光秀の母親が殺されたことが謀反の原因？

知らない中学生から依頼があり、メールで質問に回答しました。
よくある典型的な質問なので以下にご紹介します。
【質問】
１・明智光秀の母、牧が殺害されましたが、その時の光秀の気持ちをどうお考えですか？
２・信長が、牧を殺害した真の目的は何とお考えですか？
３・本能寺の変はなぜ起きたと思いますか？明智様なりの考えを教えてください。
【回答】
１．母親が八上城で磔になった話のことと思いますが、それは江戸時代に書かれた物語の作り話であり、史実ではありません。光秀に関して世の中で知られていることはほとんど作り話ですので注意してください。母親の名前の牧も創作です。
　私のブログも読んでみて下さい。信長の苛め・非道なる話はすべて物語の創作と考えて間違いないです。
　＞＞＞　軍記物依存症研究者の判定法

２．史実ではないことを証拠にして論じてもまったく無意味なので、論じません。

３．謀反に失敗したらどうなりますか？　自分が殺されることはもちろんですが一族が皆殺しになります。それは戦国武将にとっては最も避けねばならない重大問題です。そのような危険を犯してでも、なぜ謀反に踏切ますか？
　　それがどういう場合かを考えてみて下さい。
　　それは、謀反を起さずにじっとしていたら、一族が全滅してしまうという危機感をもった場合に限られます。
　　それでは具体的に光秀はどのようなことに危機感をもったでしょうか？
　　それを解けば本能寺の変の謎の半分が解けたことになります。
　　この先は、拙著『完全版　本能寺の変431年目の真実』河出文庫を読んでください。

　以上のように世の中で歴史の定説となっていることには根拠のない話が多いです。それは偉い歴史学者がそのような本を書き、テレビで解説をしまくっているからです。大河ドラマもその塊のようなものです。
　その例をブログに書きましたので、みてください。
　＞＞＞　そのうんちく間違ってます

　何事も結論だけを見て「奇説、妄想、変だ、どうだ」と議論している人が多いですが、結論に至る「証拠と論理」が問題です。それをまず評価することで物事の真実が初めて見えてきます。そういう癖をつけるとよいと思います。