ニュース報道によると、当該市では公用車を運転する職員はあらかじめ書面で免許証番号や取得年月日などを登録しているとのこと。しかし、無免許で公用車を運転中に事故を起こし発覚した。おまけにそれ以前、1年以上の期間約100回公用車を運転していた。
事故を起こした職員の責任を厳しく問うことは言うまでもない。しかし、それと並行して市役所の責任も重大で、役所のシステム等を改善する必要がある。身内には甘く外部には厳しい行政のありようが伺える。
我々市民はホームセンターで軽トラなどを、あるいはレンタルショップでレンタカーを借りる時など、必ず免許証の提出やコピーの許可を求められる。また、市役所の窓口で戸籍謄本申請などの時も同様に免許書等の提示を求められる。しかし、組織内では甘く、今回のように書類作成だけでOKということになっている。書類作成といっても自己申告だ。組織の中に相互依存があり、妙な省略ということで対応の詰めの甘さが生じている。
市民は、申請や相談などで窓口業務では職員と接している。窓口での業務はある程度監視できる。しかし、役所内部の業務については分からない。ゆえに、市民の監視の目が行き届かないレベルで、内内に対応するという習慣ができあがっているのだろう。内部の業務に緩みが生じることとなる。
市は今回の事案への対応として免許書のコピーを添付するなどの措置をとるという。しかし、本件だけの対応では不十分だ。市の業務全体の甘さにも対処してほしい。例えば、どこの市でも市議会は傍聴できる。これと同じように市業務にも第3者が監視できるシステムを作ったらいかがかと思う。