山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

放課後等デイサービス充実に向けて

2021-10-26 | 活動日誌
この夏、杉並区内の障がい児が放課後通う、放課後等デイサービスに関して調査活動を行っていました。平成31年度と令和2年度に23区+武蔵野市と三鷹市の放課後等デイサービスの受け入れ動向や自治体の支援状況を把握し、杉並区への提言に繋げています。
 
杉並区内には現在16事業所あり、一人当たり平均利用日数が平成31年度は68.9日から令和2年度には93.7日と増えていますが、事業者数は杉並区の近隣の世田谷渋谷中野、練馬、武蔵野、三鷹では増えているのに対して杉並区では逆に減っています。
 
また、学童クラブとの併用について制限を設定しているのは台東区と本区のみであり、文京区では学童クラブは児童福祉法上のサービスではないので、併用について特に決まりを設けていないとしており、自治体により対応はまちまちです。

利用者からは子どもの発達に大変良い影響があり、親の就労支援の意味合いでも学童との併用に関するルールの撤廃と、利用日数を増やしていく要望を頂いています。
 
この様な状況の中で、各事業者さんはそれぞれに創意工夫のある時間の過ごし方をご用意いただき、区内の障がい児を受け入れて下さっています。
 
 
全施設へのアンケート調査に加えて、視察のお願いをしていたのですが、新型コロナの第5波の山が直撃している期間にあたり断念しました。
 
 
東京都認可の為、杉並区ではどうも本腰で事業者さんの状況把握をしていないのではないかと考えています。
 
先の決算特別委員会では区として需要把握と待機者数、事業者の継続的な運営に行政としてどうかかわる必要があるのか、などの実態調査を行うよう要望をしました。
 
全てのお子さんの特性に合った、成長を促す居場所をつくり、家族の支援にも繋げていくよう、行政の責任の下で制度化して行って欲しいと考えていたところ、厚生労働省での動きに関する報道がありました。
 
この動きを捉え、杉並区での放課後等デイサービス充実に向けて、より具体性を持って提言をして行きたいと考えています。
 
 
 
◆障害児が通う放課後デイサービスは2類型へ 厚労省方針(福祉新聞)

まもなく総選挙の投票日です。

2021-10-24 | 「あれこれ」のこと
まもなく総選挙の投票日です。
全国で候補者や支援者による舌戦が繰り広げられていることと思います。
 
国政選択選挙であり、有権者がどういう国を望むのかを
投票行動により示すことが出来るように、
候補者は自身の国家観を先ずは示すべきと考えています。
 
その上で、憲法・財政運営・社会保障・教育・福祉・外交・防衛、
そして2050年カーボンニュートラル実現など、
具体的であり明確なビジョンを有権者に向けて述べるべきとも。
 
 
日本は、戦後処理を積極的に行わず、あの戦争とは何だったのか、
それを踏まえ、どういう国を目指すのかが
厳しく問われないまま現在に至っていると危惧します。
 
今年亡くなった父は終戦時13歳、兄2人を戦地に送りながら、
次は自分だという恐怖を口に出来ないまま過ごしていたはず。
 
私を含め、そういう肉親を持つ世代も間もなく還暦です。
 
夏の時期には、靖国神社参拝や原爆被害者補償など、
置き去りにしたままの課題がポコッと頭をもたげますが、
背景も付け加えられないままのニュースを見て、
平成生まれの今の子ども達には、遠い過去の出来事であり、
置き忘れられたものとしか認識できないのではと残念な気持ちです。
 
議論さえ真正面に据えず、棚ざらしのままでは、
この国は次のステージに行けないのではないか、
といつも思います。
 
街頭アンケートなどで、憲法改正に賛成ですか、反対ですか、
といった、とてつもなく雑駁な質問をすること自体が、
そして聞かれてうっかり答えてしまうこと自体が、
国の危うさを表している気がしています。
 
 
国会議員の候補者たるべき最も重要な、
「では、あなたはどういう国を目指すのか。」
が置き去りにされたまま、議席を得る事だけが目標の様に思える違和感。
 
私たちが政治に求めるのは、より良い社会を作ること。
言わずもがな、利権や身内びいきをするのが政治ではありません。
 
 
きれいごとを言って、そんなんでは小選挙区では勝ち抜けないよ、
と思われる方もいらっしゃるかも知れないけれど、
私は、いつまでも、どこまでも、政治は青臭くて良いと思っています。
 
皆様はどう思われますか?

