昨晩折った鶴を、紙に貼りました。みんなで折れば千羽もすぐのことでしょう。
暖かくなっているラスベガス、そこで気付きました。くしゃみや鼻水が出るのは、花粉の季節になるのです。最近調子が良いので、対策をすっかり忘れていました。
昨日のことを思い出しながら、都合に合わせて良い顔をする人達のことを考えました。そんな人達のことも許容できるようになってきた私でした。
ふと勤続五年の時に頂いたプレートの日付を見て、勤続八年が過ぎたことが分かりました。八年で何が変わったでしょうか。英語が上達していないのだけは確かです。もっと人と話さないと、これは何年経っても変わらないでしょう。
何となく周りが慌ただしい感じの日でした。トレーニングルームも常に混んでいるようでした。自分のペースを保てますように。
ビタリがヒトデをすることになる予定だったようですが、いざ入ってみると彼は背が高過ぎて、頭が見えてしまうので辞めることになりました。その後ブライアンが入っていましたが、彼は機転が利くので面白そうです。
昨晩、キャプティビティの前のラインを運ぶアーティストがバイグーではなかったので、少しタイミングが遅くなりました。もしかすると何か問題があったのかもしれません。私は、「早く、早く。」と思いながら待っていました。そして、ようやく出て行けるようになり走り始めると、ビリっと。スカートのライナーが切れたことはすぐに分かりました。私がいつもと違う位置に居たようで、そこにある何かにスカートを引っ掛けたようです。終わってみると大きな穴。このスカートはテストのスカートなので、直して頂くか迷い、そのことが分かる方がいらっしゃる時まで待つことにしました。
今日は、仕事場に着いたらすぐそれを伝えなければいけなかったのに、すっかり忘れてしまい、練習に行く時に思い出しました。衣装部屋のトップであるエリックに伝え、彼もどうしたものか少し考えるとのことでした。スカートは常に二枚用意されていますが、今日は、久しくキャプティビティでは使っていない方のスカートを使うことになり、それで練習をしました。練習から戻ると、穴のあいたスカートは、穴を縫い合わせて今日のショーで使えるようにして下さっていました。でも、少し形が変わっているかもしれないので、そのスカートで練習していないこともあり、もう一枚の方を使うことにしました。
一回目のショー、アーチャーズデンでのカウンセラーの息子役、ブライムの動きが少し変でした。久しぶりにこの役をする彼でしたので、タイミングが悪いのか何か忘れてしまったのかと初めは思っていましたが、ヨーグも違う動きをし、舞台に何か問題があることを感じました。それは安全ネットの問題だったようですが、間を持たせるには難しいほど長い時間待たなくてはなりませんでした。
キャプティビティの最後、投げ上げたフルートが重なってしまうようで、取れないかと思うほどでしたが、何とか手に入りました。しかし、右手に受け取ったフルートはスカートの中に入り込んでしまったようで、上手く引き抜くことが出来ませんでした。立ち上がりながら何とか手にして終え、楽屋に戻りました。楽屋でふと鏡を見ると、スカートの左脇に白いもの。着ているものが何が飛び出してしまったのかと確認すると、スカートの素材の革が、掌ぐらいの大きさ破け、芯となっている白い布が見えていることが分かりました。たぶん、フルートがスカートにぶつかって穴が開いてしまったのだと思います。それにしても、分厚い革が破れるとは。皮は、もう古くなっているので、このようなことで穴が開いたのだと思いますが、ライナーが切れたことを報告したばかりでしたので申し訳なく思いました。衣装部屋を訪れると、丁度エリックがいらして、口を大きく開けて驚いていらっしゃいました。二回目のショーは、ライナーの穴を直して頂いたばかりのスカートを使わなくてはいけないので、キャプティビティ後の森のシーンが行なわれている間に、練習をしました。
二回目のショーの前に、新しいスカートを倉庫に取りに行くエリックに丁度会い、
「あのスカートはもう古いので、二カ月位で取り替えなくてはいけないものだったから大丈夫だよ。」
優しくおっしゃって下さいました。
二回目のショーは、ミュージックボックスの為にクリフデッキに乗り込んだ後、なかなか始まりませんでした。中に居るリガーの方から照明の問題でショーが遅れることを知らされました。確かに待機しに行く時に照明の方がいつもと違う動きをしていました。待ち時間はたくさんあるようなので、身体を冷やさないように待つことにしました。
ポストアンドビームスの人達は大変だっただろうと、一人のアーティストに話し掛け、クリフデッキの中では、キャンセルにならないかと言っている人も居たと言うと、
「あなたはそう思わなかったの?」
私は、いらして下さっているお客様のためにも、そして、自分達もキャンセルになったショーは休みを削ってやり直さなければならないので、そうは思わなかったと言うと、
「でも、休みが削られて六日勤務になれば、その分多くお金をもらえるでしょ。それが分かれば、今度はあなたもキャンセルを望むでしょうね。」
そう言って、彼女は去っていきました。そういう考えは、全く頭に浮かばなかったので、驚きました。
「そこまでしてお金が欲しいかしら。」
私は声に出して一人つぶやきました。
ショーは二十分ぐらい遅れたようです。お客様にはたくさんお待ち頂きましたが、無事に終わって良かったです。
