも「冴えない数字」だからです。1600円の本が1万部売れて、総売上高と出版社の利益額は?製造業の不良品率は?と考えてしまうのです。どうも1桁か2桁違っていませんか?
出版不況と言われて久しいです。確かにITの普及で紙の本での活字離れは進んでいますし、ブックオフなどの中古書店がにぎわって新刊書が売れにくい状況にあることは間違いありません。
ただ、どうもそういった外部環境だけの問題ではないのでは?という疑問を出版社とお付き合いし出して感じています。
★ Wikipedia「出版社」記事
たとえば、出版社に問い合わせても自分の本の実際の販売状況はわかりません。出版社が出版した部数はわかるのですが、その先のデータがつかめていないのです。流通在庫部数も書店在庫部数も実売部数も。どの書店でいつ何冊売れたのかという実績数値を出版社がつかめていなくて販売戦略の立てようがないのでは?と素人ながらに不思議に思います。
また、書店で本が売れなくても書店は出版社へ返本すれば済む制度のため、出版社は売れようが売れまいが出版した部数だけのコストを負担することになります。このため、出版社としてはいかに返本ロスを少なくするかというロス・ミニマム経営をせざるを得なくなっています。大々的に宣伝して勝負する、という営業ではなく、印刷部数を抑えて返本リスクを最小化する営業になってしまいます。
もちろん、村上春樹さんのようなベストセラー作家の本は別物ですし、挑戦的にがんばっている出版社もあると思います。ただし、このように積極的に売られている本は出版されている本の内の限られたわずかなものに過ぎません。
★ Wikipedia「村上春樹」記事
最近、返本制度の改革が始まっているようですが、出版業界の再生のためにはもうひとつやらねばならないことがあると思います。素人が情報不足のまま的外れなことを言うことになるかもしれませんが、今感じているままを述べさせていただきます。
それは全国書店(インターネット書店も含め)での実売データや在庫データを出版社がタイムリーに把握できる情報システムの構築です。これを構築するには単独の出版社では無理ですし、出版業界だけが団結しても難しいでしょう。本の流通業界と書店業界も含めた三階層の「三業界縦断型の関係者全員参加共同システム」が必要です。
おそらく、このことは素人に指摘されるまでもなく出版業界のどなたもがお気付きのことと思います。でも、「三業界縦断型の関係者全員参加共同システム」をだれが取りまとめて企画・計画して実行に移せるのか?多分、この問題が解決できずに暗礁に乗り上げているのではないでしょうか。利害のからむ多数の参加者の合意を作ることはとても難しいものです。
こういったときこそ、薩長同盟をまとめあげた坂本龍馬のような存在が必要なのでしょう。
★ Wikipedia「坂本龍馬」記事
★ 龍馬伝:坂本龍馬と岩崎弥太郎
★ 坂本龍馬先祖の脱出ルート捜査
大きな目的を果たすことを一途にめざし、自己の利益は考えない。情熱を持ち続け、リーダシップを発揮し続ける。説得力と実行力のある人。出版業界・流通業界・書店業界、さらには印刷業界も含めて、この業界にはこういう方々がたくさんいらっしゃると思います。私の知らないところで既にこのようなプロジェクトX(エックス)が動いているのではないかと期待しております。そして、一刻も早くシステムを構築して、私の夢(2014年に私の本の100万部達成と大河ドラマ化)の実現にご協力をよろしくお願いいたします。
★ Wikipedia「プロジェクトX~挑戦者たち~」記事
★ 激情文(本能寺の変 四二七年目の真実)
これがどうも素人の私にはピンときません。
なぜかというと、私の本業の世界ではどちらも「冴えない数字」だからです。1600円の本が1万部売れて、総売上高と出版社の利益額は?製造業の不良品率は?と考えてしまうのです。どうも1桁か2桁違っていませんか?
