山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

【2023.2.20都市環境委員会報告】浜田山駅南口の開設に向けた取組の再検討のお知らせ

2023-02-21 | 議会報告

昨日(2/20)行われた、令和5年杉並区議会第一定例会の都市環境委員会において「浜田山駅南口開設の再検討」が報告されました。

これは、令和3年11月に同委員会で報告をされた、浜田山駅の南側・西端の新築の民間ビル建設時に地下1階、1階を区が賃借して整備し、駅南口を作って行く計画の事実上の撤回でした。

浜田山駅は閑静な住宅街にあり、新型コロナの影響を受ける前の5年間は1日の平均乗降者数30,262人と多いものの入り口は北側の1か所のみです。南側からは踏切を渡るためラッシュ時は大変混雑し、小さなお子さんやご高齢者、また車いすをお使いの方などは大変危険性が高いと考えて来ました。

杉並区最後の「自由通路」未整備駅でもあります。 

区は令和6年度の完成をめざし、南口開設に向けた設計などを進めて来ました。しかし、予定していた建築物の賃借について、現時点で地権者との協議が整わない為断念し、南口開設の予定は、大変残念ながら無くなりました。

 

ご期待を寄せて下さっていた皆さまには大変申し訳ない思いです。

 

都市環境委員会での委員との主な質疑と答弁は以下の通りです。

Q.地権者との協議の内容は?

A.金銭を含めて全般的。一般的な条項を含む。自由交渉の為、相手もある事から内容に関しては公開できない。当初は地権者と共に前向きに進めて行こうという機運があったが、最終的な協議がまとまらなかった。

Q.区の意思決定はいつ行われたのか。

A.協議を進めてきたが、来年度にも整備の見通しが立たない事から、令和5年1月に断念した。

Q.これまで区からは幾らの支出があったのか。

A.設計予算4500万円強の内、300万円弱を支出済。

Q.地域への説明はどの様にするか。

A.商店会や自治会などを予定、検討中。

Q.今後の方針は。

A.今後とも京王電鉄と協議を続け、様々な可能性を探って行く。

以上、委員会報告終わり。

 

本来であれば、賃借の協議が整い、契約の目途が立った段階で区民への情報公開を行い、支出が発生する設計に着手すべきです。

区では引き続き地域の動向を注視しながら今後の整備方針を京王電鉄と協議・検討して行くとしていますが、そもそもこれだけ多くの乗降客数がありながら、北口のみとなっているのには、安全確保の責任を負う京王電鉄には、解消に向けて抜本的な方策を探る責務があると考えています。

 

山本あけみは私鉄沿線の駅前空間充実の政策を掲げており、浜田山駅南側にお住まいの区民の利便性や安全性向上には南口設置は必須と考え、引き続き取り組みを要望すると共に、本案件に関して住民への周知と説明に尽くすよう要望をして参ります。


【ブログ再掲2016.06.16】久我山東原公園への保育施設整備について

2023-01-31 | 議会報告

先日、ある区民の方から、以前出された地元久我山に関する陳情審査で、地元議員でありながら陳情に賛同をしなかった件に関して、次の区議選に向けた心配のお声を頂きました。

ご心配のお声を届けて下さったお気持ちには本当に感謝しかありません。

この件に関して、2016年6月16日のブログで久我山東原公園への保育施設整備について考えを述べていますので、再掲いたします。

一言で言えば、保育園を作らなければ当時約500名の待機児童、つまり保護者2名のご家庭であれば、1000名以上の区民の就業に支障が出てしまう、それは避け代替案を探る必要があるという思いでした。

文中にある代替地として杉並区では公園を既に整備中であり、付託事項を付し議決をした立場としては、区民への約束を果たすことが出来て安堵しています。

地元からの陳情の内容はどれも頷けるものであり、それを賛同できなかったことは未だに寂しい思いですが、その裏で1000名を超える区民の生活に支障を生じさせる結果を選択する、という決断は出来ませんでした。

賛否を常に問われる議員の役割は、課題条件を俯瞰して全体の利益を追求する事であり、単純に反対だけを唱えれば果たせるとは考えていません。

これが私の立ち位置です。

 

 

以下、再掲です。

昨日、平成28年第2定例会が終了しました。

本定例会で審議された条例案と陳情に関して本会議場での議決に参加し、全ての議案に賛成をし、陳情に関しては不採択を了承致しました。

陳情は、地元久我山からの2件でした。

保育園建設に関しての陳情でしたので、審議は保健福祉委員会に付託されました。私は総務財政委員ですので審議に加わる事が出来ない事から、地元議員として所属会派である「区民フォーラムみらい」の質疑と意見開陳に自分の意見を盛り込んで貰い、保健福祉委員会を傍聴いたしました。結果的には陳情は通らず、不採択となりました。

そして昨日、委員会の結果を、最終的に本会議で不採択の議決をしたということになります。

陳情2件とは、

28陳情第10号「久我山東原公園への保育施設建設計画」の見直しに関する陳情

28陳情第11号「久我山東原公園への保育施設建設計画」の見直しを求める陳情

です。

陳情の概略ですが、28陳情第10号、11号は久我山在住の保護者と自治会会長からのもので、2件ともほぼ同じ主旨です。久我山東原公園の利用実態をしっかりと把握した上で、子育て環境の計画性のある施策への取り組みを求め、世代を超えて地域を見守っている久我山東自治会の活動の拠点としての利用もある事から、保育施設整備の必要性を認めてはいるものの、久我山東原公園への保育施設建設計画の見直しを求めるというものでした。

これまで、住民側、行政側、マスコミなど様々な動きがあり区議として把握に努めてまいりましたが、本日議決をした事をひとつの区切りとし、ブログに経緯と考え、そして思いを纏めてさせていただきます。

 
 
【杉並区の取り組み】
本年4月に発表された認可保育園待機児童の数が、当初予定のゼロ達成とは程遠く、昨年の42名から3倍強の136名に達し、このままでは就学前児童の人口増と女性の就業率の上昇から、来年は560名を超えるという予測が発表されました。
 
区では5月末に『すぎなみ保育緊急事態宣言』として、今年度中に保育の質と保育人材の確保をした上で、保育定員を1141名の増員を図るとの計画を発表しました。
http://www.city.suginami.tokyo.jp/hoikukinkyu/index.html
 
その計画の中には、区立公園に保育施設を作るとあり、久我山東原公園が含まれ、敷地の4割を使い、80名の定員の認可保育園を整備することが盛り込まれました。
 
前区長の「育児は母親がするもの」、という考えが区の政策に色濃く反映され、また少子化が予測される今後においては認可保育園を増設する必要性が低いという判断の基、これまで他区に比べて認可保育園の整備が遅れてきました。
 
一方で田中区政となってからは、東京一極集中の人口流入が顕在化し、女性の就業率が上がり、また主に若年層の非正規雇用により、夫婦そろって働かなくては子どもを育てる事が出来ないという状況が生まれ、保育施設を求める方が増えて行きました。
 
この結果、28年4月の認可保育所への入所希望者数は過去最高の約4,000名となり、残念ながら待機児童数は昨年を大きく上回る結果となりました。
 
 
 
【久我山東原公園とはどの様な公園か】
久我山駅北口から徒歩5分くらい、人見街道から少し入っており、閑静な住宅街の一角にあります。従前は区民農園だった場所を区民の要望で公園となり20年以上が経過し、その頃植樹されたと思われる桜の木も立派な成木となって豊かな緑を形成しています。
 
公園の半分くらいの平地をボール蹴りやかけっこ等、小学生をはじめ小さいお子さんの遊び場や中高生の居場所としても活用され、自治会の活動では防災訓練や餅つき大会などで地域活動の核となっています。
 
地域のちょうど中心にある事から、地域住民にとっては親しみ深い、また大変愛されている公園です。
私もこの公園での自治会のイベントに参加をさせていただいております。
 
 
 
【地元区議としての動き・想い】
区議会へは5月17、18日の臨時議会前に、先ずは整備をする事と金額が示され、程なく該当地が報告され、その時、久我山東原公園が入ったことを初めて知りました。
 
全区的には区立公園が4か所選定されましたが、その中に久我山東原公園が含まれたことには驚き、日頃の公園の利用状況を知る身としては大変心を痛めました。
 
この公園は
・久我山東自治会の地域活動の核となっている
・災害時に貴重なオープンスペースである
・子ども達の遊び場、高齢者の憩いの場として大変活用されている
事を訴えました。
 
また、近隣で対案となると思われるスペースを可能な限り挙げ、一つ一つ候補に挙がらなかった理由を区に確認をしました。その中には、高井戸西にある山中公園や、富士見ヶ丘駅南口にある区営住宅横の公園、そして多くの民有地もありました。
 
私が一番有効な候補として挙げたのは富士見ヶ丘の区営住宅横の公園でした。今後、旧NHKグラウンドが整備されれば、至近の距離にあるこの公園の利用は減ると予測される事、都営住宅の敷地全体をみると、使用されていない車道もあり余裕がある事、高低差はあるものの園舎の設計次第では十分保育園として活用できる事、などを訴えましたが、区の方針は覆りませんでした。
 
小学生の遊び場確保の観点からは、もし仮に久我山東原公園の遊び場が減るのであれば、近隣にある久我山小学校における校庭開放を、それまでの保護者のボランティアによるものから、区が責任を持って行うことを求めました。
区では既に他の小学校で校庭開放を行っており、同様の対応を求めた形です。
 
その後、説明会が開催されることが分かり、その情報を載せたチラシを作り、久我山5丁目に全戸配布を致しました。全ての住民に、先ずは整備計画を知って貰い、理解を深めて貰いたいと考えたからでした。
 
行政の説明会の情報は、多くの場合、自治会長にはお知らせが行くものの、それをもって該当地域全体へ伝わるかというと必ずしもそうは行かないと考え、全戸配布をしました。
久我山東自治会長からも同様のお知らせが地域に配られましたので、私の心配は杞憂に終わりました。さすが、地域を思う自治会長だと改めて尊敬の念がわいてきました。
 