暖かくなっているラスベガス、そこで気付きました。くしゃみや鼻水が出るのは、花粉の季節になるのです。最近調子が良いので、対策をすっかり忘れていました。
昨日のことを思い出しながら、都合に合わせて良い顔をする人達のことを考えました。そんな人達のことも許容できるようになってきた私でした。
ふと勤続五年の時に頂いたプレートの日付を見て、勤続八年が過ぎたことが分かりました。八年で何が変わったでしょうか。英語が上達していないのだけは確かです。もっと人と話さないと、これは何年経っても変わらないでしょう。
何となく周りが慌ただしい感じの日でした。トレーニングルームも常に混んでいるようでした。自分のペースを保てますように。
ビタリがヒトデをすることになる予定だったようですが、いざ入ってみると彼は背が高過ぎて、頭が見えてしまうので辞めることになりました。その後ブライアンが入っていましたが、彼は機転が利くので面白そうです。
昨晩、キャプティビティの前のラインを運ぶアーティストがバイグーではなかったので、少しタイミングが遅くなりました。もしかすると何か問題があったのかもしれません。私は、「早く、早く。」と思いながら待っていました。そして、ようやく出て行けるようになり走り始めると、ビリっと。スカートのライナーが切れたことはすぐに分かりました。私がいつもと違う位置に居たようで、そこにある何かにスカートを引っ掛けたようです。終わってみると大きな穴。このスカートはテストのスカートなので、直して頂くか迷い、そのことが分かる方がいらっしゃる時まで待つことにしました。
今日は、仕事場に着いたらすぐそれを伝えなければいけなかったのに、すっかり忘れてしまい、練習に行く時に思い出しました。衣装部屋のトップであるエリックに伝え、彼もどうしたものか少し考えるとのことでした。スカートは常に二枚用意されていますが、今日は、久しくキャプティビティでは使っていない方のスカートを使うことになり、それで練習をしました。練習から戻ると、穴のあいたスカートは、穴を縫い合わせて今日のショーで使えるようにして下さっていました。でも、少し形が変わっているかもしれないので、そのスカートで練習していないこともあり、もう一枚の方を使うことにしました。
一回目のショー、アーチャーズデンでのカウンセラーの息子役、ブライムの動きが少し変でした。久しぶりにこの役をする彼でしたので、タイミングが悪いのか何か忘れてしまったのかと初めは思っていましたが、ヨーグも違う動きをし、舞台に何か問題があることを感じました。それは安全ネットの問題だったようですが、間を持たせるには難しいほど長い時間待たなくてはなりませんでした。
キャプティビティの最後、投げ上げたフルートが重なってしまうようで、取れないかと思うほどでしたが、何とか手に入りました。しかし、右手に受け取ったフルートはスカートの中に入り込んでしまったようで、上手く引き抜くことが出来ませんでした。立ち上がりながら何とか手にして終え、楽屋に戻りました。楽屋でふと鏡を見ると、スカートの左脇に白いもの。着ているものが何が飛び出してしまったのかと確認すると、スカートの素材の革が、掌ぐらいの大きさ破け、芯となっている白い布が見えていることが分かりました。たぶん、フルートがスカートにぶつかって穴が開いてしまったのだと思います。それにしても、分厚い革が破れるとは。皮は、もう古くなっているので、このようなことで穴が開いたのだと思いますが、ライナーが切れたことを報告したばかりでしたので申し訳なく思いました。衣装部屋を訪れると、丁度エリックがいらして、口を大きく開けて驚いていらっしゃいました。二回目のショーは、ライナーの穴を直して頂いたばかりのスカートを使わなくてはいけないので、キャプティビティ後の森のシーンが行なわれている間に、練習をしました。
二回目のショーの前に、新しいスカートを倉庫に取りに行くエリックに丁度会い、
「あのスカートはもう古いので、二カ月位で取り替えなくてはいけないものだったから大丈夫だよ。」
優しくおっしゃって下さいました。
二回目のショーは、ミュージックボックスの為にクリフデッキに乗り込んだ後、なかなか始まりませんでした。中に居るリガーの方から照明の問題でショーが遅れることを知らされました。確かに待機しに行く時に照明の方がいつもと違う動きをしていました。待ち時間はたくさんあるようなので、身体を冷やさないように待つことにしました。
ポストアンドビームスの人達は大変だっただろうと、一人のアーティストに話し掛け、クリフデッキの中では、キャンセルにならないかと言っている人も居たと言うと、
「あなたはそう思わなかったの?」
私は、いらして下さっているお客様のためにも、そして、自分達もキャンセルになったショーは休みを削ってやり直さなければならないので、そうは思わなかったと言うと、
「でも、休みが削られて六日勤務になれば、その分多くお金をもらえるでしょ。それが分かれば、今度はあなたもキャンセルを望むでしょうね。」
そう言って、彼女は去っていきました。そういう考えは、全く頭に浮かばなかったので、驚きました。
「そこまでしてお金が欲しいかしら。」
私は声に出して一人つぶやきました。
ショーは二十分ぐらい遅れたようです。お客様にはたくさんお待ち頂きましたが、無事に終わって良かったです。