本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

信長研究者の皆様、まだ「森蘭丸」ですか?

2015年02月04日 | 通説・俗説・虚説を斬る!
 秀吉がねつ造し、軍記物に汚染された戦国史を今一度洗濯いたし申候
 前作『本能寺の変 四二七年目の真実』を出版してから、そろそろ6年たちます。新作『本能寺の変 431年目の真実』出版からも早や1年。本能寺の変の定説の壁に挑戦してきましたが、とても分厚い壁ですね。第一に研究者、第二にマスメディアの壁です。
 もっとも端的な例が「森蘭丸」。たかが、この名前ひとつの表記の問題です。昨年、織田信長研究の第一人者の方々の信長本が何冊か出版されましたが、いずれも相変わらず「蘭丸」と書いています。正直、とても驚き、唖然としました。錚々たる研究者の方がひとりも正しく「乱丸」と書いていないのです。NHK大河ドラマ軍師官兵衛でも著名な歴史学者が時代考証しているにもかかわらず「蘭丸」でした。
 >>> 相変らず森蘭丸!(NHK大河・軍師官兵衛)

 多分、「蘭丸さ~ん」と呼んだらジャニーズ系のイケメンが登場しますが、本名の「乱丸さ~ん」と呼んだら大相撲の逸ノ城や照ノ富士が出てくるかもしれません。それぐらいイメージが違います。そのことが信長を見る歴史観を狂わしていませんか? 相変らず「蘭丸」と書き続けている自他ともに認める信長研究第一人者の方々の見解・見識をお聞きしたいところです。「不用意」ということではなさそうです。確信犯ですね。何か「蘭丸」を死守しなければならない理由でもあるのでしょうか。実は、この「蘭丸」も『惟任退治記』が最初に書いたものです。つまり、秀吉の捏造です
 >>> 軍神豊臣秀吉が歪めた本能寺の変研究

 この程度のことすら正されないのですから、本能寺の変という輻輳・複合した史実を正すことは至難の業です。百年後を期待して、あきらめずに壁を崩す活動を続けますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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織田信長 その虚像と実像 (淡海文庫)
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 >>> 太田牛一『信長公記』が「森乱」と誤記???
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 >>> 「本能寺の変 431年目の真実」珠玉の書評
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 >>> 『織田信長 四三三年目の真実』読者書評
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8 コメント

