一週間前に飛行機を予約して、2日前にレンタカーを予約して、ようやく一日目の宿泊の予約を昨日して…。そんな感じで荷物の支度は全く出来なかったので、睡眠は2時間半。寝る時間があっただけよかったかな。さて、誕生日のプレゼント旅行、憧れのオレゴンに向けて出発です。
オレゴンは『オレゴンから愛』を観てからの憧れの地。一度行きたいと思っていた場所です。
飛行機ではぐっすりと寝て、目が覚めた時にはもうポートランドの町の上。大きな河、たくさんの緑、横浜のベイブリッジのような橋も見えました。曇っている天気が緑をより深く、しっとりとみせ、ラスベガスとは違う町に来たことをより印象付けます。
まずはレンタカー。借りるのは初めてではありませんが、ドキドキします。一番小さな車をお願いしていましたが、担当の方がその車を見つけられず、ひとつ上のクラスの車を借りることができました。そして、出発。初めての長距離ドライブです。
走り始めてすぐに気付きました。乗って初めにすること、各部分の調節をしないで出発してしまい、特に鏡は全てがとんでもない方向を向いていて、止めるところもなく、少しの間、危険な状態で運転することになってしまいました。鏡はこんなに重要だったとは。教訓その一。
いきなりハイウェイにのらなくてならず、緊張しました。そこからすぐ26号線へ。26号線もハイウェイかと思っていたら普通の道路で、それよりか、車線も一車線か、二車線しかなく、ラスベガスよりものんびりと走れる道路でした。
スーパーを見つけたので、水を購入。その他に、もしもの時のために、少しだけ食糧を買いました。車に戻り、ドアを開けようとすると電話が鳴りました。ジュリとジャニンから誕生日のお祝いの電話。嬉しく話しているところに、怪しげな女の人がやってきました。話している横にずっといて、終わるのを待っています。
電話を切ると、その人は予想通り話し掛けてきました。ようするに「お金が欲しい。」と。仕方なく出したお金、パラパラっと出てきてしまった3ドルを取られてしまいました。そのスーパーで費やしたお金と同じだけ取られてしまったことが少しショック。小銭をポケットに入れておくべき。教訓その二。
車は快適でした。SUZUKIのForenza。普段乗っている車とは全く違うタイプで、視界が違います。アクセルの踏み具合もだいぶ違いますが、問題なく走れました。
26号線は“普通”の町中を走ります。そこに突然、山が現れました。マウントフッド。その山はあまりにも美しく、そこに続いているこの道を走り続けるのが楽しみでした。写真を撮りたいと思っても、なかなかその機会も出来ず、走り続けました。
そのうちにその道は山の中へ入って行き、あっという間に高い木々の中を走る道へと変わりました。こんなに高い木の中を走れるとは、なんと嬉しいこと。そして空気のなんと気持ちいいこと。
第一目標の地、マドラスまでは二時間半ほど、と何かで読みましたが、全くたどり着きませんでした。そのうちにお腹も空いてきて、レストランがあったら入ろうと思いながら、いいところが見つからず、走り続けることに。
そして、景色はまた突然のように変わり、草原の中を走ることになりました。『オレゴンから愛』の景色はこれです。ロケ地のマドラスが近づいてきたことが分かります。お腹は空き、その上に眠気も襲ってきました。『オレゴンから愛』の主題歌を歌ったりしながら何とか目を覚ましていました。牛を見ながらふと作詞作曲。♪牛さん、牛さん、たくさんいるなら、アイスクリーム作って売って下さい。牛さん、牛さん、たくさんいるなら、アイスクリーム作って売って下さい。♪日本だったら絶対にアイスクリーム屋さんがあるだろうな…。
「次に見つけたレストランに入る!」と決め、走っていました。そしてようやく見つけたレストランに入ると…。ここなら、積んでいるパンをかじったほうがいいかと思って出ました。
そして、そうこうしているうちにマドラスの町に着きました。3時間半。ここで休憩をしないと危険と思い、レストランに入りました。描いていたレストランとは違う、普通のファミリーレストラン。オレゴンらしいメニューも見つけられず、サンドウイッチを注文。
地図を広げて、わずかな観光案内を頼りに、『オレゴンから愛』のロケ地を確認。カルバーから入るということは、ここから、20分ってところかな。
