本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

『本能寺の変 431年目の真実』批判が気になる方へ

2018年04月17日 | 427年目からの挑戦
 >>> 論理学で『本能寺の変 431年目の真実』を斬る!
 >>> 『本能寺の変 431年目の真実』エピローグ

 『本能寺の変 431年目の真実』の読者の分析を以下にご紹介します。
 戦国時代は「兵は詭道なり」、すなわち陰謀が大前提でしょう。武将たちの陰謀や策謀を抜きにして戦国を語るのには限界があり、だから桶狭間や本能寺を偶然とか幸運とかで片付けてしまうのでしょう。
呉座氏が明智憲三郎氏を批判する6章と終章を読みましたが、「家康黒幕説」と言う時点で明智氏の著作を読んでいないことがわかってしまう残念な代物でした。明智氏のデータフロー分析を無視して、明智説の一部分を切り取って「想像に想像を重ねた推理」とか「一目で荒唐無稽と分かるような話」などといい加減な評価をする姿勢に、呉座氏はまったく信頼の置けない人だと思いました。他の根拠に乏しい怨恨説や野望説、黒幕説とざっくり同列に扱って明智説を相対化しようとする呉座氏の陰謀が見え隠れします。呉座氏ご自身の首にも鈴をつけておきましょう。
愛宕百韻の連歌の規則、順慶と忠興の上洛命令無視、吉田兼見6月1日不参、日記の改竄、家康の伊賀越えから東陣西陣の二方面作戦、旧武田領の織田軍切り崩しに至るまでの周到な準備、津嶋への陣替え、秀吉による細川藤孝と松井康之の論功行賞、安国寺恵瓊の処遇等々、本能寺の変は光秀だけを見ていては何も見えてこないです。『431年目の真実』が40万部売れたのは、明智説に他に類を見ない確からしさ、蓋然性、網羅性の高さを読み取ったからに他なりません。40万人の読者はフェイクに惑わされないでしょう。


 「歴史はすべて秀吉の捏造だった」と題してビジネス・ジャーナル(Business Journal)のサイトに『本能寺の変 431年目の真実』の評が掲載されました。
 実に的を射た評です。
 ぜひ、ビジネス・ジャーナルのページで本文をお読みいただきたいですが、エッセンスをご紹介します。
 冒頭の書き出しは次のものです。
 明智光秀の子孫が書いた『本能寺の変 431年目の真実』(文芸社文庫)が、発売から1年4カ月が経過してもなお売れ続け、27万部を突破する驚異的な売れ行きを見せている。
 著者は明智憲三郎氏。もともと三菱電機のシステムエンジニアで、いわゆるプロの学者ではないが、先祖の名誉回復を願う子孫が感情論で書いた本ではなく、国内のみならず海外も含めた膨大な数の文献に当たり、導き出した結論は、これまでの定説を根底から覆すものとなっている。

 >>>本能寺の変の定説はどれも嘘だった

 >>> 定説を守りたいだけの反論(呉座勇一説を切る)


 そして、最後の締めの言葉が次のものです。
 全般に、複数の文献と定説が符合しない点から事実を類推する手法が取られているので、部分的には妄想だと批判する声もあるようだが、この本を読んだ多くの人にとって「すとんと腹に落ちる」類推だからこそ、長期間にわたって驚異的な売り上げを記録し、著者の元には全国から講演依頼が殺到するのだろう。だが、それでも世間一般の認識を変えるには至っていない
 少し前まで放送されていたゲームアプリ『モンスターストライク』(ミクシィ)のテレビCMにおける信長と光秀の関係も、定説通りだ。明智氏が末裔であることが、かえって研究成果の評価にバイアスをかけているということはないのだろうかという疑問も湧く。
 明智氏の研究成果を検証する歴史小説家が現れ、明智説を踏襲する小説が生まれ、それが大河で放送されて、ようやく明智説は名実ともに市民権を得るのかもしれない。(文=伊藤歩/ジャーナリスト)