2回目の説明会は久我山小学校の体育館で18時から行われましたが、23時を過ぎるまで質疑が行われ、住民のこの公園にかける想いを改めて感じました。テレビカメラも5~6台入り、物々しい雰囲気でした。
区の説明は結論ありきの物でしたので、当然の事ながら反対をする参加者はまずは意見を聞いてほしい、一緒に考える時間がほしいとのご意見が多く、中には対案を示し区の意を汲みつつ一緒に解決策を模索する動きもありました。
 
それぞれの方が理路整然と思いを述べられている姿をみて、怒号や野次が聞かれる様な会とは違い、住民側の行政へと理解を求める姿に感銘を受けました。私には住民のご意見はどれも頷けるものでした。
 
今回の緊急対策は、住民の意見を聞く余裕が無く、理解が進まないまま突然にして日ごろ親しんできた公園が奪われる、との事で大変な反対があります。この事に関しては昨日の議会の中でも区に猛省を求める意見があり、私も賛同するところです。
 
しかしながら、私としては、事前に出来る限りの他案を提案したものの、全て成案とはならず、また説明会の質疑応答を聞いていても、この公園に作る以外に保育施設を求める区民の活路が無いのだと考える様になりました。
久我山東原公園に保育園を整備しなければ来年度も待機児童が出てしまう、そうなれば正社員を辞めなければならない、また家計を維持していく事が出来ない区民を作り出してしまう事は避けなければならない、との決断をしました。
 
区議の元へは日常的に保育園入園に関するご相談が来ます。どれも切実です。保育施設整備は区の努力目標ではなく、福祉施策であり、自治体の責務として位置づけられているので、これ以上慢性的に待機児童を発生させる訳には行かないという区の判断は納得できます。
 
それまで久我山東原公園の利用状況と貴重な存在であることを強く訴えた事で、区としても最初は東原公園の6割を保育園に整備していくという方針から、4割に変更をしてくれたと聞いています。
また、当初は計画に無かった代替地を、区議会の3会派(自民、公明、区民フォーラムみらい)からの要望で探してくれる事にもなりました。これを後押ししてくれたのは説明会などで地域のために一所懸命発言をしてくれた区民の方々だと思っています。
 
マスコミなどで地元エゴの様に扱う記事も見かけましたが、私は決してその様な事ではなく、また、保育園ができる事に反対しているのではない、極めて真っ当な動きであると考えています。
「保育園建設に悩む杉並区よ 国家公務員宿舎が腐るほど余っている」として具体的な宿舎名を挙げて杉並区に投げかけをした新聞もありましたが、詳しく区に確認をすると、その中の半数近くは国と交渉の上、保育施設や高齢者の介護施設などで活用を図っており、マスコミのあり方にも疑問が残ります。
 
 
公園に保育園を作ることを認めることになる事から、代替案は一切認めないという方もいらっしゃいます。私としては待機児童対策に代替案が無い以上、保育園を必要とする、言い換えれば福祉施策を必要とする、500名もの子どもやその保護者たちを切り捨てる立場には立てません。
出来るだけ地元の意見を尊重しながら、区には全力を持って代替案を探ってもらいたいと考えていますし、私も尽力いたします。
 
代替案の中には、久我山東保育園の敷地の平地の部分の広さや機能を代替地に求める方法ばかりではなく、例えば保育施設を作った残りの土地を再整備し平地を作る方法もあると思います。現在は敷地の3方向を緑地としていますが、その中にベンチを移動したり、公衆トイレを移動するなど、検討の余地があると考えています。
 
また、小学生高学年ともなれば久我山東原公園では思いっきりボールを蹴るということも出来る広さが無いこともあり、
この公園から南にある、都立高井戸公園予定地内の旧NHKグラウンドの暫定開放のエリア拡大と北側のエリアの早期の整備、などを継続して求めて行く方向です。
 
一方で保育施設を求める方からは、認可保育園で無ければ保育園にあらず、といった意見が聞かれることは残念です。認可保育園は国による全国統一の基準であることから、都市部においては基準が厳しい事、また東京都独自の基準による認証保育園など、杉並区には認可外保育園といっても安全性を区で担保している施設が沢山あります。その事をご理解いただきたい。
 
預けられるお子さんの性格によっては大人数の保育園よりも小規模な保育施設で、場や人に慣れ親しむことが出来る環境を確保してあげる方が良い場合もあり、全てが認可保育園に入らなければならないとは思えません。
 
認可保育園に入れなかった人数だけをとってランキングをしているマスコミにも異論があります。本当に困っている人の数を把握をするためには幾つかの指標があるとは思いますが、こういったランキングが出ることにより、認可保育園に入ることだけを良しとしてしまう風潮を作り出してしまうのは残念です。
 
また、社会全体を大きく考えるならば、女性男性に限らず育児のための休暇を社会全体で必要のあることだと認めて充実させていくこと、フランスのような出生率をV字回復させてきた国に学び、正社員でも契約社員でもパートでも3年間、職場のポジションを維持する事が出来るようにするなど、安心して子供を産んで育てられる環境を目指していくことも必要だと考えています。
 
 
これまでの経緯を書かせていただきましたが、どんな理由があるにせよ、地元の公園の一部が保育園に転用されることに反対をしている区民の方の立場には立てなかったこと、地元の区議会議員としては大変申し訳なく思っています。説明会でご発言をされていたお一人お一人のお顔を思い出すと、本当に無力感にさいなまれます。
 
区の政策というものは、賛成反対が拮抗する場合も多く、その度に判断を迫られます。今回のような陳情審査への関わり方をブログにまとめる事によって、どうしてそういった判断をするに至ったかの説明をさせていただき、少しでもご理解いただけるよう、今後とも努めて行きたいと考えています。
 
ご意見を是非、Eメールでお寄せください。
アドレス→yamamoto.akemi1965@gmail.com
 
よろしくお願い申し上げます。
 
 
私の子どもがお世話になっていた、旧上高井戸保育園の運動会の様子です。
 
以上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

西荻区民事務所移転に伴い、集会所が暫定移転します

2022-04-22 | 議会報告
昨日、臨時議会が開催され、西荻区民事務所(3月末閉鎖)が西荻南区民集会所(4月末閉鎖)に移転、
西荻南区民集会所が”暫定的”に旧西荻北児童館に移転となる関連議案が可決されました。
 
理由は、西荻区民事務所が入っていたビルが、テナント募集に併せ2月に任意で行った耐震性能調査で、耐震性能が行政使用には耐えられないと判断したとの事で既に閉鎖、これを発端に、玉突きの移転プランとなっています。
 
 
昨日の区民生活委員会(私も委員)の質疑では、
・区民事務所が移転できるテナントビルは無かったのか。
・西荻南区民集会所利用者への周知方法と状況。
・暫定的な旧西荻北児童館の今後の予定。
以前入っていた西荻駅北口のテナントビルの耐震性に満たない状況が防災のまちづくりに与える影響。
・何故、16年間にわたり借り続けてきてしまったのか。
などがありました。
 
特に4月に突然の閉鎖をお願いする西荻南区民集会所利用者への周知は、丁寧に行う必要がありますが、区では町内会長と商店会長、集会所を予約されていた方への連絡のみで進めており、今後地域全般へのお知らせはチラシ配布のみとし、説明会は行わないとの姿勢です。
 
いつもながら、区の周知方法は限定的で、大変問題があるままです。
 
この点に関しては多数の議員から異論が出ており、私も周知の工夫を求めましたが、一方で、耐震性性能が満たないビルからの移転は急務であり、他に適地が無い状況の中、区民集会所への移転は了承せざるを得ない状況でした。
 
利用者の方には大変なご不便をおかけすることになり、申し訳ない思いです。
 
特に、集会所の地下にあった小上がりのスペースでは、地域の小中高生が気軽に集まれる居場所があります。友達同士が、学校や家、児童館とはちょっと違った、子どもたちだけの特別な空間を、大人の都合で取り上げてしまうことになり残念で、申し訳ない気持ちです。区にはこういった使用状況を丁寧に把握し、代替案を示すよう要望をして参ります。
 

次期 杉並区基本構想議決に関してのご報告

2021-10-18 | 議会報告

本年は、杉並区のこれからの10年間のあらゆる区政の羅針盤となる基本構想が策定される大きな節目の年です。

今後は、この基本構想に基づき、総合計画・実行計画をはじめ、教育・福祉・都市マスタープランなどの詳細にわたり計画が策定されていきます。

■杉並区新基本構想 https://www.city.suginami.tokyo.jp/kusei/vision/shinkihonkoso/index.html

 

私は基本構想審議会メンバーとして1年半にわたり区政へと提言を続けてきました。審議会は、公募区民や区内関係団体、区議会議員及び学識経験者の合計42名で構成されています。その基本構想が去る10月14日に区議会で議決され、無事に決定しました。

■新基本構想https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/069/088/7_shiryo61.pdf

※議決により(案)は取れました。

 

建築士でもある為、第1部会に属しカーボンニュートラルへの広範囲の取り組みを盛り込むよう提言をしてきました。特に省エネ住宅、脱炭素のまちづくり、公共建築物の省エネ化、グリーンインフラ整備は、まだまだ取り組みが足りないと考えています。

 

また、子どもの育つ環境整備や行政の縦割りを打破し、官民連携で進めていくなど、あらゆる分野について、意見を申し述べました。

 

ちょうど区議10年の節目に当たり、基本構想に自分の意見を盛り込めたことは、その立場を与えて下さった有権者の方に、大きく感謝しながら記憶に残り続ける1年となりました。

基本構想をまとめるにあたり、直前の一般質問では、その土台にSDGsを盛り込むことを強く提言し、3ページに明記され、実現しました。

本当にうれしいです。今後は一つ一つの政策実現に向けて、尽力して参ります。

 

■一般質問「SDGsと区政について」令和2年11月17日

動画→ http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=6828

 