次期 杉並区基本構想議決に関してのご報告

2021-10-18 | 議会報告

本年は、杉並区のこれからの10年間のあらゆる区政の羅針盤となる基本構想が策定される大きな節目の年です。

今後は、この基本構想に基づき、総合計画・実行計画をはじめ、教育・福祉・都市マスタープランなどの詳細にわたり計画が策定されていきます。

■杉並区新基本構想 https://www.city.suginami.tokyo.jp/kusei/vision/shinkihonkoso/index.html

 

私は基本構想審議会メンバーとして1年半にわたり区政へと提言を続けてきました。審議会は、公募区民や区内関係団体、区議会議員及び学識経験者の合計42名で構成されています。その基本構想が去る10月14日に区議会で議決され、無事に決定しました。

■新基本構想https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/069/088/7_shiryo61.pdf

※議決により(案)は取れました。

 

建築士でもある為、第1部会に属しカーボンニュートラルへの広範囲の取り組みを盛り込むよう提言をしてきました。特に省エネ住宅、脱炭素のまちづくり、公共建築物の省エネ化、グリーンインフラ整備は、まだまだ取り組みが足りないと考えています。

 

また、子どもの育つ環境整備や行政の縦割りを打破し、官民連携で進めていくなど、あらゆる分野について、意見を申し述べました。

 

ちょうど区議10年の節目に当たり、基本構想に自分の意見を盛り込めたことは、その立場を与えて下さった有権者の方に、大きく感謝しながら記憶に残り続ける1年となりました。

基本構想をまとめるにあたり、直前の一般質問では、その土台にSDGsを盛り込むことを強く提言し、3ページに明記され、実現しました。

本当にうれしいです。今後は一つ一つの政策実現に向けて、尽力して参ります。

 

■一般質問「SDGsと区政について」令和2年11月17日

動画→ http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=6828

 

また、考えやこれまで実現した内容などをブログと区政報告でまとめましたので、ご興味がございましたらご覧いただけましたら幸いです。

http://yamamotoakemi.com/report/yamamotoakemi_report_2020_29.pdf


令和3年第3定例会ご報告「地区計画について」

2021-10-17 | 議会・一般質問のご報告

去る9月10日にテーマ「安心・安全のまちづくり」として、

・防災
・空家の発生抑制
・老朽化マンション対策
・脱炭素社会実現のためのまちづくり、
・杉並区まちづくり基本方針改定
について一般質問で詳しく質問をし、提言を致しました。
動画→http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=7190
 
その後の決算特別員会では地区計画制度を取り上げ、世田谷区と杉並区の取組の違いを示し、脱炭素社会の実現のためのまちづくりなどに取り組むよう要望をしました。
 
地区計画とは、建物や道路、緑化などのまちのルールを地域住民と共に決め、都市計画上に位置付ける制度です。
決められたルールに沿って建て替えが進めば、望むべきまちが出来ていくというもの。以前から、杉並区に取り組みを求めています。
 
 
世田谷区は100ヶ所以上の地区計画を既に策定していますが、杉並区は12ヶ所のみ。
 
農地から転用時に建て詰まりを防止したり、環八、環七道路沿道には高度利用や壁面後退などが盛り込まれ、尾山台駅の商店街の歩行者の安全を守る為や、経堂駅前周辺では大規模な整理が行われ、木密地域でもある世田谷区役所周辺は、不燃化特区と同時並行で道路整備や緑化が進んでいます。
 
世田谷区と杉並区の地区計画の取り組みを調べるために、何処にどの様な計画があるかを、地図にプロットし提言に繋げました。
ピンクが地区計画策定済みか計画中、赤のマジック内は東京都指定の木密地域ですが、杉並区の木密地域の中の重点整備地域の2か所は、都内42か所中で2か所だけ地区計画が策定されていない地域です。
 
