先日、文化庁の記念物課調査官の市原氏が来町され、狩浜段々畑や家並み、宇和海などを視察。
再度この景観に対して、重要文化的景観にふさわしい価値があるものと確信されたようである。
私たちが当然のように毎日見ているこの風景が、内外の高い評価を受けての文化財として今、新たな第一歩を
踏み出そうとしています。
今一度、この「重要文化的景観」について、資料より抜粋しました。
”地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため
欠くことのできないもの(文化財保護法第二条第一項第五号より)”
「文化的景観は、日々の生活に根ざした身近な景観であるため、日頃その価値にはなかなか気づきにくいものです。
文化的景観を保護する制度を活用することによって、その文化的な価値を正しく評価し、地域でまもり、次世代へと
継承していくことができるのです。・・・・・・重要文化的景観に選定されたものについては、現状を変更し
又はその存在に影響を及ぼす行為をしようとする場合等、文化財保護法により、文化庁長官に届け出ることとされています。
ただし、通常の生活活動に係る行為や非常災害に係る応急処置等においては、この限りではありません。・・・・・」
ということですが、私なりにまとめてみました。
●私たちの先代たちが築いてきたこの段々畑や家並み景観、海を守るための不文律や、頑なに守ってきた祭りや行事など、
それらの地域文化が、いま再評価されようとしていること
●評価されることと同時に、我々はその価値を地域全体で学び、意識を高めてゆかなければならないこと
●持続可能な地域社会のため、これからも地域の一員として努力すること(これは個人的啓発です・・)
いつの日か全国で、「段々畑といえば、狩浜」というフレーズが聞かれるようになるかもしれません。