今の春の季節にはよく潮干狩りに行ったものです。学校から帰ると、クワやらスコップやらバケツ持って、島の元や川尻、お伊勢山の磯へ走っていったものです。走らないとすぐ潮が満ちてくるから!4月あたりは大潮の時期なんです。
現地に行けば、もうみんなが必死で貝を掘っております。大人もこどももがじゃがじゃ掘り起こしてます。わが門脇子供連も一目散に目指すはポイント。
スコップで一回掘り起こすと、出るわ出るわ通称「おとこ貝」(あさりのおおきいやつ)がごろごろ。ひゃーっ!この喜び、ポイントが当たった快感!瞬く間にバケツは一杯。でも子供だからそんなにバケツ一杯だと家まで持って帰れない。よって8割方でOK(これでも重い)。数人で分けて、家路につくのであります。このように何人かで仕事を分担しないと完結できないのであります。
掘る者(これはリーダー格)、探すもの、バケツに入れる者、帰りにバケツを持つ者(力のあるもの)、みんな子供間の協働によって成り立っていて、その日の磯における収穫は、その日のグループのメンバーの完成度によって約束されるのです。
だから平常時の親分、子分の役割分担やメンバーの充実度がここで生かされ、試されるんです。(難しいだろ!単に潮干狩りと言うなかれ)
さように昭和の時代はいい時代でした。さて、現在の磯(といってもうちの前の
石垣護岸ですが)は今こんなカキや貝が引っ付いてます。昔の厚い身のあるカキとは
違います。いつからこんなになってしまったんでしょうね?