 こういうご評価がじわじわと広がってくださることに感謝しております。
 >>> ビジネス・ジャーナルのページ

 >>> マーシーズさん2013年12月26日amazon書評
 明智氏の研究の特徴は、情報の4W1Hがしっかりしていること、つまり誰がどこで、いかなる情報をどのようにして知ったのか、そのプロセスのチェックを軸にしているところです。ご本人は「捜査」という言葉を使われていますが、伝統的には「認識論」と呼ばれる議論で、認識論的に吟味することで「誤った知識」と「正しい知識」を分けていく本来の科学的姿勢を忠実に実行するものです。歴史関連の本には、ある史料が「権力者の書かせたもので信用できない」といいながら、筆者の主張も同じ史料を根拠にしていたりと、正直読むに耐えないものが多いですが(とくに古代史関連では)、本書はそうした凡百の本と一線を画するものです。その意味でこの本は、「研究」とは何かを知りたい大学生など、初学者にも有益でしょう。
 明智氏が「蓋然性の高い」と判断して最終的に提出した「仮説」を、「明智説」のように矮小化して取り出し、他の誰かも言っているとか、あるいは他のいい加減な説と並置して紹介したりするやり方では、この本の価値が損なわれることになります批評をする人は、この本の史料批判と推論のプロセスにフォーカスすべきでしょう
 硬いことを書いてしまいましたが、研究にとってだけでなく歴史を生きる当事者たちにとっても、どんな情報をどのタイミングで手に入れ、自分の判断・行動に結び付けるのかはきわめて重要です。その意味で本書の描き出すドラマは、当時を生きた人々の緊張感が伝わってくるほど真実味のあるものでした。
 歴史には不可解な事件が数多くあります。その意味で「本能寺の変」という事件について、自分が生きているうちにここまで綿密な研究にふれることができて幸せ、と感じました。


 >>> xrenさんの2015年6月4日amazon書評
 著者は「歴史捜査」と称する手法で次々と証拠を挙げながら真相を掘り下げていきます。語られていた定説を全て疑ってかかるという考え方に好感が持てました。
 考えてみれば、これまでの定説での本能寺の変というのは、まるで明智光秀が衝動的に実行して、結果として秀吉にあっという間に攻め滅ぼされたのであり、明智光秀という人物に著しい欠陥があったかのような言われ方でしたが、しかし、本人は自分と一族の命を背負って実行したのです。歴史の重大事件の“犯人”を単に愚かだったからやった、と決めつけるのはおかしいことです。
 その意味で、事件の“犯人”である明智光秀の置かれた状況や心理(=実行の動機)まで深く掘り下げたのは秀逸です。そして、実は絶対に失敗しないと思える決定的チャンスを明智光秀が掴んでいたことも本書で明かされます。(=その内容は本書で)また、その犯行に至る社会的背景に、信長の日本統治と中国への領土拡張戦略にあることを見つけ出したのは慧眼です。
 日本人はとかく、日本史を日本列島に限定して考えがちですが、16世紀は欧州列強がアジア各地を次々に植民地化し始めた時期ですので、その流れに沿って信長(そして秀吉も)が大陸進出を目論んでいたことが明らかになったことは大変意義深いと思います。
 不思議なことに本書のレビューには酷評するものがちらほらありますが、私はそう思いません。私がこれまで読んだ「本能寺の変」に関する説では最も真相に迫り、最も納得感のある説だと思いました。

 >>> 大嶋友秀さんの読書ブログ2014年6月12日記事
 >>> LITERA2014年12月22日記事
 >>> NHK大河ドラマに『本能寺の変 431年目の真実』を!
 >>> 「片岡愛之助 解明!歴史捜査」放送開始
 >>> 「歴史捜査」とは何か?
 >>> 信長研究者の皆様、まだ「森蘭丸」ですか?

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1 コメント

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Unknown ()
2018-04-19 23:14:24
2020年放送の大河ドラマとして、明智光秀を主人公にした「麒麟がくる」に決まったとのこと。新説が取り入れられるか興味津々です。
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