ところが“カルバー”という標識が本当に小さくて、走り過ごしてしまいました。行くのやめよう、いや、でもロケ地に行くのはひとつの目的だから、と思ってUターンをしました。そしてまた行き過ぎてまたUターン。ようやくその道を曲がりましたが、その先どう行くのかがすぐに分からなくなりました。草原の中の細い道、この先行っても標識などありそうもなく、今日中に最終目的地までたどり着きたいこともあり、諦めることにしました。
戻って、マドラスから入った97号線を、今度はひたすら南に。途中どうしても眠くなって、国定公園に入って一休み。もう一度地図を広げて、宿泊先の町まで半分の距離のリトルリバーという町まで頑張っていくことにして、そこで休むことに決めました。
道はほぼ真っ直ぐで、車も少なく、かなりのスピードを出して走っていました。交通違反をして、初体験のスピード、150キロも記録。
そんなことをしていたら、休むはずの町は通り過ぎていて、宿泊場所の町、チェムルトにいつの間にか到着していました。5時15分。これならもう少し先に行けたかな。でも、寝られるからいいかな。
チェックインをして、日没を聞くと7時半ごろというので、ここで少し寝てから、最終目的地のクレーターレイクの夕日を見に行くことにしました。
97号線から138号線に入ると、クレーターレイク入り口まで約25キロは、本当に真っ直ぐの道。起伏のある真っ直ぐの道なので、はるか先にいる車が小さく小さく見えます。
さて、いよいよクレーターレイクに到着。世界で7番目に深い、最深592メートル、透明度37メートルというその湖の青さは、表現の仕様がない、見たものにしか味わえない青さだとか。イタリアの青の洞窟に行った時のあの感動、あの青を見たときの感動を思い出しながら、車を降り、湖を覗きに行きました。
「うーん、青ね…。」
確かに、青いです。でも時間が気候が悪かったのでしょうか、青さに感動するようなことは残念ながらありませんでした。まだ夕日というには早い太陽が、湖面をきらきらさせていて、その輝きと、木々の隙間を通ってくる光はとてもきれいで、しばらく見つめていました。
「ああ、着いた…。」
初の長距離ドライブ、無事に目的地まで来ることができました。
湖は一周できるようになっています。今日は途中で折り返すつもりが、夕日を待ちながら運転していたら、ほぼ一周となり、それなら、と公園内のロッジで夕食をとることにしました。
裾野を照らす夕日を山の上から見るのはとてもきれいでした。反対周りをしていたらこの夕日を湖の真東から見られたことでしょう。日没は9時を過ぎてでした。湖面の色がどんな変化をみせていたのか、見られず残念でした。
ロッジに着くと、お店は閉まっていたので、仕方なくそのまま進み、最後のビューポイントでもう一度湖を見て、クレーターレイクをあとにしました。
さあ、今日は誕生日、おいしい夕食を食べましょう、と宿泊所に戻りました。暗い道の中、宿泊所の看板を見つけ、それを通り過ぎてレストランを探しに。ところがいいレストランがないのです。ここは本当に小さな町。数もありません。お昼に食べたサンドウイッチを思い出しました。油がギトギトのサンドウイッチ。それならいっそうのこと部屋で食べよう。
明日に備えてガソリンを入れることにしました。オレゴンは自分でガソリンを入れられないようになっています。おじさんが出てきて入れてくれました。ガソリンスタンドはアゲハチョウぐらいの大きな太っちょの茶色い蛾がたくさんたくさん飛び交っていました。おじさん曰く、だいぶ減ってきたとか。「下を見てごらんよ。」と言われて見ると、たくさんたくさんつぶれていました。あと一週間もするといなくなるそうです。蛾が大嫌いな私としては、一番たくさんいる時期に来なくて良かったと思いました。車はお腹いっぱいにさせてあげられました。
ガソリンスタンドのお店に入ってみました。おいしそうなものはほとんどなく、何周してもいいものがなく、フルーツもしなびていました。吟味してココアだけ買ってそこを出ました。
さて、さっきの看板まで戻って、と運転してしていくと、それはただの広告の看板で、そこには「ここから5マイル先です。」と書いてありました。あらら…。そして5マイル戻ると、先程のガソリンスタンドの斜め前に明かりの点いていない看板のある宿泊所がありました。