また、考えやこれまで実現した内容などをブログと区政報告でまとめましたので、ご興味がございましたらご覧いただけましたら幸いです。

http://yamamotoakemi.com/report/yamamotoakemi_report_2020_29.pdf


令和3年第3定例会 議案第73号に関してご報告~区長が緊急事態宣言下に県境を跨いで会合に出席した件など

2021-10-16 | 議会報告

昨日、杉並区議会第3定例会が終了しました。初秋から始まるこの議会が終わるころには、長袖が恋しくなる季節へと移り変わります。一般質問、常任・特別委員会・決算特別委員会に加えて、今年は基本構想の議決が加わり、長期間にわたり緊張が続きました。

 

特に、自分の一般質問9/10を終えた翌週の9/14の東京新聞に

「杉並区長「宣言下」に公用車で群馬のゴルフ場へ 飲酒伴う会食も 本人は答弁せず」

という見出しがついた新聞報道があり、連日議会にも記者の方が見え、議会棟は一時騒然としていました。

 

そして、9/19の区民生活委員会終了後には

杉並区議会紛糾 宣言発令中、群馬で区事業応募者が幹部とゴルフ」

と報道があり、テレビニュースなどにも取り上げられたことから、心配する区民から問い合わせや苦情が寄せられました。

 

当日は、紛糾した区民生活委員会に委員として出席をしていました。

 

そもそも、新型コロナの緊急事態宣言下に区長が県境をまたいで群馬県まで行き、区内経済団体の主催する講演会終了後、酒席を含む会合に公用車で出席していたことに加えて、9/19の区民生活委員会に付託された第73号議案にある阿佐ヶ谷地域区民センターほかの施設の指定管理者に選定された事業者の社長と、幹部(選定委員)とゴルフをしていたことが委員会が進む途中で発覚したため、果たして委員会での採決をどうすれば良いのか、会派に持ち帰り協議する必要があることや、何を問題視してどう判断するかの論点が、7人の区民生活委員により様々であったため紛糾しました。会派の中でも意見が分かれました。

区内経済団体(会員企業2,424社)の会長と指定管理者の社長が同一人物であることから、複雑さを増し、切り分けが可能なのか大きな論点となりました。

 

委員会で採決した結果を、最終的には本会議の場で全議員出席のもと賛否が問われます。昨日の最終的な本会議場での議決では記名投票が行われ、賛成23,反対21で議案は通りました。

 

 

私は、以下の理由から賛成をしました。

1,議案は指定管理者の選定方法や選定された事業者が適正に職務に当たれるかどうかを審議するための物であり、区長が緊急事態宣言下で県境をまたいだ点は本来、議決行動には関係無い事。癒着構造があり、区長が選定されるように何かしら行動をしていれば別の話となりますが、それは無いと答弁をしている事。

 

2,論点となった、募集要項・留意事項にある関係者との接触の禁止は、いわゆる出来る規定であり、接触すればすぐに違反というものでは無く、今回ゴルフコンペは区内経済団体の会長としての参加であり、指定管理者選定業者の立場では無い事。また、区内経済団体は法律で、「特定の個人 又は法人その他の団体の利益を目的として、その事業を行つてはならない。」という縛りがある中でのご活動である事。

※商工会議所法

https://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_housei.nsf/html/houritsu/01619530801143.htm

※参考、募集要項・留意事項

(1)関係者との接触の禁止

応募団体の関係者(応募予定団体の関係者を含む)は、選定委員会委員及びこの募集に関係する区職員との故意の接触(現地確認、説明会への参加、要綱に定められた質問、他業務等の正当な行為を除く)を禁じます。接触の事実が認められた場合には、失格となることがあります。

 

また、選定委員は5人いるため、担当部長の権限で左右できない体制を組み、公正性を担保していること。

 

3,以上の理由で、選定は万全の体制とは言えないながらも、公平公正に行われたと考え、また、選定された事業者は事業を行う上で十分な実績があること。

 

 

結果的には議案には賛成しましたが、コロナ禍において区長が県境をまたいだことは、不要不急の基準がケースバイケースであるものの、感染拡大防止の観点から外出を抑え、不自由さを余儀なくされてきた中でも協力をしてきた市民感情としては許されない事、また、担当部長が休みを取ってまで選定が行われている日に、選ぶ先の社長と共にゴルフに行っていたことに関しては、猛省を求めるものであり、これらを委員会の意見開陳に盛り込みました。

今後は、この件に関して、何かしらのけじめが必要だと考えており、会派で対応を協議し対応を求めて行く予定です。

 

一方で、区議をしていても区内団体の方々などとはごく日常的にお付き合いをさせて頂き、区政へのご提言を頂いたり、地域での情報を教えて頂くなど、貴重な機会を頂いています。こういった情報交換をする関係性を無くしては、区議は独善的な活動しか出来ないと考えています。また、そういったご意見などは区政に関しての厳しい目や区民全体を思うお気持ちから頂く場合が殆どであり、大変貴重です。

利害関係者の線引きは難しいとは思いますが、これまで個人の利益誘導に加担をしたことは無いですし、忌み嫌っているのを公言しているので、そういうお話を頂くことも殆どありません。

 

今後は、官民連携が本格化していく中、民間事業者さんとの関係づくりも慎重に行う必要があると考えています。

癒着や特定の事業者への優先をしているのではないかなど、区政が疑われるという事はあってはならないと考え、誰もが納得のできる基準作りと順守が求められると考えています。

 

この件に関して、メールでの問い合わせを1件、アンケート形式で見識を示すよう求められた団体が1団体あり、また、面談を通して説明を求められた団体が1団体あり、それぞれお返事をさせて頂きました。

 

ただ、私が議案に賛成したことを「癒着を許すのか!」と捉える向きや、区長への忖度をしたのだろうといったご意見をいただく事には閉口します。癒着があり、優先的に事業者選定が行われたという明らかな判断をしたのであれば、議案には反対をしますし、区民から選ばれた区議として、区長や区役所職員が間違いを犯しているのであれば正すのが役割と考えているからです。

 

様々なお考えやお気持ちが交差する議案でしたが、ブログに残していこうと私の議決行動に関してまとめました。

お読みいただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

以下、区民生活委員会での議論の一部をまとめたメモを掲載いたします。

【9月15日区民生活委員会、議案第73号審査後半の会議録抜粋】

※下記は、会議の録音記録を聞き、必要と思われる個所を抜粋しています。全文ではなく、一部意訳も含まれます。聞き落としが無いように確認をしましたが、慣れない聞き書きの作業でもあり、聞き間違いが含まれる可能性がある事をご了承ください。

※前半の議論や詳細をお知りになりたい場合には、杉並区議会事務局にご相談ください。(代表:03-3312-2111)

 

 

【奥山たえこ議員からの議案審査延期の動議】

日を改めて引き続き審議をするとの動議→挙手少数で否決

 

【主な質疑】

Q(小林ゆみ委員)

研修やゴルフコンペに関して、研修に関して否定しない。県境をまたぎ群馬に行く必要があったのか、部長が翌日ゴルフコンペに参加の必要があったのか。その関係性の中で今回の明性が問われている。ゴルフの必要性があったのか。

A(区民生活部長)

改めて、区議会の皆様、区民の皆様に不信を頂かれることになった事には、謙虚に遺憾の意を表したいと思います。その上で、14日は融資の条例改正という成果もあった研修の翌日、他の公務も無かったので、交流の意味で参加した。不信感を招くという事に関しては謙虚に受け止める。今後の対応においてはきちんと必要な 改めて感じている。

 

Q(小林ゆみ委員)

この2日間に、指定管理者に関しての話は一切なかったのか。

A(区民生活部長)

今回の指定管理者の選定に関しては無かったと断言する。

区内最大の産業団体としての幹部の方々と様々、区制にかかる、また、コロナに関する支援に関しての意見交換をした。

 

Q(小川宗次郎委員)

他の委員からの質疑があり、自民党としてもこの部分に触れる必要がある。今回の指定管理者の指定が公正に行われたのかに関して、募集要項22ページの留意事項にある関係者との接触の禁止に触れる行為があったのか否か。  と理解している。他の委員からは選定された事業者は東京商工会議所の会長は、部長が出席することを知っていたのだから、故意に接触しているという意見、もしくは質問もある。

カッコ書きには、他の業務の正当な事由によるものを除くという除外事項に該当するという見解が示されたと理解したが、見解は。

A(区民生活部長)

委員が引用した、関係者の接触の禁止は、応募事業者の関係者となれば、オーチューと箱根植木になるが、今回は東京商工会議所という区内最大の経済団体と様々なコロナ禍における課題認識や意見交換をしたので、応募事業者の関係者ではない。

 

カッコ書きの他の事業の正当な接触を除く、東証の中小企業施策に関係するという視点で話し合い、成果もあげているので、関係者とは認識していない。

 

翌日のゴルフは、誤解や不信を招く行為であり、率直に受け止め、行政の職員として必要な襟を正していく。

 

Q(小川宗次郎委員)

今後努めていくと答弁があったが、今回のケースを教訓として、再度ルールを見直すことに関する見解は。

A(区民生活部長)

故意の接触という表現に関する理解は、不正を目的としたと捉えているが、今回は不正が無かったが、区民からはそう取られない。全庁的に必要な改善を図っていく。

 

Q(奥山たえこ委員)

良く言うな。恥ずかしくないのか、そういう答弁をしていて。頭を冷やした方がいいんじゃないですか。何なんだ、杉並区。

国家公務員には倫理規定がある。ゴルフは禁止事項。お咎め無しでいくのか。頭を冷やして欲しい。

 

A(この部分に関しての答弁無し。)

 

【山本あけみ質疑】

Q午前中から同じ議案の審査、様々な関連の質疑を伺ってきた。会派の中でも色々な話が出ている。そして、やはり区の方も反省して貰いたいところがあるという意見が出ている。

 

まず、やはり県境を跨いでの移動が不要不急かという事は、それぞれの事情だとか、解釈があると思うが、区民感情、一般的な人たちはもの凄く努力していることを踏まえてもらいたい。

そして、私費であってもゴルフというのは、ゴルフは高額でもあり特別なスポーツでもあるので、ゴルフに行ったと聞くと、それが頑張ってくれているという事にはつながらない。

 