杉並区の木密地域の中の重点整備地域2か所である、杉並第六小学校周辺地区・方南一丁目地区)は、不燃化特区に指定され、順次不燃建造物に建て替えが進みますが、地区計画で建て方のルールが定められていないので、建ぺい率や容積率、高さ、道路からの壁面後退、塀の種類や緑化推進が盛り込めていません。
 
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/machi/mokuzou/index.html
 
※整備地域:東京都指定、いわゆる木密地域
  地域危険度が高く、かつ、老朽化した木造建築物が特に集積するなど、震災時に特に 
  甚大な被害が想定される地域を整備地域
※重点整備地域:東京都指定
  上記の内、重点的に整備を進める地域
※不燃化特区:東京都指定
  木密地域のうち、特に重点的・集中的に改善を図る地区を指定し、都と区が連携して
  不燃化を強力に推進して「燃え広がらない・燃えない」まちづくりを進める制度
 
 
 
まちづくりは防災の観点からだけではなく、住環境全体に注力していくべきと考え下います。
 
一つ一つの地区計画を深く知り、例えば都市計画道路周辺では行政は何を目指し、地域住民にとっては地区計画策定で何が実りとして得られたのか、
自分たちの住む住環境向上のために、地区計画は何が出来るのか、
そして、住宅の建詰まりを防止して自然の日射や通風を促し、緑化を図り、太陽光パネルなど創エネを生み出せるような、脱炭素を目指したまちづくりをしていく為に地区計画はどう有効性があるのか、など、より一層詳しく調べて、防災だけではない地区計画の取り組みの必要性を、杉並区に訴えて行きたいと考えています。
 
ご意見、情報などお寄せいただけましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
yamamoto.akemi1965@gmail.com
 
 
 
 

 


令和3年第3定例会 議案第73号に関してご報告~区長が緊急事態宣言下に県境を跨いで会合に出席した件など

2021-10-16 | 議会報告

昨日、杉並区議会第3定例会が終了しました。初秋から始まるこの議会が終わるころには、長袖が恋しくなる季節へと移り変わります。一般質問、常任・特別委員会・決算特別委員会に加えて、今年は基本構想の議決が加わり、長期間にわたり緊張が続きました。

 

特に、自分の一般質問9/10を終えた翌週の9/14の東京新聞に

「杉並区長「宣言下」に公用車で群馬のゴルフ場へ 飲酒伴う会食も 本人は答弁せず」

という見出しがついた新聞報道があり、連日議会にも記者の方が見え、議会棟は一時騒然としていました。

 

そして、9/19の区民生活委員会終了後には

杉並区議会紛糾 宣言発令中、群馬で区事業応募者が幹部とゴルフ」

と報道があり、テレビニュースなどにも取り上げられたことから、心配する区民から問い合わせや苦情が寄せられました。

 

当日は、紛糾した区民生活委員会に委員として出席をしていました。

 

そもそも、新型コロナの緊急事態宣言下に区長が県境をまたいで群馬県まで行き、区内経済団体の主催する講演会終了後、酒席を含む会合に公用車で出席していたことに加えて、9/19の区民生活委員会に付託された第73号議案にある阿佐ヶ谷地域区民センターほかの施設の指定管理者に選定された事業者の社長と、幹部(選定委員)とゴルフをしていたことが委員会が進む途中で発覚したため、果たして委員会での採決をどうすれば良いのか、会派に持ち帰り協議する必要があることや、何を問題視してどう判断するかの論点が、7人の区民生活委員により様々であったため紛糾しました。会派の中でも意見が分かれました。

区内経済団体(会員企業2,424社)の会長と指定管理者の社長が同一人物であることから、複雑さを増し、切り分けが可能なのか大きな論点となりました。

 

委員会で採決した結果を、最終的には本会議の場で全議員出席のもと賛否が問われます。昨日の最終的な本会議場での議決では記名投票が行われ、賛成23,反対21で議案は通りました。

 

 