それからもしもの時のために持ってきたインスタント食品、おかゆともずくスープをいただき、パンにココアを浸してデザートにして、私の今年の誕生日のディナーとなりました。
オレゴンは『オレゴンから愛』を観てからの憧れの地。一度行きたいと思っていた場所です。
飛行機ではぐっすりと寝て、目が覚めた時にはもうポートランドの町の上。大きな河、たくさんの緑、横浜のベイブリッジのような橋も見えました。曇っている天気が緑をより深く、しっとりとみせ、ラスベガスとは違う町に来たことをより印象付けます。
まずはレンタカー。借りるのは初めてではありませんが、ドキドキします。一番小さな車をお願いしていましたが、担当の方がその車を見つけられず、ひとつ上のクラスの車を借りることができました。そして、出発。初めての長距離ドライブです。
走り始めてすぐに気付きました。乗って初めにすること、各部分の調節をしないで出発してしまい、特に鏡は全てがとんでもない方向を向いていて、止めるところもなく、少しの間、危険な状態で運転することになってしまいました。鏡はこんなに重要だったとは。教訓その一。
いきなりハイウェイにのらなくてならず、緊張しました。そこからすぐ26号線へ。26号線もハイウェイかと思っていたら普通の道路で、それよりか、車線も一車線か、二車線しかなく、ラスベガスよりものんびりと走れる道路でした。
スーパーを見つけたので、水を購入。その他に、もしもの時のために、少しだけ食糧を買いました。車に戻り、ドアを開けようとすると電話が鳴りました。ジュリとジャニンから誕生日のお祝いの電話。嬉しく話しているところに、怪しげな女の人がやってきました。話している横にずっといて、終わるのを待っています。
電話を切ると、その人は予想通り話し掛けてきました。ようするに「お金が欲しい。」と。仕方なく出したお金、パラパラっと出てきてしまった3ドルを取られてしまいました。そのスーパーで費やしたお金と同じだけ取られてしまったことが少しショック。小銭をポケットに入れておくべき。教訓その二。
車は快適でした。SUZUKIのForenza。普段乗っている車とは全く違うタイプで、視界が違います。アクセルの踏み具合もだいぶ違いますが、問題なく走れました。
26号線は“普通”の町中を走ります。そこに突然、山が現れました。マウントフッド。その山はあまりにも美しく、そこに続いているこの道を走り続けるのが楽しみでした。写真を撮りたいと思っても、なかなかその機会も出来ず、走り続けました。
そのうちにその道は山の中へ入って行き、あっという間に高い木々の中を走る道へと変わりました。こんなに高い木の中を走れるとは、なんと嬉しいこと。そして空気のなんと気持ちいいこと。
第一目標の地、マドラスまでは二時間半ほど、と何かで読みましたが、全くたどり着きませんでした。そのうちにお腹も空いてきて、レストランがあったら入ろうと思いながら、いいところが見つからず、走り続けることに。
そして、景色はまた突然のように変わり、草原の中を走ることになりました。『オレゴンから愛』の景色はこれです。ロケ地のマドラスが近づいてきたことが分かります。お腹は空き、その上に眠気も襲ってきました。『オレゴンから愛』の主題歌を歌ったりしながら何とか目を覚ましていました。牛を見ながらふと作詞作曲。♪牛さん、牛さん、たくさんいるなら、アイスクリーム作って売って下さい。牛さん、牛さん、たくさんいるなら、アイスクリーム作って売って下さい。♪日本だったら絶対にアイスクリーム屋さんがあるだろうな…。
「次に見つけたレストランに入る!」と決め、走っていました。そしてようやく見つけたレストランに入ると…。ここなら、積んでいるパンをかじったほうがいいかと思って出ました。
そして、そうこうしているうちにマドラスの町に着きました。3時間半。ここで休憩をしないと危険と思い、レストランに入りました。描いていたレストランとは違う、普通のファミリーレストラン。オレゴンらしいメニューも見つけられず、サンドウイッチを注文。
地図を広げて、わずかな観光案内を頼りに、『オレゴンから愛』のロケ地を確認。カルバーから入るということは、ここから、20分ってところかな。