かといって、業者と癒着をしているとか、便宜を図っただろうとかいう疑いの念を持っている分けでは無い。

その部分では区を信頼するが、質疑を聞いていると留意事項の解釈が様々な解釈がある。

 

こうとればこうなる、だから大丈夫というが、そもそも性悪説に立っても、誰が見ても疑義が出ないような形の留意事項を作る必要がある。なぜなら区のお金、税金を公平公正に透明性をもって使っていくという、大きくやらなければいけない事がある。

これに関して、半日以上多くの人員を割いて審議をしたという事は大変な重みがあると考える。様々な委員との質疑で理解が深まった。

 

選定された指定管理者は、太田黒公園も管理をされており、日本庭園を造るうえで大変技術力がある。質に関してどう評価をしたか、造園の質に関して評価基準にあるという事が、募集要項に明記されていたか。質に関して評価項目に上がっているという事が参加者に十分伝わっていたか。

 

A(みどり公園課長)

それまでの実績を見ている。特に第二次審査でプレゼンやヒアリングを通して、専門家による選定で評価をしている。

土木担当課長も公園の管理という意味で注目し、評価をしている。

 

→公共事業の質を高める必要がある。工夫を求める。深く考えていってほしい。管理だけでは良いものは出来ない。技術力、熱意が必要。区役所内にしっかりとした評価軸を持つべき。

 

 

 

【意見開陳】

(小川宗次郎委員)賛成

質疑を通して十分な実績と高い評価があると確認した。選定が公正に行われたと確認した。その過程で、こういった質疑が行らないように進めて行く必要がある。ルールの変更をしていくという答弁があり、これを要望。区民にもわかりやすく説明する必要がある。

公園と施設が一緒になった指定管理は初めて。一体活用が区民にとって良い変化が生まれるのを期待する。

 

(島田としみつ委員)賛成・

公園と集会施設の一体の指定管理の初めてのケース。指定管理者選定について妥当と確認したが、多くの疑義が呈された。関係者との接触の禁止を留意事項に挙げているが、答弁によって解消された。しかしながら、選定の期間が4か月にわたって関係者が存在する。通常なら関係団体の総会など開催されれば、区長や部長は接触する立場にあり、倫理規定をこれからも守るよう願う。

評価項目をわかりやすく、工夫を求める。

 

(酒井まさえ委員)反対・共産党杉並区議団

公の施設の指定管理制度導入に反対する立場から、営利目的によるサービス低下、事業継続性連続性への影響、不安定雇用なども問題点から反対。

選定に関して、不正は無いと強調しているが、国家公務員倫理規定では公務員は利害関係者と旅行及びゴルフをする事を明確に禁止している。地方公務員に関しても倫理の保持に努めるよう規定している。様々な言い訳でこの原則を無視することは許されないと指摘する。

(奥山たえこ委員)反対・連携

他の委員も指摘したが、国家公務員は、ゴルフは一発アウト。倫理の規定が国と地方でこんなに違うのか。留意事項の関係者との接触の禁止を独自解釈している。故意とは不正の意図を持って近づくといった解釈をしていたが、留意事項を読む限りは主旨や不正の目的があるかは書いていない。李下に冠を正さず。反省してほしい。処分ものだと思う。このままスルーするのはとんでもないこと。指定管理者制度は区の責任放棄のため、反対。

債務負担行為の金額など、質疑をしたかった。5年間の債務負担校を縛る大変重要な議案。

 

(山本あけみ委員)再掲・賛成・立憲民主党杉並区議団

議案第73号杉並区立阿佐ヶ谷地域区民センター外3つの施設の指定管理者の指定について、立憲民主党杉並区議団として意見を申し述べます。

 

本議案は公園と施設の一体管理がされるという事には、より良い施設の形態が生み出されるだろと思い期待をしている所です。

 

質疑を通して、訴えもしましたが、質に関しても注視して行ってほしい、メリットを出していって貰えるよう要望いたします。特に利用する区民の評価をまとめて行くなど、工夫をお願いしたいところです。

 

指定管理者選定に関しては、多くの質疑がされました。

何よりも公平公正性、また透明性が求められてまいります。

 

色々質疑でもお話をしましたけれども、疑われるという事自体あってはならない事だと考えています。しかしながら、明らかな不正が認められないという事、この事は確認ができたという風に思っています。

 

また、留意事項の募集要項に関しても、いくつかの考えを伺いましたが、やはりすっきりと納得できるものでは無かったという事を申し添えておきたいと思います。

工夫をしていってもらえるようお願いをいたします。

 

選定結果に対しては、繰り返しになりますが、区民から大変厳しい目が向けられているという事を肝に銘じて頂きたい。そして何よりも、このキーになりました、この7月14は、私たちが初めて、新型コロナということに対して戦っているわけですが、第5波のややはじまりが見えてきたなという、そういう時期でもございました。 多くの自宅療養者がどんどんと増えていった。そう言うところで、区民の緊張が本当に最高に達する、本当に直前の時期になります。

後から振り返れば、の話でございますが、自宅療養者に対する対応だとか、様々な目で区民の方も区政のことを本当に注視しているところでございます。今後ともより一層身を引き締めて、疑義が生じないよう、強く求めまして賛成と致します。

 

(小林ゆみ)反対

事業者選定の際に、杉並区として公平公正な審議ができたかに疑義が生じている。これまでも選定構成メンバーに部長が入ることは、選定事業者は類推できた可能性がある。先ほど参考人招致を求めたが否決されたため事業者側の認識を議会としての確認できていないため、事実がはっきりしない。このままでは区民と事業者選定に応募したほかの候補事業者に説明することが出来ないことから、反対。

 

以上

 

 


士業連携を推進しています。

2020-01-11 | 議会報告

ちょっと遅くなりましたが、昨年秋の決算特別委員会報告です。

皆さんは、士業というと何を思い浮かべますか?弁護士や税理士など、士が付く職業をサムライ業として専門性の高い職業としています。かくいう私も建築士です。

 

参考:社会人の教科書、士業とは?全14種類の士業 

https://business-textbooks.com/professional/

 

昨年秋に行われた、決算特別委員会に置いて、士業の連携を提言しました。実は、これまでも区内他士業のある団体から、災害時にも備えて区内士業の連携を図る必要があるとご提言をいただき、<wbr />区に提案をしてきました。

今回は更に日常的な区民の相談窓口の充実を目指す取り組みという<wbr />事で再度提言を致しました。

現在、区民からの各種相談を士業の方々がそれぞれ別の相談窓口となって区民相談をしていますが、相談が多岐の分野にまたがる事も多いのが実情です。

参考:杉並区区民相談のご案内

https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/soudan/kuminsoudan/index.html

 

港区では、10士業の連携による「港区くらしと事業の無料相談会」が開催されました。

https://www.library.metro.tokyo.jp/guide/event/various/4872_20180723.html

東京都不動産鑑定士協会等主催の法律相談会に、弁護士・税理士・不動産鑑定士・司法書士・行政書士・建築士・土地家屋調査士・社会保険労務士・公認会計士・弁理士の10の専門家、総勢60数名が参加。くらしや事業に関する問題を抱える相談者に対し、異なる業種の専門家3名ほどがチームを組んで相談に応じ、相談者にとって貴重な機会となったと考え、当区でも同様の取組を行う様、要望しました。

そして、先日同じような発案で、福祉関連で区内でご尽力いただいている士業の方から、連携のご相談をいただきました。専門性を活かしながら、社会貢献をして行きたいという大変ありがたいお話です。

今後に繋げて行きたいと考えています。

 

 

 

阿佐ケ谷駅北東地区地区計画の決定案の審議が行われます

2019-12-18 | 議会報告

区政の中でも都市計画分野は、大変分かりづらいと思っています。

東京都や杉並区による道路や公園、まちづくりなどの計画決定までの段階はいくつもあり、何時どうやって、どの様な議論があり決まっていくのか、また行ったのかを知るのは本当に難しいです。計画を知った時には、既に決定後で変更は出来ないと言う事が多くあると考えています。納税者にとっては大変なジレンマです。

 

私の地元久我山でも、大型幹線道路沿いに相応しいまちづくりを進めるための地区計画策定が行われました。生活の環境を大きく変える道路計画や地区計画を知る為に、市民活動をしていた頃は都や区の会議の議事録などを時系列で読み勉強会もしました。

また、区議となってからは内容に関し機を捉えて提言を続けてきました。今では建て替えが進み、地区計画に則った、大変良いまちなみに生まれ変わりつつあります。(もちろん、もっとこうして欲しかったという部分はありますが。)

参考⇒玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画 https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/948/hougo_pnf201903.pdf

 

 

JR阿佐ヶ谷駅の北東地区では、小学校と病院の移転を含む地区計画の議論が進み、平成29年から行われてきた計画策定の最終段階となって来ました。これまでも様々な議論が議会でも行われて来たことから、ご関心をお持ちの区民の方も多くいらっしゃる事と思います。

 

地区計画とは、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と区市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて都市計画に位置づけて「まちづくり」を進めていく手法で、具体的にはその土地にどれ位の大きさや高さ、用途の建築物を建てることが出来るかなどを決定して行きます。

参考⇒地区計画(東京都都市整備局)http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/chiku/chiku_1.htm

 

私は、住民を交えて、まちの課題解決を図る事が出来る地区計画の取組を推進しています。道路は道路だけ、公園は公園だけ、防災は防災だけを考えていても解決は難しく、また、住民の意見を集約して成案まで結びつけるためには、決まった制度に則って進めて行く事が必須と考えているからです。

 

区議へ転身をする以前は、住宅の設計に20年間携わって来ました。私がプランをしたモデルハウスがまだ幾つかあるようです。出来上がりを想定しながら平面での計画をし、最終的には立体を作り出します。その大変さを実感してきました。設計を進めるに当たって、クリアしなければならない条件は無数にあり、あらゆる項目をできる限り実現を目指しながら全体最適を探り、最終決定をして行きます。杉並区で行われている地区計画を含むまちづくりも同様だと考えています。ただ、まちづくりは影響を受ける人が多い分、住宅設計よりも遥かに大変です。

