暗闇にスポットライトは…

　『瀕死の白鳥』のテクニカルリハーサルでした。本番は、踊る部分となる前方の舞台すぐ後ろの、幅１0メートル程の大きな迫が下がります。その部分にはライトが当たらないので、まずはその迫を50センチ程下げ、そこには人が立つようにして下さり、その後、2メートルぐらい下げ、同じように立っていて下さる方がいらして…と段階をふんで慣れるようにして下さいました。そのお蔭と、場当たりの後、考え直したこともあり、踊る部分に関しては順調でした。
　しかし、照明がなかなか上手くいきませんでした。まずは、最初に投げ上げたバトンが強い照明に入って見えないということから始まりました。真っ暗の中、天井からの強い照明は見上げただけでも眩しく、光の中にバトンが消えて見えません。その位置を外れると、今度はバトンが真っ暗闇に消えてしまいます。客席の明かりを少し点けて頂ければ、見えるようになるのではと伝えましたが、照明デザイナーの方は考えがあるようです。上げたバトンにライトが当たるようにすればいいだろうと、空中にいくつかの強いライトを向けて下さいましたが、それでは見えるところと見えないところがあり、投げ上げているバトンを目で追えません。全体にもう少し明るくしないと難しいであろうということをもう一度伝えました。そして、二回目の通しの時は、少しは見えやすくなりました。
　きっともっと簡単に事が済むと思っていたのでしょうが、私の照明は、結局固まらないまま終了時間が来てしまいました。次の全体の通しまでに固めたいということで、KAのショーが終わった後、真夜中に確認をする時間を設けて下さることになりました。そんな時間に大変ではありますが、その為に時間を作ろうと思って下さった方々のことを思うと、本当にありがたいことであります。そして、本番の舞台を使用できることは貴重なことなので、一回でも多くその場で練習して、得られる安心を出来るだけ得て本番に臨めるようにしたいと思います。
　今日は衣装が届くかと思い、アパートで待っていましたが、届きませんでした。明日の出勤時間は少し早目なので、郵便屋さんが早くいらして下さるのを願うばかりです。
　先日送り返した国勢調査、その後、また似たようなものが届きました。American Community Surveyという、国勢調査局により実施される調査です。無作為で選ばれたとのこと。今度は、28ページもある厚めの書類が届き、もっとたくさんの質問事項があり、うんざりしていましたが、早く答えないといけないようなので、今日の休みに記入することにしました。今回は、住まいの築年数などの細かいことや、仕事のことなども質問事項がありました。一仕事終えたような感じです。
　今日買った花束を開けると、ユリが隠れていました。立派なユリなので、一本抜き出して洗面所に飾りました。とても良い香りが広がっています。