先日、杉並区議会第1定例会にて平成30年度「未来への道を拓くステップアップ予算」を全議員が出席する予算特別委員会で審議し、可決いたしました。
<総予算額>2,911億9095万
<内訳>●一般会計1,799億2700万●国民健康保険事業会計553億0654万●用地会計2849万●介護保険事業会計423億2202万●後期高齢者医療事業会計136億0689万
来年度は、杉並区基本構想に基づく総合計画10年間を「ホップ ステップ ジャンプ」の3つの期間に分けた最終のジャンプに向けて、計画改定を行う重要な年となります。本予算では基本構想の5つの目標ごとに区民に分かりやすく生活のシーン毎に予算が示されました。
政府は平成30年度の経済見通しを、民需を中心とした景気回復が見込まれるとしている一方で、区の収入はふるさと納税制度の影響による減収が続くなど先行き不透明であり、また国民健康保険料のアップなど社会保障費の増大により、市民感覚においての景況感回復には至っていない状況です。
予算特別委員会では9日間にわたり全議員が参加して予算の審議をしました。
これまで区議会の活動を通して、子育て環境の整備や防災力向上、都市計画を踏まえた広い視点でのまちづくりや、高齢者や障がい者などどんな人にも優しいまちづくりを目指し、多岐にわたって杉並区に提言を行って来ました。
来年度予算の概要をは以下の通りです。
【平成30年度予算概要】 2
基本構想に掲げる5つの目標別重点事業
目標1
<災害に強く安全・安心に暮らせるまち>
■地震被害シュミレーションの結果を活用した新たな耐震・不燃化の取り組み推進
耐震診断・大衆改修助成制度を新耐震基準で建てられた木造建築物まで拡充。
■大規模テロ等に備える杉並区避難実施要領策定
武力攻撃及び緊急対処事態の発生時に備えて、避難の経路・手段・誘導方法を定め、円滑な避難誘導の為の要綱策定。
■防犯対策の更なる強化
区内全域を対象に、防犯上抑止効果が高く、より効果的な場所に街角防犯カメラの増設。振り込め詐欺根絶に向け、警察と連携し「(仮称)振り込め詐欺対策専用ダイヤル」設置
ほか
目標2
<暮らしやすく快適で魅力あるまち>
■東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた気運情勢
「ホームステイ・ホームビジット支援事業」(成果3、4ページ詳細掲載)実施
■高精度地形情報を活用したまちづくりの推進
航空レーザー測量を実施し、今後のバリアフリー対策など快適なまちづくりを推進
■商店街等と地域団体等が連携して実施する地域の活性化事業支援
商店街等と地域団体等が実行委員会を組織し、地域活性化に向けて行う事業支援
ほか
目標3
<みどり豊かな環境にやさしいまち>
■(仮称)荻外荘公園の整備促進
荻窪の閑静な住宅街にあり、平成28年に国の史跡に指定された元内閣総理大臣近衞文麿宅の公園整備基本計画策定と移築建物の解体保管工事を進め、関連イベント開催などで荻外荘の復元・整備に向けた機運醸成を図る
■身近な公園開園
荻窪4丁目、下高井戸4丁目、高円寺南3丁目の公園の開園
■区民の憩いの場の創出
善福寺公園内の水路を地元の小学生を含む区民によるワークショップなどの意見を基に親水施設「みんなの夢水路」として整備
ほか
目標4
<健康長寿と支えあいのまち>
■高齢者の住まいと介護施設の整備促進
特別養護老人ホーム3か所や認知症高齢者グループホーム1か所を開設し、多様な住まいを確保
■精神障がい者への療養支援
精神科医療を必要とする区民や複合的な問題を抱えた区民に対し受診勧奨や生活相談による支援と入院中からの退院後の支援計画作成による支援
■在宅医療・介護の連携推進
これまでの在宅医療地域ケア会議での地域事情を踏まえた課題解決を目指す
専門機関の協力により、医療・介護のレセプトデータを基に在宅医療や介護の需要と供給の分析を行い、指標設定や地域特性に応じた解決策を探り支援体制を強化
ほか
目標5
<人を育み共につながる心豊かなまち>
■新学習指導要領を踏まえた外国語教育充実
小学校の外国語教育の教科化等に対応するため、日本人や外国人の英語指導助手配置拡大
■特別支援教育の充実
全小学校への特別支援教室配置完了と全中学校への設置に向けた体制充実
■地域の子育て環境整備
学童クラブ定員拡充と新たな地域子育て支援拠点「子ども・子育てプラザ」2か所開設
ほか
私がこれまで区に提言してきました「おもてなしキャンプIN杉並区」など、予算化されたものに関しては順次ご報告いたします。
以上