のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

シェリーがしたこと

2009-07-18 | KA
 何度かいらして下さっている、カップルがいらっしゃいました。彼らはいつもお揃いの服をお召しになり、二回続けて同じ席でご覧になり、それはそれは温かく拍手を送って下さるので、彼らのことを見付けると、いつも話題になっていました。そして、「バックステージをご案内したいわね。」そんな話も出ていました。
 昨日、一回目のショーが終わると、すぐに彼らの話となりました。一番前の席の中央でご覧下さっていたカップルは、きっといつもの方々。でも、二回目はいらっしゃいませんでした。
 「サインしてくれる?」と言いながらニコニコして、今日、シェリーはポスターを持って現れました。そして、話を聞いてビックリ。なんとそのカップルのことを調べ、彼らのウェブサイトも見付け、今日のショーを二回ともご覧になることも突き止め、ショーの後、彼らをバックステージにご案内し、みんなにサインをしてもらったポスターを差し上げるのだと。私は本当にびっくりし、どうしたらそんなことができるのか、ただただ驚くばかりでした。
 一回目のショーの最後に、お客様の方へ行くと、昨日と同じところに彼らはいらっしゃいました。そして、カードを持ちながら深々とお辞儀をしていました。きっとシェリーからの招待状なのだろうと思い、彼らがどんなに喜んでいるのだろうと思うと、私まで胸が熱くなりました。
 二回目のショーをしていると、私は何度もそのカップルとシェリーのことを思い出し、何度も涙をこぼしそうになりました。ショーが終わると、アーティスト何人かでそのカップルを待ち受けて、写真を撮りました。そして、彼らがどんなにKAを愛しているのか、本当に心のこもったスピーチを伺う事が出来、私達は目を潤ませました。
 シェリーはいつも丁寧にバックステージをご案内するので、私が着替えた後にまたそのカップルにお会いできることだろうと、帰り支度をして探すと、予想通りもう一度お会いすることが出来ました。そして、その後のご案内に付き合わせて頂きました。彼らは見ること聞くこと一つ一つに反応して、それはそれは楽しんでいらっしゃいました。
 一通り裏をご案内し終えると、私には「あなたはショーに美を添えている。」とおっしゃって下さいました。私のつけまつ毛のことまで取り上げて、動きの邪魔になるのではと気にして下さるほど詳細をご覧になっている彼らですが、シェリーの詳しい案内で舞台裏をご覧になり、さらに新しいことを発見し、再訪するのが今から楽しみになったようです。
 最後に出演者のサイン入りのポスターをシェリーが渡すと、跳びあがって喜んでいらっしゃいました。その姿と、シェリーの笑顔を見ると、私はまた涙を流しそうになりました。お二人に触れ合えたこと、そして何よりもシェリーの優しさに心動かされました。