私は、以下の理由から賛成をしました。

1,議案は指定管理者の選定方法や選定された事業者が適正に職務に当たれるかどうかを審議するための物であり、区長が緊急事態宣言下で県境をまたいだ点は本来、議決行動には関係無い事。癒着構造があり、区長が選定されるように何かしら行動をしていれば別の話となりますが、それは無いと答弁をしている事。

 

2,論点となった、募集要項・留意事項にある関係者との接触の禁止は、いわゆる出来る規定であり、接触すればすぐに違反というものでは無く、今回ゴルフコンペは区内経済団体の会長としての参加であり、指定管理者選定業者の立場では無い事。また、区内経済団体は法律で、「特定の個人 又は法人その他の団体の利益を目的として、その事業を行つてはならない。」という縛りがある中でのご活動である事。

※商工会議所法

https://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/01619530801143.htm

※参考、募集要項・留意事項

(1)関係者との接触の禁止

応募団体の関係者(応募予定団体の関係者を含む)は、選定委員会委員及びこの募集に関係する区職員との故意の接触(現地確認、説明会への参加、要綱に定められた質問、他業務等の正当な行為を除く)を禁じます。接触の事実が認められた場合には、失格となることがあります。

 

また、選定委員は5人いるため、担当部長の権限で左右できない体制を組み、公正性を担保していること。

 

3,以上の理由で、選定は万全の体制とは言えないながらも、公平公正に行われたと考え、また、選定された事業者は事業を行う上で十分な実績があること。

 

 

結果的には議案には賛成しましたが、コロナ禍において区長が県境をまたいだことは、不要不急の基準がケースバイケースであるものの、感染拡大防止の観点から外出を抑え、不自由さを余儀なくされてきた中でも協力をしてきた市民感情としては許されない事、また、担当部長が休みを取ってまで選定が行われている日に、選ぶ先の社長と共にゴルフに行っていたことに関しては、猛省を求めるものであり、これらを委員会の意見開陳に盛り込みました。

今後は、この件に関して、何かしらのけじめが必要だと考えており、会派で対応を協議し対応を求めて行く予定です。

 

一方で、区議をしていても区内団体の方々などとはごく日常的にお付き合いをさせて頂き、区政へのご提言を頂いたり、地域での情報を教えて頂くなど、貴重な機会を頂いています。こういった情報交換をする関係性を無くしては、区議は独善的な活動しか出来ないと考えています。また、そういったご意見などは区政に関しての厳しい目や区民全体を思うお気持ちから頂く場合が殆どであり、大変貴重です。

利害関係者の線引きは難しいとは思いますが、これまで個人の利益誘導に加担をしたことは無いですし、忌み嫌っているのを公言しているので、そういうお話を頂くことも殆どありません。

 

今後は、官民連携が本格化していく中、民間事業者さんとの関係づくりも慎重に行う必要があると考えています。

癒着や特定の事業者への優先をしているのではないかなど、区政が疑われるという事はあってはならないと考え、誰もが納得のできる基準作りと順守が求められると考えています。

 

この件に関して、メールでの問い合わせを1件、アンケート形式で見識を示すよう求められた団体が1団体あり、また、面談を通して説明を求められた団体が1団体あり、それぞれお返事をさせて頂きました。

 

ただ、私が議案に賛成したことを「癒着を許すのか!」と捉える向きや、区長への忖度をしたのだろうといったご意見をいただく事には閉口します。癒着があり、優先的に事業者選定が行われたという明らかな判断をしたのであれば、議案には反対をしますし、区民から選ばれた区議として、区長や区役所職員が間違いを犯しているのであれば正すのが役割と考えているからです。

 

様々なお考えやお気持ちが交差する議案でしたが、ブログに残していこうと私の議決行動に関してまとめました。

お読みいただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

以下、区民生活委員会での議論の一部をまとめたメモを掲載いたします。

【9月15日区民生活委員会、議案第73号審査後半の会議録抜粋】

※下記は、会議の録音記録を聞き、必要と思われる個所を抜粋しています。全文ではなく、一部意訳も含まれます。聞き落としが無いように確認をしましたが、慣れない聞き書きの作業でもあり、聞き間違いが含まれる可能性がある事をご了承ください。

