もう数時間経っているのに、
(赤い葉を少しだけ残した木に白い点が見えるでしょ、それが大鷹)
まだ、たかぶる気持ちで目もとが
ウルウルしている。
このアスファルトジャングル東京で、
今日、大鷹に遭遇した!
オオタカ、鷹だよ、
トンビじゃなくて!
トンビには悪いが、
やはり風格が違う。
タカ、タカ、鷹に会えたんだよお。
必死で双眼鏡にて、
見つめ続けました。
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(赤い葉を少しだけ残した木に白い点が見えるでしょ、それが大鷹)
オオタカは、微動だにもせず、
白いお腹だけを光らせて、
獲物を狙ってて、、、
そもそも、ぽよーんとした私が、
大鷹を自力でみっけられるはずはない。
公園入り口で手にした
野鳥のパンフを見ながら、
「あっ、ここって大鷹が生息してるみたいよ、タカだあ、見たいなあ」
と、歳がいもなく、はしゃいでいた。
すると、知らない男の人が、
「大鷹なら今、そこの木の上に止まってるから、見られるよ!」
と私を案内してくれたのだ。
私的には奇跡的な展開、、、
野鳥を愛するそのおじさんは、
そうするのが当たり前のように、
私にオオタカの居場所を教えると、
サッサとどこかに行ってしまった。
反射的にお礼を
ちゃんと言えていたと思いたいが、
多分、双眼鏡を握りしめて、
オオタカの白いお腹を見ながら、
ただただ「かわいい❤️」を
連発していた、に違いない。
真正面から見た大鷹は、
ぷっくりした白いお腹ばかりが目立って、
かわいいぬいぐるみのように見えた。
が、見る位置を変え、
横からの姿をのぞむと、
鋭く曲がった嘴のラインが見え、
精悍なオオタカそのもの!
「鷹ってカッコイイ〜! 」
こういう時、心の声が
そのまま音で漏れてしまうらしい。
「大鷹の幼鳥がいますかね?」
電動草刈り機を持ったお兄さんが
声をかけてきてくれた。(多分、公園の草を刈りにきたんだと思われる)
「猛禽類がいるとカラスが威嚇するように
空を飛び始めるんで、、、」
確かに数羽のカラスが、
空をグルンと円を描くように飛ぶと、
それまでじっとしていた大鷹が、
どこかへと飛んでいった。
が、お兄さんは目がとてもいい。
大鷹を見失ってしまった私に、
次の居場所を教えてくれた。
さっきより高い枯れ木のてっぺんに、
木の一部になりきって止まっていた。
そして、それからなんと、
その大鷹が、
水面に向かって、
獲物に向かって急降下し、
一瞬ホバリングした感じに
なって、、、、、、、。
その後は大鷹の行動が素早すぎて、
私には追えなかった。
狙われたのは、カルガモだった。
「狩は失敗でしたね〜」
とお兄さんが、
大鷹に同情するような低いトーンで
私に言った。
私の方はホッとして、
カルガモさんのために微笑んでしまう。
どうやらお兄さんによると、
カルガモはサッと水草の影や水中に
避難したらしい。
それが裸眼で分かるのだから、
お兄さんの動体視力には恐れ入った。
更にお兄さんは、
「5メートル先の木の上に、
モズもいますよ」
と教えてくださった。
私がどんくさく双眼鏡の
焦点を合わせられないでいるうちに、
モズはその木から飛び立ってしまった。
でも、幸いにも双眼鏡越しにではなく、
裸眼で小さな鳥が他の木に飛んでいく姿は
捉えることができた。
まあ、点が空中で動いた感じだったが、、
モズだったのか、あれが!
と思うだけでなんか感動した。
お兄さんのおかげだ。
バードウォッチングが
こんなにも楽しいなんて、、、!
ところで、
オオタカは東京のど真ん中、
明治神宮にも生息している。
今日、いろいろ教えてくださった
お兄さんにもそのことは確認した。
大都会で生きる野性の大鷹、
僅かな自然をテリトリーとして、
どんな風に空を仰ぎ、
どんな風に人間を見ているのだろう。
人間が保護しているカルガモを
大鷹は感謝して捕食するのだろうか、、!
又、生きているうちに
野性のオオタカに会えるかな?
私が野性の大鷹を初めて見た日、
今日はそんな大いなる記念日だ。
2022年11月25日(晴れ)
さて、どこで見たかって、、、?
東京港 野鳥公園にて。
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