のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

まん丸の男の子

2008-11-28 | KA
「ホイール・オブ・デスに問題があって、タタミが使えないようでしたら、昨日と同じように上手へ行って下さい。」
 昨日と同じって…。その終わり方は、私達は駆け込まなくてはならず、あまりきれいな終わり方ではなかったと思うのですが、彼らはそう決めたようです。何よりも、もう問題が起きないことを願うのみです。

 昨日のキャンセルのため、チケットを変更して今日足を運び直して下さった方々もいらっしゃることと思い出しました。お手間を掛けて頂いたことにお詫びと感謝を込めて舞台に立ちました。
 お辞儀をしに前へ行くと、前から8列目ぐらいの真ん中に、男の子が一人で立っていました。ぽっちゃりしたその男の子は、思わず立ってしまったものの、どう喜びを表現していいか分からないような、胸はいっぱいで笑うこともできず、頭の上でようやく届いているようにも見える手と手で、時々空振りしながら拍手を送ってくれました。

 弓を折る指示を出すのを少し遅らせるように言われてからしばらく経ちますが、今日は自分の心地良い音楽に合わせて、以前のタイミングで指示を出してしまいました。それは1秒の差ですが、彼は目をまん丸にして私を見ました。「ああ、ごめんなさい…。本当にごめんなさい。」ほんの1秒の差で、演ずるほうもお客様も感じ方が変わるのは分かります。大事なことです。

 今週はいろいろとスムースに運ばないので、明日は練習してきた新しいことを本番で行うことに決めました。これがいい緊張感となり、よりショーに集中できますように。

 精神が安らげない今日この頃、心和らぐように、エンジェルツリーへ行きました。エンジェルツリーは、子供たちのサンタさんへの願いが示してあるタグが吊るしてあるクリスマスツリーです。私はそこからタグを一つ取り、5才のケリーちゃんにコートをプレゼントすることになりました。
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