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私も同感です (城本)
2015-12-02 22:33:27
明智憲三郎氏の本を読む前、私は本能寺の真実を知りたい、歴史捜査という新たな手法を用いた結果に期待をしていました。
その期待以上に納得がいく答えに私は驚きと嬉しさが込み上げてきました!明智憲三郎氏の歴史捜査の結果から私に考えさせるものが多くありました。間違っている定説を正すことは難しいのですね…とは言っても行動しなくては変わりません。諸行無常。栄えた間違っている定説は滅びる世の定めを信じています。私は友逹に歴史捜査結果を知ってもらうため、本能寺の変431年目の真実をイラストも交えながら紹介しています。私にできることはしたいと思っています。私は明智憲三郎氏の歴史捜査の結果を支持し続けます。明智憲三郎さんを応援しています!
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ありがとうございます (明智憲三郎)
2015-12-03 15:10:03
 本能寺の変の真実普及にご協力をいただき大変ありがとうございます。このように思い、このように活動をしてくださる方がいらっしゃることに、とても勇気をいただきました。これからもがんばって歴史捜査を続けますので、よろしくお願いいたします。
 なお、「信長があの時点であのようなことをするはずがない」と思い込んでいる方がまだたくさんいらっしゃいます。その方々に読んでいただきたいと思い『織田信長 四三三年目の真実 信長脳を歴史捜査せよ!』(幻冬舎)を出版しました。こちらもよろしくお願いいたします。
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明智様ありがとうございます (城本)
2015-12-04 20:13:06
コメントをしてくださり、ありがとうございました。嬉しさのあまり、思わず涙が出てきました。明智様こそ歴史捜査を展開し、私に信憑性のない史料から真実をつかめないこと、真実から学ぶことの大切さを教えてくださいました。明智様が歴史捜査を続けてくださるとは…!結果を楽しみにしています。
『織田信長四三三年目の真実』で明らかにしていただいた、戦国武将の生き残りのための知識を知ることで信長の企ての説得力がより増したと感じました。「信長があの地点であのようなことをするはずがない」と思い込んでいる方も戦国武将の知識を知ることで「あり得ない」から「あり得る」と考えを改めてくださるきっかけになると思います。
明智様の証拠を取り上げず結果のみを取り上げ、あり得ないと主張する研究者、「本能寺の変431年目の真実」で文の表現は異なっても説明されている事だというのに、これに対する説明がないから明智説にすぎない、などとネットに書かれたりしています。
歴史捜査の結果に根拠がない、あり得ないとおっしやる方は定説に根拠がないことも理解できるのではないでしょうか。定説を信じ込んでいる方は、考え方を変えられないもしくは変えられないのでしょうか?
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変えるのは難しいでしょう (明智憲三郎)
2015-12-05 09:45:24
 「本能寺の変」についてある説を唱えて本を出版している学者が自説を変えることは難しいでしょう。それまでの自己を否定することになってしまいますので、そのような説は無視するか、一言の元に否定するしかないでしょう。
 中には、朝廷黒幕説からイエズス会陰謀説に変えた研究者や朝廷黒幕説から発作的犯行説、さらに怨恨説(はげ説)に変えた研究者もいますが、思い付きで変えているように見えてしまうのも確かです。
 やはり変えるには相当な覚悟がなければできないでしょう。
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変えるのは難しいのですね…(´′ω′`) (城本)
2015-12-06 22:19:16
コメントありがとうございました。明智様がおっしゃる通り研究者が変えることが難しいと、明智様が出演された「激論!コロシアム」をネットで視聴してわかりました…。明智様の歴史捜査の結果に対して、歴史界の重鎮は「根拠がほしい」と主張していました。光秀の発句のように根拠があったとしても全て認めてはいないように感じました。
世の中に定説という歯車をまわし続けている研究者たち。「敵、佚すれば能く之を労し(孫子の兵法)」のいうように、明智様は定説の欠陥を指摘し、歴史捜査の結果を支持している方もいます。極端な例えですが、定説という歯車をまわし続けようとする方がいても、止める側がいれば定説という歯車はまわりません。歴史の認識が何十年、百年かかってでも正されるべきです。
「激論!コロシアム」をみていて、明智様が話をしているのに遮られているように感じました。明智様の話が一段落するまで聞きたかったです。
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どうしたらよいのでしょう? (城本)
2015-12-10 16:45:51
明智様に質問があります。
私は、社会が好きな方に本能寺の変431年目の真実の話題を持ちかけました。その方は、本能寺の変の歴史捜査の結果に対して「新たな歴史が刻まれる日がくるかも!」と言ってくださいました。私は、信長の企てや本能寺の変当時の常識が今は非常識になっていることを話しました。しかし、話がそれたと感じたらそれとなく私がまた歴史捜査の話に戻すのですが、またそれてしまうことが続きました。私と相手が話したいことが違ったと考えられます。まだ歴史捜査について話せていないことがあり、また話したいと思っています。
とは言っても、その方と話してもまた話がそれてしまうのではないかと思います。そこで質問です。歴史捜査の続きの話をしてもいいのでしょうか…?その方は社会の先生です。
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何事も無理強いは (明智憲三郎)
2015-12-11 18:24:32
 何事も関心のない方に無理強いしても百害あって一利なしだと思います。
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コメントありがとうございました (城本)
2015-12-14 20:49:47
なるほど、たしかにそうですね…ここは私が退いた方が良さそうです。当時でも否定されていたことでも歴史の授業で取り上げられていたので指摘をしたことがありました。先生が私にわかるように主張しても指摘をする私は、先生にとっては「百害あって一利なし」と同じことなのでしょうか。
かつて次のような授業も受けました。
歴史の先生「戦国武将は何のために戦っているのですか?」
生徒「天下をとるためです」
歴史の先生「正解です」
また、秀吉による唐入りは秀吉の野望によるものと歴史の先生は言っていました。天下をとるために戦っているという考えの方であれば、野望と片付けていてもおかしくはないでしょう…
歴史捜査の結果を支持している私にとって、歴史の授業に納得がいかないときがあります。指摘をしたとしても、また「百害あって一利なし」の結果を招くことでしょう…明智様、次の機会に歴史の授業を受けるとき私はどうしたら良いのでしょうか?
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