標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

これ以上対立が深まらないでと願う名護市の二青年の思い

2018-02-05 19:22:36 | 日記
4日に沖縄県名護市の市長選挙が行われ、辺野古への移設反対を訴えた現職市長が敗れた。その結果、はやばやと国政レベルの与党は、移設推進が謳われている。

昨日の早朝、朝日新聞デジタルニュース特集「沖縄はいま」で、この選挙結果を予感させる記事が載っていた。私の心がざわついた。それは、名護市の二人の青年(大学生)の話だ。両名とも同じ高校の出身で知り合いだ。今回初めて選挙に関わるとのこと。その二人が別々の候補を応援しているという。辺野古移設が浮上して20年経つ。二人にとって、物心つく前から歴史の重みを感じながら、故郷を思い行動しているとのこと。



一人の青年は、基地の存在が地域に分断をもたらしていると捉える。対立構図となり、国政に振り回されている。しかし、それではいけない、時給自足を目指す小さなコミュニティーづくりに挑戦しているという。どちらが勝っても分断はすぐには終わらない。ただ、基地が造られれば、傷は深まると感じているという。そして、基地反対をとなえる、現市長を支援したとのこと。

もう一方の青年は、新顔の候補を応援したとのこと。反対運動に集まる県内外の人たちから、沖縄の現状や歴史を学ばせてもらった。基地があることが当たり前でないと知ったとのこと。
敵を作るような反対派の姿勢は、誰のための運動なのかと疑問を抱いた。そして、名護の将来像を模索してきた。基地問題を考えていくにも、ふるさとのことが好きじゃなければ始まらない。市長になる人は、街の発展に力を使ってほしいと願う。そして、移設反対の思いは変わっていない。それでも、今のままでは前に進めないと、新候補の応援を決めたという。そして、願う。「名護が受け入れれば、普天間がなくなる。一つ一つ問題を解決し、時間がかかっても基地を減らしていってほしい。これ以上、対立が深まってほしくない」と。

両青年とも「基地移設反対」の思いがある。選挙の結果は、基地反対を訴えた現市長が敗れた。新候補は選挙期間中、基地のことは触れずに、閉塞した地域の活性化を訴えてきた。

私はこれまで、ただ単に沖縄の基地は、なくなってほしいと願ってきただけだった。しかし、二人の青年は、基地移設問題の只中にある名護市に生活し、米軍の兵士の苦しみを見たり、原発問題で分断された地域や原発事故の被災地を歩いたりさまざまな体験をしていている。沖縄の内外から基地問題を見るなどの体験を通し、名護市を思っての両者の決断だった。

単に「基地移設」に賛成するか、反対するかの二者択一の課題ではない。地域に住む人々の苦渋の選択なのだということを、我々は知らなければならないと思った。

政府もひたすらあるいは強引に移設計画を進めるのではなく、地元住民の多様な思いをもっと受け止めた対応をしてほしい。この選挙に国政における与党が推薦した候補が当選したからといって、度重なる米軍ヘリの事故などを過去のものとしてはいけない。新候補に投票した人たちは、必ずしも基地移設に賛成している人たちとは限らない。これらの問題も踏まえ基地移設についても、丁寧に慎重に臨んでほしい。
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武甲山の見える丘の散歩。風邪ウイルスの居ない空気でリフレッシュ。

2018-02-04 19:16:35 | 日記
過去2週間ほどは、雪かきが続き、かつ、そのため風邪も治りづらい日々が続いた。しかし、今日は比較的穏やかな気候だった。リフレッシュしようと武甲山を見渡せる芦ヶ久保の丘まで行き、地元では見晴らしの丘という近辺を散歩した。


