のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

右目の涙

2008-11-18 | 日記
 予約をしても、結局待つことになるのはどこでも同じのようです。思ったよりも時間が掛かり、早めの予約時間にしておいて良かったと思いながら眼科を出て、自転車のカギを外していると何かが変です。気が付くとサドルがありませんでした。今日は珍しく気を抜いて、サドルと同じように簡単に外れる前輪にカギを通さなかったのですが、幸い前輪はついていました。眼科はアパートから近いので、立ち漕ぎのまま帰れます。それにしても、こういうことをする人は何が楽しいのでしょうか。その人のことを考えると、かわいそうになってしまいました。
 アパートには、漕ぎだした時にペダルを折ってしまった自転車がまだあったので、サドルを外し、取り付けてみました。サドルが付いている棒、シートピラーの太さが細すぎるので、ライトか何かを買った時に調整用に付いていて使わなかったゴムを取り付けて、テープで巻いて…と、何でも取って置く性格が今日も幸いし、何も買わずにとりあえずは通勤できる状態になりました。
 サドルを外した人は、どうしてもそれが欲しかったとも思えませんし、それを持ち去っても役に立つことなどないでしょうから、もしかすると自転車をとめておいた付近に投げ捨ててあるかもしれないと、通勤途中で探してみました。しかし、残念なことにありませんでした。
 取り付けたサドルは、途中から左右に回転するようになってしまいましたが、特に問題はありません。いずれは買わないといけないかもしれませんが、しばらくはこれで大丈夫そうです。
 今日眼科に行ったのは、コンタクトレンズを買うためでした。コンタクトレンズのための検眼が終わると医師は「あなたの目は乾燥しているので、あれを試してみるといいかな。」と流し台の下を開け、何かを探し始めました。整頓されてないその中をゴソゴソと探し、一つ箱を取り出してみては戻し、もう一つ箱を取り出してみては戻し、そして、本当に見付けたかったのはこれではないけれど、まあいいかな、という感じで一つの箱を取り出しました。その箱の中から何かを取り出し、ピンセットと共に目に近づいて来ると、それは針よりも髪の毛よりも細い、短い棒状のものでした。それを涙腺かその付近にピンセットで植え付けるようにしました。
 一分後に感想を聞かれましたが、その時は何も感じませんでした。「目が潤うはずなんだ。これは2日から4日間効くからね。その後はなくなってしまうから。」身体に薬を入れるのを嫌う私は、「なくなるんですね。」と念を押しました。
 しばらくすると、目は潤うどころか涙が頬を伝わりました。左目は大丈夫ですが、右目だけ必要量以上の涙が出てしまうようで、目から溢れ出てしまいます。あんなに小さなもので、こんなに身体は変化をするのかと思うと恐ろしいです。
 フルートを回す時のことをとても心配しましたが、丁度回し始める前に目から溢れたので、思ったよりは大丈夫でした。
 顔が近付く機会の多いシェリーには、花火が上がっている時に「ダイジョウブデスカ。」と訊かれてしまいました。終わってから説明をすると、「いつ見ても泣いてるし、でも、右目からしか涙が出ていないし、どうしたのかと思っていたのよ。」と言われました。
 涙が出るだけでなく、それに伴って右目の下はお化粧が取れてしまうので、何度もやり直さなくてはなりませんでした。明日も涙の一日になるのでしょうか。