※前半の議論や詳細をお知りになりたい場合には、杉並区議会事務局にご相談ください。(代表:03-3312-2111)

 

 

【奥山たえこ議員からの議案審査延期の動議】

日を改めて引き続き審議をするとの動議→挙手少数で否決

 

【主な質疑】

Q(小林ゆみ委員)

研修やゴルフコンペに関して、研修に関して否定しない。県境をまたぎ群馬に行く必要があったのか、部長が翌日ゴルフコンペに参加の必要があったのか。その関係性の中で今回の明性が問われている。ゴルフの必要性があったのか。

A(区民生活部長)

改めて、区議会の皆様、区民の皆様に不信を頂かれることになった事には、謙虚に遺憾の意を表したいと思います。その上で、14日は融資の条例改正という成果もあった研修の翌日、他の公務も無かったので、交流の意味で参加した。不信感を招くという事に関しては謙虚に受け止める。今後の対応においてはきちんと必要な 改めて感じている。

 

Q(小林ゆみ委員)

この2日間に、指定管理者に関しての話は一切なかったのか。

A(区民生活部長)

今回の指定管理者の選定に関しては無かったと断言する。

区内最大の産業団体としての幹部の方々と様々、区制にかかる、また、コロナに関する支援に関しての意見交換をした。

 

Q(小川宗次郎委員)

他の委員からの質疑があり、自民党としてもこの部分に触れる必要がある。今回の指定管理者の指定が公正に行われたのかに関して、募集要項22ページの留意事項にある関係者との接触の禁止に触れる行為があったのか否か。  と理解している。他の委員からは選定された事業者は東京商工会議所の会長は、部長が出席することを知っていたのだから、故意に接触しているという意見、もしくは質問もある。

カッコ書きには、他の業務の正当な事由によるものを除くという除外事項に該当するという見解が示されたと理解したが、見解は。

A(区民生活部長)

委員が引用した、関係者の接触の禁止は、応募事業者の関係者となれば、オーチューと箱根植木になるが、今回は東京商工会議所という区内最大の経済団体と様々なコロナ禍における課題認識や意見交換をしたので、応募事業者の関係者ではない。

 

カッコ書きの他の事業の正当な接触を除く、東証の中小企業施策に関係するという視点で話し合い、成果もあげているので、関係者とは認識していない。

 

翌日のゴルフは、誤解や不信を招く行為であり、率直に受け止め、行政の職員として必要な襟を正していく。

 

Q(小川宗次郎委員)

今後努めていくと答弁があったが、今回のケースを教訓として、再度ルールを見直すことに関する見解は。

A(区民生活部長)

故意の接触という表現に関する理解は、不正を目的としたと捉えているが、今回は不正が無かったが、区民からはそう取られない。全庁的に必要な改善を図っていく。

 

Q(奥山たえこ委員)

良く言うな。恥ずかしくないのか、そういう答弁をしていて。頭を冷やした方がいいんじゃないですか。何なんだ、杉並区。

国家公務員には倫理規定がある。ゴルフは禁止事項。お咎め無しでいくのか。頭を冷やして欲しい。

 

A(この部分に関しての答弁無し。)

 

【山本あけみ質疑】

Q午前中から同じ議案の審査、様々な関連の質疑を伺ってきた。会派の中でも色々な話が出ている。そして、やはり区の方も反省して貰いたいところがあるという意見が出ている。

 

まず、やはり県境を跨いでの移動が不要不急かという事は、それぞれの事情だとか、解釈があると思うが、区民感情、一般的な人たちはもの凄く努力していることを踏まえてもらいたい。

そして、私費であってもゴルフというのは、ゴルフは高額でもあり特別なスポーツでもあるので、ゴルフに行ったと聞くと、それが頑張ってくれているという事にはつながらない。

 

かといって、業者と癒着をしているとか、便宜を図っただろうとかいう疑いの念を持っている分けでは無い。

その部分では区を信頼するが、質疑を聞いていると留意事項の解釈が様々な解釈がある。

 

