標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

事が生じたら、安易な幕引きをしないでほしいものだ。

2018-05-26 19:29:59 | 日記
18時前、タロ(犬)の散歩後、足のシャンプーが終わりテレビをつけると、相撲中継をやっていた。別に相撲を見ようと思ったわけでないが、栃ノ心が鶴竜に敗れた一番だった。特に相撲フアンでないが、いつの間にか栃ノ心に肩入れをしていたようだ。栃ノ心を応援していて、力が入った。悔しさが残った。結びの一番は白鳳が敗れた。残念な気持ちは湧いてこなかった。

私はスポーツをプレイするのは苦手だが、観戦するのは好きだ。そして、必ずひいきする選手、チームが湧いてくる。大抵は競技前からひいき選手等は決めているが、競技中にひいき選手が確定することもある。それも必ずしも強い選手でない場合もある。ひいき選手やチームが決まる要素は何だかわからない。理由付けはないと思う。理由は後からやってくるのだろう。今回の場合、栃ノ心がジョージア出身だからかな?

ひいき選手のことはさておき、テレビをつけた瞬間、力士が見合う場面を見て、思ったのは昨年秋からの相撲界の騒動はどうなったのだろうということだった。相撲協会は改革されたのだろうか?被害者としての暴力問題から始まり、残念ながら加害者としての暴両問題で幕引きされたのだろうか?

森友・加計学園問題について、政界では、早々の幕引きを図ろうとする政権与党。特に、様々な問題で責任を問われている財務大臣は、世論調査の内閣支持率が30%台でやや回復したとして、支持率が下がっていないじゃないかと、国民から支持されていると、居直りのような発言をしている。野球の打率なら、3割台は素晴らしいかもしれないが、世論の支持の場合は、高いとは言えないのに。

アメフトの反則行為についても、加害者側の大学は、監督・コーチの指導と選手の捉え方の「齟齬」があったと捉え、対応が後手に回り、未だに選手に責任を負わせ、幕引きを図ろうとしている。

「事なかれ主義」という言葉がある。これはだれもが望むことだ。しかし、事が発生した場合は、「事があった」という事実を受け入れ、隠すのではなく速やかに誠実に対応することが必要だ。速やかな対応ができないということは、「危機管理」ができないということになる。

政界はじめスポーツ界等、今やわが国の多くの分野では、「事なかれ」や「(事実を隠蔽し)幕引きを図る」傾向がある。この傾向を正さなければならないのは、事に関わる当事者でなければならない。真摯に事実に向き合ってほしいと願う。
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