出版不況と言われて久しいです。確かにITの普及で紙の本での活字離れは進んでいますし、ブックオフなどの中古書店がにぎわって新刊書が売れにくい状況にあることは間違いありません。
ただ、どうもそういった外部環境だけの問題ではないのでは?という疑問を出版社とお付き合いし出して感じています。
★ Wikipedia「出版社」記事
たとえば、出版社に問い合わせても自分の本の実際の販売状況はわかりません。出版社が出版した部数はわかるのですが、その先のデータがつかめていないのです。流通在庫部数も書店在庫部数も実売部数も。どの書店でいつ何冊売れたのかという実績数値を出版社がつかめていなくて販売戦略の立てようがないのでは?と素人ながらに不思議に思います。
また、書店で本が売れなくても書店は出版社へ返本すれば済む制度のため、出版社は売れようが売れまいが出版した部数だけのコストを負担することになります。このため、出版社としてはいかに返本ロスを少なくするかというロス・ミニマム経営をせざるを得なくなっています。大々的に宣伝して勝負する、という営業ではなく、印刷部数を抑えて返本リスクを最小化する営業になってしまいます。
もちろん、村上春樹さんのようなベストセラー作家の本は別物ですし、挑戦的にがんばっている出版社もあると思います。ただし、このように積極的に売られている本は出版されている本の内の限られたわずかなものに過ぎません。
★ Wikipedia「村上春樹」記事
1Q84 BOOK 1村上 春樹新潮社このアイテムの詳細を見る |
最近、返本制度の改革が始まっているようですが、出版業界の再生のためにはもうひとつやらねばならないことがあると思います。素人が情報不足のまま的外れなことを言うことになるかもしれませんが、今感じているままを述べさせていただきます。
それは全国書店(インターネット書店も含め)での実売データや在庫データを出版社がタイムリーに把握できる情報システムの構築です。これを構築するには単独の出版社では無理ですし、出版業界だけが団結しても難しいでしょう。本の流通業界と書店業界も含めた三階層の「三業界縦断型の関係者全員参加共同システム」が必要です。
おそらく、このことは素人に指摘されるまでもなく出版業界のどなたもがお気付きのことと思います。でも、「三業界縦断型の関係者全員参加共同システム」をだれが取りまとめて企画・計画して実行に移せるのか?多分、この問題が解決できずに暗礁に乗り上げているのではないでしょうか。利害のからむ多数の参加者の合意を作ることはとても難しいものです。
こういったときこそ、薩長同盟をまとめあげた坂本龍馬のような存在が必要なのでしょう。
★ Wikipedia「坂本龍馬」記事
★ 龍馬伝:坂本龍馬と岩崎弥太郎
★ 坂本龍馬先祖の脱出ルート捜査
大きな目的を果たすことを一途にめざし、自己の利益は考えない。情熱を持ち続け、リーダシップを発揮し続ける。説得力と実行力のある人。出版業界・流通業界・書店業界、さらには印刷業界も含めて、この業界にはこういう方々がたくさんいらっしゃると思います。私の知らないところで既にこのようなプロジェクトX(エックス)が動いているのではないかと期待しております。そして、一刻も早くシステムを構築して、私の夢(2014年に私の本の100万部達成と大河ドラマ化)の実現にご協力をよろしくお願いいたします。
★ Wikipedia「プロジェクトX~挑戦者たち~」記事
★ 激情文(本能寺の変 四二七年目の真実)
そこで感じたのが、実際に働く人の中に、そうなってほしくない人、そうなった場合の先行きが分からないからこのままでいたいと思う人などの抵抗勢力と、法律の壁が大きいな、と感じました。
賛同する声もあったらしいのですが、当時別目的でアルバイトとして働いていたせいか、兄やんにまで情報がまわってこなかった部分もあったりで、結局辞めました。
日本の嫌な部分の1つである、内側から変わっていこうとすることに消極的な面と、事なかれ主義的な考え方を強く感じました。
利権による歪んだ構造があるのも分かったので、バイトの身分の人間1人ではどうしようもなかったです・・・。