のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

キャバレー

2007-07-24 | 日記
 日にちが変わってすぐの12時半からキャバレーは始まりました。私は二番手でしたので、集合の11時半よりも早く行こうと思って家を出たのに、道がものすごく混んでいて、家からニューヨークニューヨークまで、1時間半近く掛かってしまいました。歩いたほうが早かった…。
 到着から1時間で本番。長い時間緊張して待つよりは良かったかもしれません。
 一番手のグループでのダンスをしている時に地下へいき、メインリフトに乗り待機。 自分の上にある舞台が後ろにスライドすると、その迫が上がり、ライトを浴びることになります。緊張はほぐれないまま曲は始まりました。ライザミネリの歌う曲、映画『キャバレー』から『Maybe This Time』。
 準備万端な状態ではなかったので、頭の中はたくさんのことを考えながら、時にはトワリングを変えながら続けなくてはならない状態でした。それでも一回目のリハーサルの時のように、客席にバトンが飛んでしまうこともなく終えることが出来ました。あまりにも緊張したからというよりは、自分の出来を判断できるほど仕上げていなかったので、正確には言えませんが、舞台で通した数回の中では一番良く出来たと思います。
 終わって本当にほっとしました。
 迫が下がって、扉を出るとすぐにズーマニティのアーティストに会いました。「ようこそズーマニティへ。」セクシーだったって???
 ジャーマンホィールのアーティストは、「バトンの人だ、バトンの人だ。」と会う度に。あれが“バトンの演技”と言うのは、バトントワラーに失礼です…。
 「ゆっくりな曲なのにものすごくエネルギーが伝わってくるんだよね。」とはハンドトゥハンドのアーティスト。
 私は早く帰りたかったので、演技順をなるべく早くして欲しいと頼んでいましたが、フィナーレが全員参加で、結局最後まで残らなければなりませんでした。終わって落ち着いてから、客席に観に行き、休憩時間には観てくれていた友達に会うことが出来ました。
 「オー、ノリコ!!!ファンタスティック!」
 「いつもと違うものが見られて、楽しかったわ。」
 「下ろした髪がセクシーだった。」
 「会社に行ったら、ノリコの話で持ち切りになるね。」 
みなさんがとても喜んでくれて、知らない人にまで声を掛けていただき、本当に嬉しくなりました。
 夜が明けてMGMに行くと、またたくさんの方に、普段あまり話さない方にまで声を掛けていただきました。 
 「ショーでしているのよりいいんじゃない。」一回限りのことですから…。
 「踊れるんだね…。」予想通りのコメント。
 「バトンがきらきら光っていて、きれいだったわ。」そう、それが好きなんです。
 「初めにグループでのダンスがあったじゃない。静かな感じのダンスが終わり、そこから一人が迫り上げられるというのがまた良かったのよ。あそこからショーが始まったという感じ。あなたはキャバレーの趣旨を良く理解しての演技で、あなた自身はもちろんでしょうけど、観ているほうも本当に楽しめたわ。あの曲が本当に好きなのも伝わってきたし、あの舞台にぴったりだった。いつもは重い大きなカツラや動きにくそうな衣装をつけなくてはいけないけど、それもなく、自由にできたでしょ。本当に良かったわ。おめでとう。」乳母役のゲイル、モダンダンスの振付をもする彼女がまとめのように言ってくれました。
 キャバレーでの演技は一回限りのことですし、あの雰囲気があったからこそ成り立ったということは、冷静に考えれば分かります。それでもみなさんが喜んでくださって、その喜びが私に幸せを運んでくれました。素敵なひとときでした。


 今日の一回目のショーに“O”のアーティスト、かなこさんがいらっしゃいました。15日にお電話を頂いたのに、今日は手作りの誕生日ケーキを持ってきてくれました。ちょうど今日は代役の日でしたので、私も一緒にバックステージからのショーを楽しみました。いくつか新しい発見もあり楽しいひと時、そして、かなこさんのケーキは心こもったケーキでとてもおいしくいただきました。