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「合理的精神とは」 小林秀雄

2017年03月09日 01時11分18秒 | 備忘録
 「合理的精神とは」

 小林秀雄が講演で次のようなことをいっています。

 合理的精神とは、誰にとっても2+2が4になる世界をめざすことだ。若者も年寄りも平等な世界。しかし、これはおかしい。2+2が若者と同じ4であるならば、人が年をとる意味がないではないか。年の功とは何なのか。

 そして小林秀雄は、<思想>という概念を持ち出します。思想は、合理的精神とは違って、むしろ年齢と関
係していなければならない。大人には大人の思想があり、それはときに合理的精神を凌駕するものなのだと。

 「書く力は、読む力」 鈴木 信一 祥伝社新書 2014年 所載 P-4

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2 コメント

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Unknown (sum)
2017-03-09 01:49:53
1+1=2だったら、芸術は生まれません。高齢者の価値も1+1=2ではないところにあると思います。
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RE Unknown (akira)
2017-03-09 09:47:37
さすがに小林秀雄、うまいこと言うなと思いました。言葉を変えて言えば、知識と知恵は違うっていうことかな。
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