見晴らし台が整備されているが、除雪できていないので行けなかった。


雪雲のかかった武甲山を望む。


別荘かな、空き家かな? 居住している様子はなかった。住んでみたくなるおしゃれな家だった。

その近くは、どちらかというと別荘地で、まばらに永住の方が住んでいるようだ。その丘から帰ろうとしたら、薪ストーブがあるのだろうか?黒い煙突が青い空にそびえている2階建ての家があった。おまけに道からやや高台に建っていた。さぞ眺望がよいだろうと思いながら、ベランダを見ていたら、家主の奥様らしき人が、首を下げ挨拶をされた。妻が大きな声で、「ここにお住いなんですか・・・永住ですか?」と問いかけた。すると、庭にいたご主人が出てきて、「そうです」と言い、話し出した。やがて先ほどベランダにいた奥様まで出てきて、しばらく4人で談笑した。

住みだしてから半年ほどとのこと。住みだした頃、周囲の空き地等は雑草雑木が生い茂っていて、草刈りやチェーンソーで木を切ったりしたとのこと。そういえば、このお宅の周囲は、草木が少なく、すっきりしていた。それで、煙突のある家が一層際立って綺麗に見えた訳が分かった。少し離れたところには、別荘がまばらに建っている所があるが、たいがい草木に囲まれたり、残雪が残っているところばかりだった。

前回と今回の降雪の折りは、ご夫婦で周辺の道の雪かきをしたそうだ。しかし、昨夜も雪が舞ったとのことで、日陰には、そこだけ白いカーペットを敷いたようにうっすらと雪が残っていた。でも、草刈りや雪かきなども高地ならではの作業で、そこにやりがいを覚えるものだ。私も無心で作業をするのは嫌いではない。作業はきついが、作業後、きれいになった跡をみると、つらさを忘れる。都市部の生活では味わえない。居住後半年の、今日出会ったご夫婦は、この地での生活を満喫している風に見えた。「今度、来られたら、お茶しましょう!」と奥様が言っていた。

名も知らぬご夫婦との出会いのお蔭で、ウイルスも住んでいない空気と景色の良いところでの散策は楽しめた。昨日までののどのイガイガも和らいだようだ。

帰りながら、おっせかいな思いが浮かんだ。ご主人は、それは美味しそうに、たばこをふかしていた。"せっかく空気のいいところに来たのだから禁煙されるといいのにな"と私は、内心つぶやいでいた。
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鼻・のど風邪が治っていないよう。ブログは休みます。

2018-02-03 18:55:53 | 日記

鼻とのどのイガイガが残っている。耳鼻咽喉科に行って来ました。幸い副鼻腔炎は治まりつつあるのですが、鼻の奥とのどがいがらっぽい。今日はおとなしく休みます。悪しからず。
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20㎝積もった。汗だくの雪かきの一日が終わった。そして、相撲協会の理事選も終わった。

2018-02-02 19:07:39 | 日記
昨夕から降り出した雪は、もっと早く止むかと思ったが、午前中降っていた。毎回そうだが、当地は気象庁の発表の降雪量よりは、たいがい多い。20cmは積もっていた。さらに、吹き溜まりはそれより5cmほど多い。

雪かきの前に我が家の玄関から見えた雪景色をいくつか紹介しよう。


門の代わりに設置してあるガーデンアーチ越しに見た外の景色。


先日も紹介した外に置いてある水槽の上に、20cmほど積もった雪。


駐車場のわきにある大きな松の木に積もる雪。


吊して設置したソーラーライトの上に載っている雪。

雪かきの状況も撮ってみようとスマホを携帯して臨んだが、作業中は全くそのことは忘れている。ひたすらスコップを動かさないと除雪できない。何も考えず作業をする。転倒等の危険もあるので集中してしまう。

明日はゴミの収集日なので、近隣の人たちが通行する道を含め坂道など滑りやすい場所を重点的に行った。今日の雪は、軽いと思っていたが、スコップに集めると、水っぽくなり重くなる。前回はわだちが凍っていて、大分手こずったが、今回は比較的気温が高かったためか(でも0度ぐらい)、凍り付いていなかったので、作業しやすかった。