ところが“カルバー”という標識が本当に小さくて、走り過ごしてしまいました。行くのやめよう、いや、でもロケ地に行くのはひとつの目的だから、と思ってUターンをしました。そしてまた行き過ぎてまたUターン。ようやくその道を曲がりましたが、その先どう行くのかがすぐに分からなくなりました。草原の中の細い道、この先行っても標識などありそうもなく、今日中に最終目的地までたどり着きたいこともあり、諦めることにしました。
戻って、マドラスから入った97号線を、今度はひたすら南に。途中どうしても眠くなって、国定公園に入って一休み。もう一度地図を広げて、宿泊先の町まで半分の距離のリトルリバーという町まで頑張っていくことにして、そこで休むことに決めました。
道はほぼ真っ直ぐで、車も少なく、かなりのスピードを出して走っていました。交通違反をして、初体験のスピード、150キロも記録。
そんなことをしていたら、休むはずの町は通り過ぎていて、宿泊場所の町、チェムルトにいつの間にか到着していました。5時15分。これならもう少し先に行けたかな。でも、寝られるからいいかな。
チェックインをして、日没を聞くと7時半ごろというので、ここで少し寝てから、最終目的地のクレーターレイクの夕日を見に行くことにしました。
97号線から138号線に入ると、クレーターレイク入り口まで約25キロは、本当に真っ直ぐの道。起伏のある真っ直ぐの道なので、はるか先にいる車が小さく小さく見えます。
さて、いよいよクレーターレイクに到着。世界で7番目に深い、最深592メートル、透明度37メートルというその湖の青さは、表現の仕様がない、見たものにしか味わえない青さだとか。イタリアの青の洞窟に行った時のあの感動、あの青を見たときの感動を思い出しながら、車を降り、湖を覗きに行きました。
「うーん、青ね…。」
確かに、青いです。でも時間が気候が悪かったのでしょうか、青さに感動するようなことは残念ながらありませんでした。まだ夕日というには早い太陽が、湖面をきらきらさせていて、その輝きと、木々の隙間を通ってくる光はとてもきれいで、しばらく見つめていました。
「ああ、着いた…。」
初の長距離ドライブ、無事に目的地まで来ることができました。
湖は一周できるようになっています。今日は途中で折り返すつもりが、夕日を待ちながら運転していたら、ほぼ一周となり、それなら、と公園内のロッジで夕食をとることにしました。
裾野を照らす夕日を山の上から見るのはとてもきれいでした。反対周りをしていたらこの夕日を湖の真東から見られたことでしょう。日没は9時を過ぎてでした。湖面の色がどんな変化をみせていたのか、見られず残念でした。
ロッジに着くと、お店は閉まっていたので、仕方なくそのまま進み、最後のビューポイントでもう一度湖を見て、クレーターレイクをあとにしました。
さあ、今日は誕生日、おいしい夕食を食べましょう、と宿泊所に戻りました。暗い道の中、宿泊所の看板を見つけ、それを通り過ぎてレストランを探しに。ところがいいレストランがないのです。ここは本当に小さな町。数もありません。お昼に食べたサンドウイッチを思い出しました。油がギトギトのサンドウイッチ。それならいっそうのこと部屋で食べよう。
明日に備えてガソリンを入れることにしました。オレゴンは自分でガソリンを入れられないようになっています。おじさんが出てきて入れてくれました。ガソリンスタンドはアゲハチョウぐらいの大きな太っちょの茶色い蛾がたくさんたくさん飛び交っていました。おじさん曰く、だいぶ減ってきたとか。「下を見てごらんよ。」と言われて見ると、たくさんたくさんつぶれていました。あと一週間もするといなくなるそうです。蛾が大嫌いな私としては、一番たくさんいる時期に来なくて良かったと思いました。車はお腹いっぱいにさせてあげられました。
ガソリンスタンドのお店に入ってみました。おいしそうなものはほとんどなく、何周してもいいものがなく、フルーツもしなびていました。吟味してココアだけ買ってそこを出ました。
さて、さっきの看板まで戻って、と運転してしていくと、それはただの広告の看板で、そこには「ここから5マイル先です。」と書いてありました。あらら…。そして5マイル戻ると、先程のガソリンスタンドの斜め前に明かりの点いていない看板のある宿泊所がありました。
それからもしもの時のために持ってきたインスタント食品、おかゆともずくスープをいただき、パンにココアを浸してデザートにして、私の今年の誕生日のディナーとなりました。