先日、神秘的な空に魅せられました。空について以前書いた短い創作童話を紹介します。それでは、、
はじまり〜
天国にある空色小学校で、先生が子供達にたずねました。
空は何色ですか。
青さんが言いました。
青だよ。わかりきってるよ。
違うよ。紫だよ。おばあちゃんが紫の色の空はお釈迦さまの空だって教えてくれたよ。紫さんが反論します。
違うわ。赤だと思うわ。夕日とかみたら、私泣いちゃう。赤さんが言います。
違うよー。君はセンチだなぁ、赤になる前の黄色がだよと黄さん。
何いってるの、みんな、空は白よ。光を全部合わせると白なのよ。昼の空は白に決まってる、と白さん。
違うよ、先生は空は何色って聞いたから、色を全部合わせた黒だよ。黒くんがいいます。夜の空は黒だよ。
先生は、みんなに、笑って言いました。
みんな正解。
じゃあおいで。
先生は、空色小学校の校庭にあるロケットに初めて皆んなを乗せました。
先生がボタンを押すとあっという間に宇宙に着きました。宇宙に着くまでのあっという間に皆んながロケットの窓から空をながめると、色んな色が混じり合って空は何色かはわかりません。
先生はにっこり笑っていいました。皆さん暗い宇宙から眼下をみおろしてください。
光が全てに反射して、
色を奏でては消えていきます。
先生は言いました。
天国の小学校にいる皆さんは、純朴で同じく光そのものです。今までは空から池上を照らしてくれましたね。それでは、これからは逆のお役目をはたしてくれるかな。
逆のお役目って何ですか?
暗闇の中で光になってください。自らの光を地上に降りて、命ある限り輝かせてくるのです。
仲良く喧嘩せずに、光るのですよ。そしてまた、皆んなで楽しく授業をしましょうね。
明るさが足りない所では、皆さんは交わり出会うようにしておきます。私の生徒である自覚をいつか皆さんは気づくようになります。
先生はそういうと、何やら奥に行ってモソモソとしています。マップのようなものにふーっと息を吹きかけると、それはさっと消えました。
すると、先生は5つの袋をさっと掌からだして、それを皆んなに渡しにいきました。
袋の中身を見ずに皆んなのランドセルの奥にしまってくださいね。
大切に守ってくださいね。
それじゃあ、行けるかな?
みんなは、ワクワクしています。
はーい。
皆んなはランドセルを背負うと、お空から自分に縁のあるお母さんのお腹に入りました。
可愛い赤ちゃんが暫くして美しい星に誕生しました。
お空で先生は5人を空から守ります。
みんなが和になって空でまた一緒に仲良く授業したいなと先生は思いました。
そうして、雲の螺旋階段の上にある、明るく静かな教室から、毎日先生は楽しみに子供達の成長を優しく見守っています。
おわり