汗だくになるので、2度ほどが下着、上着を着替えた。

夕方、家に帰り、テレビを見るというより、音声を聞きながら、こたつで微睡(まどろ)んでいた。相撲協会の理事選挙が終わり、貴乃花親方が落選したとのこと。貴乃花親方は、笑顔とは全く違った、例の緘黙の表情に戻っていた。ニュースでは惨敗という言葉も聞かれた。解説者も予、想はしていたが、票が2票と少なかったことに驚いたとのこと。

直前までは、もしかしたら貴乃花親方はもっと得票し、当選することもあると期待する報道もかなりあった。私もそう思っていた。しかし、選挙結果を聞き、改めて相撲協会の硬い体質を感じた。そして、改革を唱えている貴乃花親方も含め、相撲界は一般的な庶民の感覚とはかけ離れた世界なのかと思った。

そういえば、政界も相撲界と同じで、庶民感覚とはかけ離れた世界のようだ。今、国会では、線香の贈答のことで審議時間を費やしている。公職選挙法違反なら、しかるべき機関に調査を任せ、もっと大切な国民のための課題を議論してほしい。
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貴乃花親方の決意と久しぶりの笑顔

2018-02-01 19:27:37 | 日記
貴乃花親方が、ホームページを更新し、日本相撲協会に立候補したことと、熟慮した上での決意を述べた。
報道によれば、10名定員の理事に11名が立候補したので、明日(2日)に101名の親方による選挙が行われることになったという。



貴乃花親方の決意文によると「不祥事により、国民の皆様の期待を大きく裏切り、社会的な信用を損なった結果、組織としての公益性や透明性が大きく問われている」と述べ、「何のための理事改選なのか、理事になったその先には何が必要なのか、私なりに考えてみた」という。

公益法人は、社会に寄与し、税制上でも優遇を受けているので、社会的な責任も伴うという。しかし、現相撲協会は、「社会的な責任を果たすよりも協会内の事情や理屈が優先され、公益性から逸脱している」という疑念を抱いているとのこと。そして、今こそ、公益性の意味を「考え直し、正す時期」に来ていると述べる。

理事の使命は、「社会的使命を全うしながら、透明性を持った健全な組織運営をしていくこと」としている。使命を果たすために「大相撲一門として自由に意見を交わせる風土を作り上げること」を貴乃花親方の目標としている。

そして、最後に「しなやかに柔らかく強靭で何事にも耐えうる自由闊達な協会運営の執行を目指して邁進する」として親方の決意を締めくくっている。

昨日の貴乃花親方は、双子の弟子の兄が十両に昇進した報告記者会見で、満面の笑みを浮かべていた。ここ数か月は、頑なに口を閉ざす親方ばかりだった。報道陣から笑顔について聞かれると「普通にしているとニコニコしていると言われる・・・」と笑顔で語っていた。昨年11月以降の親方の笑顔を見ていると、11月から今まではの耐え忍んでいた苦労の重さが感じられ、今回発表された決意の硬さを知った。

週刊誌やテレビでは、理事選の票読みを行っている。貴乃花は落選する、いや、逆転当選の可能性もあるなど、読みは様々である。明日の理事選結果を待つのみである。

貴乃花親方は最後に立候補届を行ったとのこと。報道によると、貴乃花親方は一門の親方に対し、同門の立候補者阿武松親方に入れて欲しいと語ったという。選挙なしで理事を決めるのではなく、民主的に選挙で選ぶべきだという考えがあるらしいとのこと。

かつて、選挙も候補者名を書いていた時代があったが、後々筆跡により、誰が誰に投票したかが分かってしまう。一門(派閥)による締め付けにより、馴れ合いで理事が決まっていたようだ。現在は、候補者名に〇印をつけるようになっているとのこと。

明日は、一門の枠にとらわれない、選挙であることを願う。国民が投票するわけでないので、親方一人ひとりの良識をもって投票し、暴力のない、透明性のある自由な相撲協会になってほしい。
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