こうとればこうなる、だから大丈夫というが、そもそも性悪説に立っても、誰が見ても疑義が出ないような形の留意事項を作る必要がある。なぜなら区のお金、税金を公平公正に透明性をもって使っていくという、大きくやらなければいけない事がある。

これに関して、半日以上多くの人員を割いて審議をしたという事は大変な重みがあると考える。様々な委員との質疑で理解が深まった。

 

選定された指定管理者は、太田黒公園も管理をされており、日本庭園を造るうえで大変技術力がある。質に関してどう評価をしたか、造園の質に関して評価基準にあるという事が、募集要項に明記されていたか。質に関して評価項目に上がっているという事が参加者に十分伝わっていたか。

 

A(みどり公園課長)

それまでの実績を見ている。特に第二次審査でプレゼンやヒアリングを通して、専門家による選定で評価をしている。

土木担当課長も公園の管理という意味で注目し、評価をしている。

 

→公共事業の質を高める必要がある。工夫を求める。深く考えていってほしい。管理だけでは良いものは出来ない。技術力、熱意が必要。区役所内にしっかりとした評価軸を持つべき。

 

 

 

【意見開陳】

(小川宗次郎委員)賛成

質疑を通して十分な実績と高い評価があると確認した。選定が公正に行われたと確認した。その過程で、こういった質疑が行らないように進めて行く必要がある。ルールの変更をしていくという答弁があり、これを要望。区民にもわかりやすく説明する必要がある。

公園と施設が一緒になった指定管理は初めて。一体活用が区民にとって良い変化が生まれるのを期待する。

 

(島田としみつ委員)賛成・

公園と集会施設の一体の指定管理の初めてのケース。指定管理者選定について妥当と確認したが、多くの疑義が呈された。関係者との接触の禁止を留意事項に挙げているが、答弁によって解消された。しかしながら、選定の期間が4か月にわたって関係者が存在する。通常なら関係団体の総会など開催されれば、区長や部長は接触する立場にあり、倫理規定をこれからも守るよう願う。

評価項目をわかりやすく、工夫を求める。

 

(酒井まさえ委員)反対・共産党杉並区議団

公の施設の指定管理制度導入に反対する立場から、営利目的によるサービス低下、事業継続性連続性への影響、不安定雇用なども問題点から反対。

選定に関して、不正は無いと強調しているが、国家公務員倫理規定では公務員は利害関係者と旅行及びゴルフをする事を明確に禁止している。地方公務員に関しても倫理の保持に努めるよう規定している。様々な言い訳でこの原則を無視することは許されないと指摘する。

(奥山たえこ委員)反対・連携

他の委員も指摘したが、国家公務員は、ゴルフは一発アウト。倫理の規定が国と地方でこんなに違うのか。留意事項の関係者との接触の禁止を独自解釈している。故意とは不正の意図を持って近づくといった解釈をしていたが、留意事項を読む限りは主旨や不正の目的があるかは書いていない。李下に冠を正さず。反省してほしい。処分ものだと思う。このままスルーするのはとんでもないこと。指定管理者制度は区の責任放棄のため、反対。

債務負担行為の金額など、質疑をしたかった。5年間の債務負担校を縛る大変重要な議案。

 

(山本あけみ委員)再掲・賛成・立憲民主党杉並区議団

議案第73号杉並区立阿佐ヶ谷地域区民センター外3つの施設の指定管理者の指定について、立憲民主党杉並区議団として意見を申し述べます。

 

本議案は公園と施設の一体管理がされるという事には、より良い施設の形態が生み出されるだろと思い期待をしている所です。

 

質疑を通して、訴えもしましたが、質に関しても注視して行ってほしい、メリットを出していって貰えるよう要望いたします。特に利用する区民の評価をまとめて行くなど、工夫をお願いしたいところです。

 

指定管理者選定に関しては、多くの質疑がされました。

何よりも公平公正性、また透明性が求められてまいります。

 

色々質疑でもお話をしましたけれども、疑われるという事自体あってはならない事だと考えています。しかしながら、明らかな不正が認められないという事、この事は確認ができたという風に思っています。

 

また、留意事項の募集要項に関しても、いくつかの考えを伺いましたが、やはりすっきりと納得できるものでは無かったという事を申し添えておきたいと思います。

工夫をしていってもらえるようお願いをいたします。

 

