民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

「司馬遼太郎で学ぶ日本史」磯田道史

2018年12月06日 22時08分38秒 | 本の紹介(こんな本がある)
5日(水)
午後1時30分~3時、宇都宮大学公開講座「民俗学」フォローアップ講座、柏村先生
「日光におけるリゾートホテルの黎明――金谷カッテージインの開業」
前知識があったので、かなり理解度は高かったように思う。

帰りに宇都宮駅のスターバックスで受講生の女性とお茶。
けっこう広い店なのに、二人用の席がひとつしか空いてなくてぎりぎりセーフ。

いま、磯田道史の「司馬遼太郎で学ぶ日本史」を読んでると言ったら、
彼女はもう既に読んでいて、ひとしきりその話をする。
磯田さんはこの本の中でキーになる本を三冊あげている。
「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」の三冊。
オレはどれもまだ読んでないけど、彼女は全部読んだという。
「坂の上の雲」なんて文庫本で8冊だよ。
今のオレにはそんな長編、とても読むエネルギーはないな。

磯田さんの本は(文は)読みやすくて、すいすい読める。
それでいて、司馬さんの本のポイントをつかむのが的確なのだろう、
その本を読んだ気にさせてくれる。



図書館で借りた本 11月

2018年12月01日 17時44分13秒 | 本の紹介(こんな本がある)
図書館で借りた本(読んだ本ではない)

「葬儀という仕事」小林 和登 平凡社 2009年 拾い読み
「葬送の仕事師たち」井上 理津子 新潮社 2015年 飛ばし読み
「死を見つめるたった1つの方法」ヨグマタ 相川 圭子 KADOKAWA 2015年 拾い読み
「デクノボーになりたい」私の宮沢賢治 山折 哲雄 小学館 2005年 拾い読み
「髑髏(どくろ)になってもかまわない」山折 哲雄 新潮社 2012年 拾い読み
「追憶 坂口安吾」坂口 三千代 筑摩書房 1995年 熟読(期限切れのため途中まで)
「シューマンの指」 奥泉 光 講談社文庫 2012年 途中で挫折
「日本が売られる」堤 未果 幻冬舎新書 幻冬舎 2018年 拾い読み
「近代日本を創った 7人の女性」長尾 剛 PHP文庫 2016年 完読
「社会派ミステリ ジャンル別作品集6」松本清張 双葉文庫 2016年 完読

ひさしぶりに読んだ松本清張はさすがにぐいぐい先を読みたい気にさせた。
テレビドラマや映画では味わえない、読書の醍醐味があることを改めて痛感。

「テロリストのパラソル」藤原伊織

2018年10月12日 21時54分05秒 | 本の紹介(こんな本がある)
11日(木)
「テロリストのパラソル」藤原伊織、文春文庫、読了。

アル中のバーテン・島村は、ある朝いつものように新宿の公園でウイスキーを呷(あお)った。
ほどなく、爆弾テロ事件が発生。全共闘運動に身を投じ指名手配された過去を持つ島村は、
犠牲者の中にかつての仲間の名を見つけ、事件の真相を追う――。
乱歩賞&直木賞を史上初めてダブル受賞した傑作。

誰からか、何からか忘れてしまったが、この本を知り、調べてみると作者が同じ年だった。
それがきっかけで、読んでみる気になった。
読み始めてみると、ぐいぐいとまでは行かなかったけれど、
なぜか先を読みたい気持ちを抑えられずに、小刻みに何日もかけて読んだ。
やはり、作者が同じ世代というのが大きかった。
同時代を生きたので、自己投影できたし、追体験しているような気になった。

12日(金)
ひびき(音訳ボランティア)主催で目の不自由な人との交流会が社会福祉プラザであった。
9時半から2時半まで。
参加者は100人くらいいただろうか。
その中で目の不自由な人は30人くらい。
ほとんどがつきそいでガイドさんを連れている。
盲導犬の人は1人しかいなかった。
ひびきの会員が4,50人いたかな。
私も初めて「手引き」というものをやった。
相手は青森出身の最高齢だろうという男性。
ガイドさんがいたので特別なことは何もしなかった。
おしゃべりの相手をしたくらい。

