タイトルが、
私の好み。
本が凄く好きだから、私。
ただ、私にとって
本は買うためにある!
読むためじゃなくて、、、なんだなあ。
お恥ずかしい話、
読んでないままの本が
死ぬほど我が家にはある。
そして、多分、
死ぬまでに全部を読み切るのは、
不可能に近い。
さて、
この映画での舞台はイタリアの街、
チビテッラ・デル・トロント、、
映画では、
本屋のある通りとその横のカフェ。
その本屋に足げく通う少年が、
本屋のおじさんから本を借りてすぐに
立ち寄る公園、、、
おじさんや少年が帰路へと
向かう石畳の小路、、、
それだけしかこの
映画では登場しない。
舞台はそれだけだ。
素敵な景色だから映画になるのか、
映画だから素敵に映し出されているのか、、、、全ての映像に
叙情的な心地良いリズムがあった。
私が旅したイタリアの小さな街、、、
シシリア島のチェファル、
シラクーザやタオルミーナ
地中海沿いのチンクエ・テッレ、
信仰の街アッシジ、、、
コモ湖、、、
とどの場所も
石畳と木々の緑、
水面の輝きや花々が
おとぎの国のように、
調和していたっけ。
この映画ではどこかそれらの
小さな街々を思い起こさせるような、
懐かしい感じがあった。
イタリア🇮🇹には、まだ見ぬ
美しい村がたくさんあるのだろう。
そして、何よりも
(古)本屋を営む
余命いくばくかのおじさんと、
彼に勧められるままに、
毎日のように本を借りては
読破していく少年との
読んだ本に関する、
そのやりとりが本当に微笑ましい。
活字にされた本の世界が、
豊かに画面を通しても
伝わってくる。
物語を読むことの芳醇な体験が、、、
少年の心に豊かな創造を生んでいく様を、
淡々と描いていた。
押し付けがましくない、
余白のある映画だった。
その余白に何を感じるかは
見るあなた次第なのだ。
映画に登場した本を
もう一度読んでみたくなった。
そして、ラストにはちゃんと
パンチが飛んできた‼️
死期を悟ったように見えるおじさんから、
少年が託されるかのように、
ある小冊子をもらう。
それが何であったか、、、
どうかそれを楽しみに
この映画をみてほしい。