 

東京都の地区計画決定状況を確認すると、お隣の世田谷区は70か所、中野区は10か所、練馬区は38か所に比べて、杉並区は8か所でとても少なく、私はもっと住民の発意に基づく地区計画制度を活用して、住みやすいまちづくりを目指すべきと提言しています。

参考:杉並区の地区計画決定状況 https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/sumai/ie/1004948.html

   世田谷区の地区計画決定状況 https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/003/004/d00150524.html

   東京都の地区計画決定状況 http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/chiku/chiku_5.htm

 

特に世田谷区の「区役所周辺地区地区計画」では、計画区域内で十分な安全性を備えた広域避難所と災害に強い市街地を目指し、また、日常の暮らしやすさや利便性の確保や非常時に助け合えるコミュニティづくりを目指してかなり広範囲に取り組みを進めており、大変参考になります。  

参考:世田谷区役所周辺地区地区計画 https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/003/002/001/d00123698.html

 

これまで阿佐ヶ谷駅北東地区では、下記の課題などがあると考えてきました。

・老朽化による小学校の改築、これを機により良い環境づくり。

・河北病院は災害時に緊急医療救護所が開設される為、受け入れ態勢の充実。

 https://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/bousai/kyugo/index.html

・平常時にも多くの救急患者が運ばれてくるため、病院への救急車両の円滑な運行。

・商店街など周辺の道路幅を広げ、歩行者や買い物客が安心して通行できる環境づくり。

・杉一馬橋公園通りの拡幅により木造密集地帯への避難路の早期確保。

・街路樹増設など、緑被率向上が望まれる。

・駅前周辺全体を踏まえた土地利用や街並みの検討。

 

この計画の最終審議が行われる第190回都市計画審議会が下記の通り行われます。私も委員として審議に加わる予定です。この審議が終わるとその結果は区長へと答申され、最終決定となります。

◆開催日:令和1年12月23日(月曜日)

◆開催時間:10:00~12:00(予定)

◆開催場所:杉並区役所 第3・4委員会室(中棟5階)杉並区阿佐谷1-15-1 杉並区役所

◆内容:

  • 東京都市計画地区計画阿佐ケ谷駅北東地区地区計画の案(杉並区決定)(予定)
  • 東京都市計画高度地区の変更案(杉並区決定)(予定)
  • 東京都市計画防火地域及び準防火地域の変更案(杉並区決定)(予定)
  • 東京都市計画用途地域の変更案〔東京都決定〕(予定)

◆審議会委員:https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/056/iinnmeibo0924.pdf

◆これまでの経緯:https://www.city.suginami.tokyo.jp/kusei/toshiseibi/machi/1037301.html

 

都計審とは都市計画を定めるときに、都市計画法に基づき都市計画案を調査審議する機関です。都市計画は都市の将来の姿を決定するものであり、住民の生活に大きな影響を及ぼします。このため、都市計画を定めるときは、行政機関だけで判断するのではなく、学識経験者や議会の議員、関係する機関などから構成される審議会の調査審議を経て決定することとなっています。

 

本計画には様々なご心配のお声を聞きます。いわゆるけやき屋敷の既存木を守るために、区では敷地内に保存緑地と歴史的景観緑地を定めた上で最低の緑被率を25%(制度上の上限)と定め、できる限りの保存に努めています。希少生物の保護にもしっかりと対応を求めて行きます。

また、区が作成する資料は行政資料の域を出ず、一般には理解するのが大変だと思います。文字と図面だけでは全て読み込んだとしても、一向に計画の全体像がつかめないのが現状では無いでしょうか。

民間は利益追求の為にマンション販売などではイメージ優先の資料を作るため、行政が作成する資料と差があり過ぎます。

住民のご理解を得るためには、資料作成などの工夫がもっと出来るだろうと考え、区に求めています。

個人的には病院建築の工夫をして、まちを行き交う人や病院に行かれる方々の憩いの場となる様、25%に留まらず、もっと多くの緑を残し、また増やして貰いたいと考えています。

本地区計画では、多くの沿道緑化が盛り込まれている為、現在よりも目に入る緑は確実に増えると考えています。

また、新しく植える街路樹にはまちとしての統一感を持たせ、歩道の舗装や段差にも気を配ってほしいと考えています。

 

緑を残して欲しいというお考えをお持ちの方の中には、区で土地を購入して公園として開放をして欲しいという方がいらっしゃいますが、私有地ですので所有者のお考えが最優先であろうと思います。

 

ご質問などがございましたら、出来るだけお答えして行きたいと考えておりますので、是非お寄せください。よろしくお願い申し上げます。

 

 山本あけみメールアドレス:yamamoto.akemi1965@gmail.com

 

 

 

 

 

 


(仮称)高円寺学園の特別支援学級の配置変更に関する陳情審査について

2018-09-22 | 議会報告

先日、私が所属する文教委員会(9/21)で、本定例会初日(9/10)に提出された(仮称)高円寺学園の特別支援学級(軽度知的障害者)の配置変更に関する陳情の審査を行いました。高円寺小中一貫校は、一つの建物で一貫教育を行う区内でも初めての学校となります。

本陳情では、現在設計に盛り込まれている2階の小中一貫教育の為の特別支援学級の内、中学生教室は通常学級の中学生フロアーである4階に設置することを求める内容でした。大まかな理由は、中学生としてのプライドを持てる環境をつくり、同世代の中で育つという教育の基盤的な部分を確保し、文部科学省のホームページにある「共生社会の形成に向けて」にある、「基本的な方向性としては、障害のある子どもと障害のない子どもが、できるだけ同じ場で共に学ぶことを目指すべきである」に合致していないというものでした。

私が所属する立憲民主党杉並区議団は、「立憲主義に基づく民主政治」と「多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う社会」を実現するため、立憲民主党に集った4人の議員で構成されています。一人ひとりの持ち味が発揮され、それぞれに幸せを実感できる社会経済を目指し共生社会の実現を目指しています。

本陳情に対して、立憲民主党杉並区議団としては、理念は共感し陳情者の真摯に杉並の子ども達の成長を想うお気持ちに感謝をするものの、これまで教育委員会を中心として積み上げてきた議論から導き出された結果として今の学級配置計画があり、その経過を確認し納得のできるものであることから配置変更を求める本陳情を不採択としました。

ただし、私ども会派も陳情にあるような中学生らしい成長を望む立場である事から、今後運用において、陳情者が要望する中学生フロアーへの配置の見直しが必要と判断する場合には柔軟に対応をする事を求めました。

文教委員会では不採択となり、現在は本会議の最終議決(10/16)を待つ状態です。

 


陳情を審査をするにあたり留意した点と、判断をした点は以下の通り(→の後)です。

1、現在の配置がどの様な点に留意して教育委員会において決定をされて来たのか。

そこに誤りや無理はあるかという観点の審議について。

→①小中一貫教育を最も効果的となるように教室の配置を行い、義務教育9年間の学びの系統性・連続性を重視した指導を行う事により、学習習慣を確立させ、基礎学力を定着させると共に、自立した人間として他社と共に生きていく為の知性、感性、道徳心や体力を育むため、小学部と中学部を同じフロアーに配置した。特別に支援をするお子さんの特徴の一つである自閉症スペクトラムは見通しを持てる環境が必要であることから、9年間の学びの場を近接したものとした。

②子どもにとって安全で安心できる環境を第一に考え、避難経路を配慮し低層階に配置した。校長室や職員室も同階にある事から、日常的な見守りも含め、特別に支援が必要なお子さんへの手厚い対応が取れる。

③文部科学省の「学校施設整備指針 特別支援学校施設整備指針(平成28年3月)」P21の中で、「2 建物構成(1) 校舎等は,できる限り低層の建物として計画することが重要である。(5) 緊急時の避難,施設の維持修繕等に支障を生じないよう配慮して配置することが重要 である。」とあり、本計画でも非常時を想定した配置とした。

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/03/25/1368763_10.pdf


以上の3点から、現計画の2階が妥当であると判断しました。

 

 

2、陳情内容に基づき、教育委員会と質疑を行い、その結果陳情者が要望する配置変更が妥当なものかの審議について。

(陳情理由1)中学生の特別支援級は小学生の教室のトイレを挟んだ隣りの教室に移るだけで、今までと変わらない小学生に囲まれた生活であり中学生としてのプライドが傷つく。

→配置計画を見ると、特別支援級小学部は小中学生普通教室の4~5倍のスペースを確保し、当初は5,6人が入学予定で、学習の理解度によって指導が出来るように3教室と少人数教室、またプレイルームや進路指導室を配置し、そこからトイレ&シャワー室を挟んで特別支援級中学部の普通教室が配置されている。普通教室同士の直線距離は約28メートルあり、L字型に両方のスペースを配置する事で、完全分離では無いものの、独立性を保ちながら連携して指導の為の行き来が出来るよう工夫があり、陳情理由にあるような近接して隣り合う教室では無いと考えます。

中学生スペースも小中学生普通教室の5倍近くのスペースに、2教室と作業室、音楽室&プレイルーム、児童更衣室と教材室、個別指導室があり、開校当初は5,6人が入学する予定となっており充実した環境であると考えます。陳情者の要望にあるような中学生の普通教室(4階)に移るほどには環境の変化は無いものの、障害をお持ちのお子さんが見通し持てるように生活できることを出来るだけ重視した配置であると考えます。

プライドを持てる環境かどうかという点に関しては、個人差もありますが、配置計画では小中の居場所の明らかな違いがある事から現計画を妥当としました。

 

(陳情理由2)現在の配置計画では同世代の中で育つという教育の基盤的な部分を欠く。

→同世代と完全に分離をしているのでは無く、交流や共同学習の機会があり、また日常生活においても1階昇降口や交流ホールをはじめ、大小アリーナやプールなどは共有であり、同世代と共に過ごす環境があると考える。

インクルーシブ教育推進なのだから同世代は障害がある無しに関わらず全て同じ教室で学ぶ場を作るべきとする考え方もあり、この部分では意見が分かれるところですが、公立の小中学校では文部科学省の指導に則り行われている事からすると、現在においてその考えを即座に教室の配置計画に取り入れることは難しいと考えています。


