「合理的精神とは」
小林秀雄が講演で次のようなことをいっています。
合理的精神とは、誰にとっても2+2が4になる世界をめざすことだ。若者も年寄りも平等な世界。しかし、これはおかしい。2+2が若者と同じ4であるならば、人が年をとる意味がないではないか。年の功とは何なのか。
そして小林秀雄は、<思想>という概念を持ち出します。思想は、合理的精神とは違って、むしろ年齢と関
係していなければならない。大人には大人の思想があり、それはときに合理的精神を凌駕するものなのだと。
「書く力は、読む力」 鈴木 信一 祥伝社新書 2014年 所載 P-4
小林秀雄が講演で次のようなことをいっています。
合理的精神とは、誰にとっても2+2が4になる世界をめざすことだ。若者も年寄りも平等な世界。しかし、これはおかしい。2+2が若者と同じ4であるならば、人が年をとる意味がないではないか。年の功とは何なのか。
そして小林秀雄は、<思想>という概念を持ち出します。思想は、合理的精神とは違って、むしろ年齢と関
係していなければならない。大人には大人の思想があり、それはときに合理的精神を凌駕するものなのだと。
「書く力は、読む力」 鈴木 信一 祥伝社新書 2014年 所載 P-4