民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

クリスマス朗読会

2018年12月10日 00時43分38秒 | 身辺雑記
9日(日)
終わった。
クリスマス朗読会がやっと終わった。
大きな仕事を終えてホッとしている。
このやりとげた達成感と、肩の荷が下りた解放感はなんとも言えない。
やるのは大変だけど、またやってみるかという気にさせる。

前日のライブも終わってホッとしたけど、ホッと感がぜんぜん違う。
プレッシャーの違いかな。
それとも準備にかけた時間の長さの違いかな。

いつもどおり午前2時に寝たけど、うまくいくかどうかが心配で眠りが浅かった。
6時に目が覚めて、まだ起きるのには早い、もう少し寝なきゃと思っても寝付けない。
目覚ましをかけてないことを思い出し、携帯を枕元に置いた。
板張りだからセットした時間にバイブ機能が働いて間違いなく起きられる。
うとうとしながら7時45分に携帯が鳴った。
寒くて起きるのを躊躇する。
何回鳴るのかな、数えながら(40回だったかな)5分おきに鳴るのを確認する。
8時05分に、このままだと寝過ごす危険があると判断して起きる。

9時に完全に冬装備で自転車に出かける。
会場の「とちぎ福祉プラザ」まで30分かかった。
集合は9時45分なのに、もうほとんどの人が来ている。

9時45分、時間ちょうどに、椅子、マイクの最終チェックが始まる。
開口一番、わたしの口上から始まる。
台本なしの暗記だ。

(拍子木)とざい とーざい

 一座高(た)こうはござりまするが 口上なもって 申し上げ奉りまする。
 いずれも様には ご健勝なるお姿を拝し 恐悦至極に存じまする。
 私 ○○(名前)にござりまする。

 これよりお目にかけまする演目は、歌舞伎 青砥稿花紅彩画
 通称 白浪五人男より 稲瀬川 勢揃いの場にてござりまする。
 ご来場たまわりました皆々様に、最後まで楽しんでいただけまするよう、
 (一同)心をこめて 演じさせていただく所存でござりまする。

 本日 おいでのいずれも様におかれましては 
 今後とも、ご贔屓 お引き立て、また ご指導 ご鞭撻のほど 
 隅から隅まで ずず ずいーっと、
 乞い願い上げ (拍子木) 奉りまする。

ずいぶん大きい声を出したつもりだけど、もっと大きい声を要求される。
あんまり大きい声を出すとマイクで声が割れるんじゃないかと思ってセーブしたと先生に言ったら、
割れてもかまわないと言われたので、いくらか吹っ切れた。
そうか、思いっきり出していいのか。

一通り、最終チェックが進む。
本番を控えているのに、細かいダメ出しが入る。

どうも暗記にいまいち自信が持てない。
次のセリフが浮かんでこないときがある。
やってはいけないことはわかっていながら、
台本を小さく畳んでポケットに忍ばせた。

12時にみんなで弁当を食べる。
12時30分、来場者がぽつぽつ来る。

本番、5分前、ステージで待機する。
1時に幕が開く。
客席を見渡すと、空席はほとんど見当たらない。
これだけお客さんが来てくれれば安心だ。
右手一番後ろの席に知人がいるのが見えた。
緊張はほとんどしていない。
足も震えていない。
よしっ、いける。
自身を持って第一声を発した。
次のセリフがきちんと出てくる。
自分ではまぁまぁの出来に満足して、舞台を下がった。

あとは最後に朗読劇に出るだけ。
こっちは台本を見ながらだから忘れる心配はない。
気楽なものだ。
控室でみんなと舞台の様子をテレビで見ながら過ごす。

迎えた本番。
伊集院静作の「親方と神様」
40分くらいかかる長い作品だ。
わたしの出番はわずかだから、長いことじっとしていられるかが問題。
途中、迫真の演技に思わず目頭が熱くなったシーンがあって、こらえるのが大変だった。
わたしのセリフも練習通りにできた。
一人二人じゃない、7,8人によかったよと言ってもらえた。

花、差し入れのお菓子などを出演者みんなで分けて解散。

 

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