(参考にした資料)

文部科学省

共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)概要

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm

※この中で、多様な学びの場として通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校を位置づけており、国全体としては現在のところ、全て同じ教室で学ぶ事を前提としていないと解釈しています。

 

 

(陳情理由3)小中の9年間を一つのエリアで過ごすることは子どもの成長を促す環境として相応しくない。

(陳情理由4)小学1年の児童と中学3年の生徒では体格差、体力差があり、同じフロアーでは危険がある。

→陳情理由1,2の判断理由に同じ。

 


(陳情理由5)東京都内の小中一貫校を見ても、同一階で近くにあるのは一般的ではない。

→「小中一貫教育の制度化に係る改正学校教育法」(平成28年4月施行)により、全国で本格的に一貫校が建設され始めて間が無い事、また学校の改築はこれから本格化していく時期である事からすると、小中一貫教育をどの様に進めて行ったらよいかを考える参考となる取り組み事例がまだまだ少なく、陳情者の言う「一般的ではない」とまでは断定できないと考えます。

 


(陳情理由6)4階の中学生フロアーはスペース的には移動できる。

→先に述べたように、現計画では中学生の特別支援級のスペースは小中学生普通教室の5倍近くあり、ゆったりと過ごしながら学べる空間が確保されています。その中の一部の通常授業用の教室のみを4階に移す事はスペース上は可能ですが、かえってスケールメリットを活かせない配置となり妥当ではないと考えます。

 

(陳情理由7)東京都が示す「建築物などの整備のためのユニバーサルガイドライン」にある、基本的に誰でもが同じ動線で利用できる経路の確保がされていない。また、文部科学省の「共生社会の形成に向けて」にある「基本的な方向性としては、障害のある子どもと障害のない子どもが、できるだけ同じ場で共に学ぶことを目指すべきである」とあり、現配置案ではこれに該当しない。

→これは陳情理由の中で一番難しい部分であると考えました。

理念には大いに共感し、方向性には全面的に賛同しますが、では高円寺のあの場所にどの様に建築計画をして行けるのか。ユニバーサルガイドラインに関しては余程の広い土地が無ければ、「誰でもが同じ動線で利用できる経路の確保」は難しいでしょう。どの建築計画においても無数の条件をクリアしながら設計が進められて行きますが、どうしたら理想とする空間により近いものを作り出して行けるのかという観点で見ていく事が必要だと思います。

「共生社会の形成に向けて」の部分は、国においても今まだ基本的な方向性であり、目指すべきという理念を共有しつつも、では本計画においてどこまで実現をしていけるのか。社会的な機運の醸成も必要でしょうし、それ相応の指導者の育成が為され、障害がある無しに関わず全ての保護者の理解が進んでこそ実現可能性が出てくるものと考えます。

 

 

3、陳情者がどの様な立場の区民なのか。

今回は教育環境についての陳情でしたので、例えば特別支援学級に通っているお子さんを持つ保護者の方や教育環境などの専門家かどうか。

→本陳情者は学校の近隣在住の一般区民の方であり、団体名はありましたが、規約や活動記録など団体の実態を見ると、本陳情に必要と思われる教育環境に関しての専門性を持つ団体であると把握する事が出来ず、また、特別支援級の指導などの経験を持たないと考えられました。

陳情を採択することは、議会会派として、特別支援学級の移動を求めることに賛同すると言う事です。本陳情者は十分な調査活動を行って来たとは判断出来かねると考えました。

 


参考)

[(仮称)高円寺学園の建物の概略]は以下の通りです。

本計画において、杉並区では近隣への配慮から武道室設置を取りやめ、プールを小中2か所から1か所へと変更し、それに伴いプールの底を上げ下げするための装置を付け、また稼働時間を増やすため、可動式の屋根を設置した経緯があります。

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/072/machidukuri.pdf


・敷地面積 11,294㎡(環状7号線の東側、JR中央線の北側)

・第二種中高層住居専用地域と近隣商業地域にまたがった用途地域

・構造 SRC造(ほぼ全ての教室に外光を取り込めるように中央部分に1階から吹き抜けを設置)

・許容建蔽率 73.43%に対して38.29%利用(最終は37%)、 ・許容容積率 268.61%に対して166.16%利用(最終は167%)

※許容建蔽率と許容容積率及びそれに対しての割合は、東京都中高層建築物紛争の予防と調整に関する条例に基づく説明会(平成28年7月23日実施)資料より抜粋。http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/072/1--------8.pdf

・建物の高さは屋上のプールの屋根で最も高い所で28.1m

・ 地下1階:小アリーナ、

  1   階:エントランスと交流ホール、学校支援本部とPTA室、外部から出入り口を取った学童クラブ、給食室

 2  階:校長室と職員室、西側に小学校特別支援教室・プレイルームと南側に中学校の特別支援教室・作業室・教材室

       小学1,2年生普通教室と個別学習室

 3   階:小学3~6年生普通教室と特別室、図書・ラーニングセンター、4階:中学生普通教室と一部特別室、大アリーナ、

 5   階:中学生特別室、

  6   階:プール、更衣室ほか

 

 

 

参考までに本陳情の全文を転載します。

[30陳情 第20号 受理年月日 平成30年9月10日]

高円寺小中一貫校 特別支援学級中学生教室の中学生フロアへの設置を求めることに関する陳情

(要旨)

[陳情の主旨]

2020年に開校の高円寺小中一貫校には、統合される3校にはなかった特別支援学級(小中)が設置されます。新校舎の教室配置図から判断すると、特別支援学級中学生教室が特別支援学級小学生教室の並びにあり、通常学級小学生低学年フロアに設置される計画が進められています。この配置は、以下の理由から、中学生にとっても小学生にとっても適切な教育環境とは考えられません。特別支援学級中学生教室を4階の中学生フロアに設置することを求めます。

[理由]

1、特別支援学級は2階西側にあります。東側は通常学級小学生低学年教室です。特別支援学級の生徒は中学生になっても、トイレを挟んだ隣りの教室に移るだけで、今までと変らない小学生に囲まれた生活です。中学生としてのプライドが傷つくと思います。

2、子どもは同世代の子どもの中で育つことが大事です。今の教室配置では特別支援学級中学生(初年度定員2~7人)は特別支援学級小学生と通常学級小学生低学年に囲まれて中学3年間を過ごすことになります。同世代の中学生文化から切り離されて小学生の中で中学時代を過ごすということは、同世代の中で育つという教育の基盤的な部分を欠く事になります。この点からも、特別支援学級中学生教室は4階中学生フロアに設置することを求めます。尚、この点に関して「区長への手紙」で明らかになった教育委員会の見解は、「交流及び共同学習があるので切り離されてはいない」というものでした。その後の回答で、授業での共同学習は極めてハードルが高いこともわかりました。回答によれば、知的に障害がある子どもにとって授業での交流・共同学習の機会は少ないと思われます。行事での交流は非日常ですので、今の配置では特別支援学級中学生は、日常で同世代の中で過ごす機会を奪われる事になりませんか。

3、特別支援学級に入学した子どもは、入学してから9年間を2階西側の一つのエリアで、通常学級小学生低学年と特別支援学級小学生に囲まれて過ごすことになります。6歳から15歳の児童期から思春期、心身共に飛躍的に成長する期間に、環境の変わらない一つのエリアで小学生に囲まれてすごすことは、子どもの成長を促す環境としてふさわしくありません。この点からも、中学生になったら4階の中学生フロアにホームルーム教室をもつことが必要です。

4、小学1年の児童と中学3年の生徒では、格段の体格差、体力差があります。この両者が同じフロアで、近くの教室で学校生活を送れば、決して広くない廊下でぶつかり、小さい子が怪我をする懼れもあります。このような懼れのある教室配置は避けるべきだと思います。

5、東京都の小中一貫校30校中一体型は13校、その中で小中の特別支援学級を設置しているのは6校、特別支援学級の小学生教室と中学生教室が同一階(近く)にあるのは、2校です(渋谷区1校、品川区1校)。小学生教室と中学生教室が同一階で近くにある、という形は一般ではないことを付記しておきます。

6、4階の中学生フロアは、想定中学生数に比して広いスペースがあります。特別支援学級中学生教室を4階に設置することは、スペース的には十分可能です。

7、東京都の「建築物などの整備のためのユニバーサルガイドライン」には「・基本的に誰でもが同じ動線で利用できる経路になっている。(特別な経路を設定していない)。・誰もが差別観や疎外感を感じることなく利用できるようになっている」とあります。2階と4階では同じ動線ではありません。また、4階に行く中学生を見ながら、2階に行く特別支援中学生が、差別感や疎外感を感じたとしても不思議はありません。このユニバーサルガイドラインに反していると思います。

また、文科省のHP「共生社会の形成に向けて」には「基本的な方向性としては、障害のある子どもと障害のない子どもが、できるだけ同じ場で共に学ぶことを目指すべきである。」とあります。2階と4階では「同じ場」とはいえません。これから作る公共建物ですから、共生社会の形成に資するものであることが必要です。

以上の理由で、特別支援学級中学生教室は、小学生フロアではなく、中学生フロアに設置することを要望します。

以上、転載終了。


ご意見&お問い合わせは下記までお願い申し上げます。

┏ ─────────────────────────────────────── ┓
  山本あけみ yamamoto.akemi1965@gmail.com
            杉並区議会議員
            久我山在住 FAX  03(6231)5839
                         Official Site  http://yamamotoakemi.com/
 
┗ ─────────────────────────────────────── ┛





追記(2018.10.30)
 
このブログをお読みになった方から、陳情審査の視点
「3、陳情者がどの様な立場の区民なのか。」に関して、陳情を出す権利を制限する憲法違反であるというご指摘を頂きました。
以下、ご指摘を頂いた方へのご回答を参考の為に追記いたします。
 