選定結果に対しては、繰り返しになりますが、区民から大変厳しい目が向けられているという事を肝に銘じて頂きたい。そして何よりも、このキーになりました、この7月14は、私たちが初めて、新型コロナということに対して戦っているわけですが、第5波のややはじまりが見えてきたなという、そういう時期でもございました。 多くの自宅療養者がどんどんと増えていった。そう言うところで、区民の緊張が本当に最高に達する、本当に直前の時期になります。

後から振り返れば、の話でございますが、自宅療養者に対する対応だとか、様々な目で区民の方も区政のことを本当に注視しているところでございます。今後ともより一層身を引き締めて、疑義が生じないよう、強く求めまして賛成と致します。

 

(小林ゆみ)反対

事業者選定の際に、杉並区として公平公正な審議ができたかに疑義が生じている。これまでも選定構成メンバーに部長が入ることは、選定事業者は類推できた可能性がある。先ほど参考人招致を求めたが否決されたため事業者側の認識を議会としての確認できていないため、事実がはっきりしない。このままでは区民と事業者選定に応募したほかの候補事業者に説明することが出来ないことから、反対。

 

以上

 

 


議会帰りの散歩道 杉並区立中央図書館

2021-10-15 | 活動日誌
4〜5年前になるのか、
荻窪駅東南にある杉並区立中央図書館改修で、
当初区は空調や照明の営繕のみを予定していたものの、
空間の素晴らしさをもっと引き出し、
今後30年以上にわたって区民が気持ちよく
利用できる様な全面的な改修を求めて実現しました。
 
 
 
本日は議会が早めに終わったので、
散歩がてら帰りに寄り道。
 
最初は区に”頑”として受け入れられず、凹んだけど、
今はこんなに気持ち良い図書館になりました。
 
空間を生まれ変わらせるのは設計力。
 
 
区民の皆様の寛ぐ様子を見ながら、一人でニンマリ。
 
省エネ改修も含めて、今後とも公共建築物のより良い改修を目指して
区政に提言していきます!

「聞かせてよ、愛の言葉を」 相田華子 著を読みました

2021-10-02 | 活動日誌

「聞かせてよ、愛の言葉を」 相田華子 著を読みました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4910205853/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

(あらすじ)

作家の夫と離婚した冴子はノンフィクション作家として、葉子と高志を女手一つで育てていた。中学に入ってから高志は学校内でのいじめがきっかけで不登校になり、次第に家庭内での暴力や奇行が頻発していく。ついに精神科にかかるようになるも事態はひどくなるばかりだった。処方される薬はどんどん増え、高志は数々の事件を起こしていく。家族が高志に振り回される様子が姉である葉子を通して語られていく。
母冴子を反面教師として、目立たぬことを信条として平凡な専業主婦を夢みた葉子だったが、結局は母と同じようにシングルマザーとして生きていくことになる。母と弟の高志の攻防に巻き込まれ続けた葉子は、冴子亡きあと遺品整理をしながら、心を病んだ子供の責任をどう取るべきなのか、生き方を模索していく……。

 

親は子どもを選べない、子どもも親を選べない。

当たり前だけれど逃れることが出来ない家族。

 

普通に暮らしている傍らで起きる、身近でありながらも、

他人事と片づけている家族の問題を、

誰にでも起きる普遍的な存在としてとらえ直し、

社会的な理解と支援が必要なんだと提起する小説。

 

きっと私たちの周りにある存在、なのです。

読了しました。お勧めです。

 

議員となって、成人期の発達障害支援拡充を訴えて来ました。

現在では杉並区で成人期と青年期に分けて支援をしてくれていますが、一方で障がい特性に関わらず相談の窓口として、荻窪・高円寺・高井戸の3か所で「すまいる」を開設しているものの、特定の障がいに手厚くなっており、広く区民福祉の受け皿となっていないのではと危惧しています。

決算特別委員会で質問し、改善を求めていきます。

 

◆すまいる https://www.city.suginami.tokyo.jp/normalife/soudan/1015386/index.html