11月27日に、阿佐ヶ谷地域区民センターで開催された、ひきこもり支援者の会、
フリーランス杉並家族会の講演会の後、隣の部屋で山本あけみ主催の懇談会を開催させていただきました。ゲストにあかねがくぼかよこ都議をお迎えして、都政での動きなどもお話しいただきました。
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ご講演では、ひきこもり支援に関しては、東京都保健局による方針がこの10月に刷新され、「自立」から「自己肯定」に注力して行こうとする転換である報道のご紹介や、上田理香先生先生からは、『ひきこもる子どもにどう寄り添っていけばいいの?』と題して、ひきこもり当事者の心情や家族の接し方などをご講演頂きました。
私からは、杉並区の相談窓口である「くらしのサポートステーション」を中心とした支援体制の説明と、今は相談者を専門の窓口に振り分けるのが仕事になってしまっていて、肝心の紹介先でどの様な進捗が見られたのか、ご本人やご家族の悩み事が解決に向かっているのかに関して把握をしていない問題点を指摘している事をお話させていただきました。
令和4年第3定例会での決算特別委員会で、フリーランス杉並家族会さんのご要望も伝え、一応の答弁はあるもの、引き続き、実態把握と支援を求めています。
その後、行政でも家族会さんとの交流を深め、毎月定例で家族の居場所として「家族懇談会」を開催することになったという、大変うれしく、ありがたいご報告を頂きました。
写真左から、あかねがくぼかよこ都議、
上田理香先生
(特定非営利活動法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会本部事務局長、家族支援士、NPO法人楽の会リーラピアサポーター)、
山本あけみ
ひきこもりは、大きな社会問題として捉えられているものの、大掛りな実態調査も行われず、ひたすら家族が抱えてしまっている問題です。困っていると訴える先が、困りごとの種類ごとに縦割りで違うために、結局は解決して行かない。たらい回しで疲弊してしまう。
ただ愚痴を言いたいだけとか、ご家族も安心できる居場所が欲しいとか、直接の当事者へ向けたものでなくても、支援の方法はたくさんあると考えています。
これまで、当事者や支援者の方々とお会いする機会が無かったのですが、こういった懇談会を通じて、行政へ支援を求めていく事の重要性などをお話させていただきたいと思います。
温かいお茶を用意して、参加者と語らいながら会を進めていたら、当事者の若い男性がいきなり手を挙げられて、具体的な要望を2点お話してくださいました。きっと話すきっかけを待っていらしたのだろうと思います。話し終わると、自然と参加者から温かな拍手が沸き起こりました。
1時間弱の懇談会でしたが、私からするとはじめの一歩。ひきこもりを直接解決して行く事に関しての専門性はありませんが、行政との橋渡しをして、何か困った事があった時には、頼りに思ってくれる杉並区に、少しでも近づくように尽力して参ります。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!