 
=以下、転載(個人が特定されると思われる部分は削除、杉並区立済美教育センターホームページアドレスを加筆)=
 
いつもお世話になりましてありがとうございます。
ブログをお読みいただき感謝申し上げます。
 
私は常々、請願・陳情は全ての区民に保障された権利であると考え、議会においての自由闊達な議論には必要不可欠だと考えております。
今回の陳情に関しても、この陳情が無ければ議会で様々な意見を交わす事が出来なかったので、陳情を頂いた事に関して大変感謝をしております。
それに関しては、陳情審査の意見開陳でも申し述べました。

本陳情の審査は議員によっても意見が分かれる大変難しいものでした。どの部分をどの様に優先順位をつけて審査をするかによって、導き出される結論が違っており、文教委員でも議員一人一人が違う意見を持っていました。
こういった事もあり、ブログには出来るだけ細かく審査に当たって考慮した内容を記しておこうと考えていました。

お問い合わせにありました「3、陳情者がどの様な立場の区民なのか。」では、陳情内容を審査させていただくに当たり、ポイントの3つ目として、陳情者のご主張がどの様な背景を持ってされているかを確認したという事を明示しました。
ブログには陳情者名を入れるのは避けましたので、ブログだけを読まれた方に、陳情者がどういう立場であるのかの、こちらの見解を示しました。
 
その上で大別して、以下の通りに分け、結論としては①と判断したと記しました。
①一般の区民
②当事者若しくは保護者やご家族
③特別支援級に関する知識を持つ専門家
 
③の「特別支援級に関する知識を持つ専門家」とは、例えば杉並区立済美教育センターで長く教師をされているなどのご経験を持つ方をイメージしています。
杉並区立済美教育センター → http://www.city.suginami.tokyo.jp/seibi/about/index.html
 
 
今回の陳情の様な、教育の現場に関して計画を変えて行きたいという、大変大きな目的で行う陳情が個人名では、あくまで個人のお考えと取らざるを得ないと考えています。
 
また、「本陳情者は十分な調査活動を行ってきたとは判断できかねる」の部分の主語は山本あけみであり、論拠不十分で判断が出来ないと書いたもので、陳情者が「行っていない」といった断定をしていません。
 
私は住宅設計の仕事を20年してきましたので、特別支援級に関する特段優れた知識は持っていません。
それは私のプロフィールをご覧いただければお分かりいただけると思いますが、そういう議員が陳情審査に当たり、結論を導き出すために陳情者の背景を参考にした、と捉えて頂きたいと思い書いたもので、陳情者がその陳情を出す資格が無いと考えていると言う事では全くありません。

どの様な内容の陳情であっても、全ての人が出す権利を持っていると考えています。それを侵される事はあってはならないと考えますし、万が一にも、そういう世の中になってしまう事は空恐ろしいとさえ考えています。

また、ご意見やご質問がございましたら、このメールアドレスに直接頂けましたら回答申し上げます。(お時間を頂く事がありますが、必ずお返事申し上げます。)

朝晩の寒さが本格的になって参りました。
お体ご自愛下さいませ。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

以上

 

 


平成30年度予算成果4 【自由な発想が出来る子どもを育てる!子どもプレイパーク事業】

2018-03-25 | 議会報告

平成30年度予算 成果4

【自由な発想が出来る子どもを育てる!子どもプレイパーク事業】                5

 

「杉並区は都市部でありながら緑豊かな環境を持っています。それを活かし子どもたちの生きる力を育てる取り組みがプレイパークであり、区内各所で継続的に開催できる環境を整えて行きたい。」

 

プレイパークとは、従来の公園、既成のブランコ、シーソー、鉄棒などがあるようなお仕着せの遊び場と違い、泥遊びや焚火、縄を使った手作りの遊具を使い、一見無秩序のように見えて、子供たちが想像力で工夫しながら遊びを作り出すことの出来る遊び場です。  

子どもたちが家庭生活や学校教育だけでは培う事が難しいながらも、人が生きていく上で最も重要な生きる力を育んでいくために、当区においてもプレイパーク事業の定着を推進してきました。

これまで3年間にわたり区内NPO団体との協働事業という形で取り組みをしてきた成果を基にして、新年度予算には継続して区が進めていくものとしてプレイパーク事業が位置づけられました。

今後とも本事業の重要性を訴え、安定運営に向けての提言を続けて参ります。


杉並区内プレーパーク実施団体

■杉並冒険遊び場のびっぱひろっぱ

http://nobippa.org/

■杉並ねっこワーク

http://suginami-nekkowork.com/

■善福寺プレーパーク

https://www.cocoonparentssquare.com/

(他にも区内のプレーパーク開催の情報がございましたら是非お寄せください。)

 

以上



平成30年度予算 成果5 【介護をする側もされる側も安心できる!高齢者の在宅介護支援】

2018-03-25 | 議会報告

平成30年度予算 成果5

【介護をする側もされる側も安心できる!高齢者の在宅介護支援】               

 

「高齢者の介護を受ける人も、介護をする人も安心できる杉並区を作りたい。その為には介護サービスの需給バランスの現状把握をした上で、在宅介護と施設型介護のベストミックスを目指して行きたい。」 

 

2025年問題とは、約800万人いるとされる団塊の世代が後期高齢者となり、超高齢化社会へ突入する問題です。医療・介護・福祉サービスの整備が急務である一方、社会保障財政の崩壊の懸念が提示されています。この問題を目前に控え、では杉並区の医療介護はどうあるべきかという議論が続いています。

 

介護には家族が介護サービスを利用しながら支える在宅型と、特別養護老人ホーム(特養)の様な施設型があります。当区では特養の整備が進む一方で、山本あけみが区議として活動を開始した7年前には小規模多機能型居宅介護施設(訪問・日中・泊りを同じ事業者が担う)が区内に2か所しかありませんでした。このサービスは在宅介護をしながら安心して就労も出来ると言った区民の要望に応え、区内のバランスの良い増設を訴えてきました。

 

厚生労働省ホームページより


新年度予算には清水3丁目、高井戸東3丁目、成田東3丁目に続き、本年3月に区民の皆様の生活を幅広く支えるための拠点として開設した「ウェルファーム杉並複合施設等」の隣に平成33年度開設予定の特養棟にも併設されることが決定しました。福祉の拠点への併設を以前から強く要望してきたものが実りを得た形です。

まだ認知度が低いサービスですが、地域包括ケアシステムを支える区民の方々にも良いサービスとして認識が広まり、利用が進む事で在宅介護の強力な支援となって行くよう今後とも推進をして行きます。


■杉並区小規模多機能型居宅介護施設案内

https://kaigo.homes.co.jp/scare/ad13/area130115/cc15/

■ウェルファーム杉並 複合施設棟

http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/shien/wellfirm/1038928.html

杉並区ホームページより

以上



平成30年度予算 成果3【東京オリンピック・パラリンピックで次世代育成を目指して! 国内外交流事業】       

2018-03-24 | 議会報告

平成30年度予算成果3

【東京オリンピック・パラリンピックで次世代育成を目指して! 国内外交流事業】       


「東京オリンピック・パラリンピックを好機として捉え、既に関りのある国内外の自治体との交流事業を通して関係人口を増やし、当区の魅力を発信しながら生活に実りを感じる区へと育てて行きたい。」

 

平昌オリンピック・パラリンピックが閉幕し、いよいよ次は2020年の東京で開催されます。当区は競技会場は無いものの、会場までの利便性が良い好立地です。期間中に国内外の交流自治体から当区に宿泊などをして、競技観戦や観光に出向くなどを希望される方も多くいらっしゃることと思います。これを好機として捉え、杉並区を訪れる方々に杉並区の魅力を発信し、交流を深めていく事業を「おもてなしキャンプIN杉並区」として取り組むよう、2年前から提案をしてきました。

 

当初提案に含んでいた民間企業の社宅跡地活用は取り壊しの為実現できませんでしたが、、新年度予算には「オリンピック・パラリンピック事業の推進」として、これまでの提案の意をくむ「ホームステイ・ホームビジット支援事業」が新規に盛り込まれました。

区内のホストファミリーと国内・国外の交流自治体等でホームステイ・ホームビジットを希望する方とをつなぐ仕組みと、両者をサポートする仕組みをつくり、ホストファミリーを増加させるとともに、住民間の交流を広げる事業を展開し、将来的には住民同士の絆が深まり、杉並独自の住民間の交流の形となるように事業を進めていく、というものです。

住んでいなくても継続的に特定の地域に関わる人を指す「関係人口」という考えはまだ定着していないものの、当区の様な都市部には無い豊かさを持つ、様々な国内外の交流自治体との接点づくりを進めることで、様々な価値観を知り、改めて自身の生活を振り返り実りを感じることが出来るきっかけとなると考え、今後は具体的な交流イベントの提案などを通して本事業を推進して行きます。

※杉並区交流自治体:ウィロビー市(オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州)瑞草区(大韓民国ソウル特別市)台北市(台湾)名寄市(北海道)東吾妻町(群馬県)北塩原村(福島県)小千谷市(新潟県)青梅市(東京都)南相馬市(福島県)

忍野村(山梨県)南伊豆町(静岡県)武蔵野市(東京都)小笠原村(東京都)

 

 

 



平成30年度予算 成果2 【公共施設マネジメントで財政負担を抑えながら区立施設再編を!中央図書館改修】    

2018-03-23 | 議会報告

平成30年度予算成果2

【公共施設マネジメントで財政負担を抑えながら区立施設再編を! 中央図書館改修】    

 

「公共施設の建て替え費用を出来る限り抑え、その分の予算を教育・福祉分野に振り向けて、暮らしやすい杉並区を作って行きたい。」

 

区内には600か所近くの公共施設があり、主に高度成長期に作られた建物の更新の時期を一斉に迎えています。財政の健全化を保ちながら建て替えが進んで行く為にはマネジメントの観点が重要であり、区では方向性が探られています。これは全国の自治体が取り組みを進めている課題ですが、山本あけみはこれまで3年に亘って中央図書館改修を事例として捉え、様々な提言を行って来ました。

 