まず参加者全員の自己紹介があったのにはびっくり。
目の不自由な人たちの明るいのに驚かされた。
それから「ストレスと上手に付き合おう」のテーマの講座があって午前の部が終了。
みんなでお弁当を食べて、午後はひびきのメンバーによる群読、朗読劇、歌の広場。
群読は白波五人男より稲瀬川勢揃いの場、私はその前に口上を述べた。
口上とは「すみからすみまで、ずずずいーっと」というアレである。
暗記に不安があったけれど、(練習では次のセリフが出てこないことがままあった)
本番では、つっかえることもなく、無事にできた。

初めて参加したけれど、新しい出会いもあり、
目の不自由な人たちの今まで知らなかったことを知る機会もあり、
有意義な一日だった。

「死ぬときに後悔すること 25」 大津秀一

2018年10月11日 13時44分00秒 | 本の紹介(こんな本がある)
 「死ぬときに後悔すること 25」 大津秀一(緩和医療医) 新潮文庫 2013年(平成25年)

 ほとんどの人は死を前にすると後悔するという。では、人生の最後にどのようなことに後悔するのか――?1,000人を超える末期患者と正面から向き合い、その死を見届けた緩和医療専門医が、それぞれの患者が吐露した「やり残したこと」を25に集約。それらを参考にすれば、今から悔いの少ない人生を送ることができるのでは。

 第一章 健康・医療編
1 健康を大切にしなかったこと
2 たばこを止めなかったこと
3 生前の意思を示さなかったこと
4 治療の意味を見失ってしまったこと

 第二章 心理編
5 自分のやりたいことをやらなかったこと
6 夢をかなえられなかったこと
7 悪事に手を染めたこと
8 感情に振り回された一生を過ごしたこと
9 他人に優しくしなかったこと
10 自分が一番と信じて疑わなかったこと

 第三章 社会・生活編
11 遺産をどうするかを決めなかったこと
12 自分の葬儀を考えなかったこと
13 故郷に帰らなかったこと
14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16 行きたい場所に旅行しなかったこと

 第四章 人間編
17 会いたい人に会っておかなかったこと
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと
19 結婚をしなかったこと
20 子供を育てなかったこと
21 子供を結婚させなかったこと

 第五章 宗教・哲学編
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えを知らなかったこと

 第六章 最終編
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

「死にたい老人」木谷恭介

2018年09月29日 17時16分17秒 | 本の紹介(こんな本がある)
26日(水)
10時、「宙」の打ち合わせ。
いけちゃんが企画取り下げで途中退座。
あおちゃんが頭痛で病院に診察、11時頃、出席、ちょっとつらそう。
「風見鶏」でランチ。
あおちゃんとカフェ、インクブルーで打ち合わせ。

27日(木)
ふれあい塾の企画で、小学4,5,6年生を対象に気球の実験を行う。
場所は富屋地区市民センター。
出席者、14名(6年生は0、男5人、女9人)
出席、オレ、五島(企画者)、熊倉、伊藤、大橋、和気。
12時20分、五島さんが家の前に迎えに来てくれる。

28日(金)
午後、「うれかじ」の練習。
代表(海外旅行)と小池が休み。
2週間ぶりだった。
3rdはほとんどが伴奏だけど、それでも歌うことができることを発見。
これで単調さから、いくらか救われる。

29日(土)
完全オフ日。
たまってしまった本を読んでいこうと選んだのは、
「死にたい老人」木谷恭介 幻冬舎新書(2011年)

以下、帯より転載。

もう充分に生きた、あとは静かに死にたい―。
83歳の小説家は、老いて身体の自由がきかなくなり、男の機能も衰え、
あらゆる欲望が消え失せ、余生に絶望した。
そして、ゆるやかに自死する「断食安楽死」を決意。
すぐに開始するや着々と行動意欲が減退、異常な頭痛や口中の渇きにも襲われ、
Xデーの到来を予感する。
一方で、テレビのグルメ番組を見て食欲に悩まされ、
東日本大震災のニュースにおののきつつも興味は高まり、
胃痛に耐えられず病院に行く。
終いには、強烈な死への恐怖が!
死に執着した小説家が52日間の断食を実行するも自死に失敗した、異常な記録。