平成26年4月に総務省から地方公共団体の財政負担の軽減や平準化が図られるように、保有する公共施設等の更新、統廃合、長寿命化等を計画的に行う「公共施設等総合管理計画」の策定要請がありました。当区では同年3月に他の地方公共団体に先駆け、「区立施設再編整備計画(第一期)」を纏め、本年1月には「施設白書」がまとまり、次のステップである「区立施設再編整備計画の第一期第二次実施プラン」、その後は「個別施設ごとの長寿命化計画」をまとめていく予定としています。

公会計システムとの連動により、将来の財政負担を見越しながら施設の改修改築経費の計画をしていくには、まだ少し時間が必要であると考えますが、そういった中でも施設の改修改築は待ったなしに進んでいます。

 

中央図書館は築後約30年を経過し、改修の時期を迎えています。設備などの営繕工事だけでは無く、これからの使い方を考えた改修にすべきと一般質問などを通して粘り強く訴えてきました。また、コストを抑えてより良い建築物を作る為には設計力が重要であり、設計者選定は設計料の多寡のみで決めるのではなく、様々な角度から熟慮が必要であるため、プロポーザル方式での選定の必要性の訴えが実り、新年度予算にプロポーザル方式での設計料が盛り込まれました。


平成30年度予算 成果1【平和な杉並を継承する!平和都市宣言30周年記念事業】 

2018-03-22 | 議会報告

平成30年度予算成果1

【平和な杉並を継承する!  平和都市宣言30周年記念事業】              

 

「平和な日本を子どもたちの世代に遺して行きたい。その為には歴史を振り返り、

平和維持の重要性を日々感じる環境を整えていく事が重要である。」

 

第二次世界大戦の日本の敗戦から10年にも満たない昭和29年、アメリカはマーシャル諸島ビキニ環礁で水素爆弾の実験を行ないました。日本は世界で唯一の被爆国であり、広島・長崎の被爆者の苦しみが続く状況での実験でした。その日、操業中の日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が水爆実験の死の灰”を浴びたことから、核兵器廃絶へ向けて気運が高まりました。
 区内では、話し合いや水爆禁止署名運動が散発的に始められ、旧杉並区立公民館(現在、区立荻窪体育館)を拠点にあらゆる層の団体や個人が参加して「水爆禁止署名運動杉並協議会」が結成されました。
 2カ月足らずの間で27万人余りの署名が集められ、さらに署名運動は、近隣地域、全国に広がり、翌昭和30年には、第1回原水爆禁止世界大会が広島で開催されるに至りました。

当区は「原水爆禁止署名運動発祥の地」であり、今なお多くの区民が歴史を誇りとしています。その拠点となった旧杉並区立公民館は、現在、跡地に区立荻窪体育館が建っています。その角地に公民館跡記念碑「オーロラの碑」が建立されています。今日も、世界の恒久平和と核兵器の廃絶を願う心は脈々と引き継がれており、昭和63年に区議会の議決を経て「杉並区平和都市宣言」がされ、本年は30年目を迎える記念すべき年です。


区民フォーラムみらい会派では、区内在住の広島・長崎の被爆者団体「杉並校友会」からの陳情を受け、戦争体験者や被爆体験者の高齢化が進み直接話を聞く機会が減少していく中、証言記録映像を制作し、戦争の惨禍・平和の尊さを次世代に語り継いでいく事業に着手するよう要望を重ねてきたところ、来年度の事業化が決定をしました。


山本あけみは会派の一員として当区が区民の声に応え、本事業に着手をした事を評価し、感謝しています。また、中央図書館改修に合わせて、上記の様な映像をはじめとして区内に残る戦争の惨禍を伝える資料を集めて「平和祈念コーナー」を新設し、後世にわたって区民がいつでも触れることが出来る様に要望をしております。


以上


杉並区の平成30年度予算「未来への道を拓くステップアップ予算」が可決されました。

2018-03-21 | 議会報告

先日、杉並区議会第1定例会にて平成30年度「未来への道を拓くステップアップ予算」を全議員が出席する予算特別委員会で審議し、可決いたしました。

<総予算額>2,911億9095万

<内訳>●一般会計1,799億2700万●国民健康保険事業会計553億0654万●用地会計2849万●介護保険事業会計423億2202万●後期高齢者医療事業会計136億0689万

来年度は、杉並区基本構想に基づく総合計画10年間を「ホップ ステップ ジャンプ」の3つの期間に分けた最終のジャンプに向けて、計画改定を行う重要な年となります。本予算では基本構想の5つの目標ごとに区民に分かりやすく生活のシーン毎に予算が示されました。

政府は平成30年度の経済見通しを、民需を中心とした景気回復が見込まれるとしている一方で、区の収入はふるさと納税制度の影響による減収が続くなど先行き不透明であり、また国民健康保険料のアップなど社会保障費の増大により、市民感覚においての景況感回復には至っていない状況です。

予算特別委員会では9日間にわたり全議員が参加して予算の審議をしました。

これまで区議会の活動を通して、子育て環境の整備や防災力向上、都市計画を踏まえた広い視点でのまちづくりや、高齢者や障がい者などどんな人にも優しいまちづくりを目指し、多岐にわたって杉並区に提言を行って来ました。

来年度予算の概要をは以下の通りです。

 

【平成30年度予算概要】                                             2

基本構想に掲げる5つの目標別重点事業

 

目標1

<災害に強く安全・安心に暮らせるまち>

■地震被害シュミレーションの結果を活用した新たな耐震・不燃化の取り組み推進

耐震診断・大衆改修助成制度を新耐震基準で建てられた木造建築物まで拡充。

■大規模テロ等に備える杉並区避難実施要領策定

武力攻撃及び緊急対処事態の発生時に備えて、避難の経路・手段・誘導方法を定め、円滑な避難誘導の為の要綱策定。

■防犯対策の更なる強化

区内全域を対象に、防犯上抑止効果が高く、より効果的な場所に街角防犯カメラの増設。振り込め詐欺根絶に向け、警察と連携し「(仮称)振り込め詐欺対策専用ダイヤル」設置

ほか

 

目標2

<暮らしやすく快適で魅力あるまち>

■東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた気運情勢

「ホームステイ・ホームビジット支援事業」(成果3、4ページ詳細掲載)実施

■高精度地形情報を活用したまちづくりの推進

航空レーザー測量を実施し、今後のバリアフリー対策など快適なまちづくりを推進

■商店街等と地域団体等が連携して実施する地域の活性化事業支援

商店街等と地域団体等が実行委員会を組織し、地域活性化に向けて行う事業支援

ほか

 

目標3

<みどり豊かな環境にやさしいまち>

■(仮称)荻外荘公園の整備促進

 荻窪の閑静な住宅街にあり、平成28年に国の史跡に指定された元内閣総理大臣近衞文麿宅の公園整備基本計画策定と移築建物の解体保管工事を進め、関連イベント開催などで荻外荘の復元・整備に向けた機運醸成を図る

■身近な公園開園

荻窪4丁目、下高井戸4丁目、高円寺南3丁目の公園の開園

■区民の憩いの場の創出

善福寺公園内の水路を地元の小学生を含む区民によるワークショップなどの意見を基に親水施設「みんなの夢水路」として整備

ほか

 

目標4

<健康長寿と支えあいのまち>

■高齢者の住まいと介護施設の整備促進

特別養護老人ホーム3か所や認知症高齢者グループホーム1か所を開設し、多様な住まいを確保

■精神障がい者への療養支援

精神科医療を必要とする区民や複合的な問題を抱えた区民に対し受診勧奨や生活相談による支援と入院中からの退院後の支援計画作成による支援

■在宅医療・介護の連携推進

これまでの在宅医療地域ケア会議での地域事情を踏まえた課題解決を目指す

専門機関の協力により、医療・介護のレセプトデータを基に在宅医療や介護の需要と供給の分析を行い、指標設定や地域特性に応じた解決策を探り支援体制を強化

ほか

 

目標5

<人を育み共につながる心豊かなまち>

■新学習指導要領を踏まえた外国語教育充実

小学校の外国語教育の教科化等に対応するため、日本人や外国人の英語指導助手配置拡大

■特別支援教育の充実

全小学校への特別支援教室配置完了と全中学校への設置に向けた体制充実

■地域の子育て環境整備

学童クラブ定員拡充と新たな地域子育て支援拠点「子ども・子育てプラザ」2か所開設

ほか

 

私がこれまで区に提言してきました「おもてなしキャンプIN杉並区」など、予算化されたものに関しては順次ご報告いたします。

 

以上

 

 

 

 

 

 

 


地域の要請が結実!!久我山東原公園の代替地として遊び場整備決定!

2016-12-08 | 議会報告

長く地域の自治会活動の拠点として、また、子ども達の遊び場として親しまれてきた、

久我山5丁目の久我山東原公園の一部に、平成29年4月の開園予定で 保育園建設が進んでいます。  


山本あけみは地域の要請を受け、今夏より継続し代替地整備を求めて参りました。

区では暫定的な代替施設として本年8月から井の頭線沿いの社有地を整備したも のの、

地域の目が届かず、また自由にボール遊びが出来ない、といったお声を頂き利用が進みませんでした。  


本定例会で上程された補正予算において、久我山5丁目用地(久我山東保育園 人見街道側)を

久我山東保育園と富士見丘北公園の敷地と合わせて、

将来的には、 (その時点での需要による)保育園建て替えを見据えて購入するとして

用地の取得 経費を計上し議決され、代替地整備の為の土地取得が決定しました。  


総務財政委員会での山本あけみの質疑により、

久我山東原公園の恒久的 代替地は引き続き探して行くものの、

5年から10年程度の当面の遊び場 としてこの場所を整備していく事が明らかとなりました。  


また、久我山東原公園のすべり台の前の小広場が小さな子ども達のボール 遊び場となっており、

中央にある水飲み場にぶつかる危険性が有る事を訴え、公園の端への移設を要望しており、

今後も注視して参ります。  


自治体の取組みだけでは保育園整備には限界があります。

都や国に対し土地や財政、保育士の確保に目を向けてもらうよう提言を続け、

政府には育休制度の充実した社会の実現を望んで参ります。

 人見街道から見た代替地

 富士見丘北公園