あら？彼岸花

気が早い？
結構、時節にきちんきちんと咲いてる気がしていたけど…

地球温暖化の候
時節柄くれぐれもご自愛下さいますよう～

本日も『じせつ』だけで
これだけつらつら変換してくれるケータイ。

私のあるかなきかの日本語力がだんだん失われてゆきます(^_^;)

アカペラ 山本 文緒

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読んで落ち着く小説。
ちょっとはじめはトンデル感じの登場人物が
最後の最後まで読むと
きわめてマトモな心根の持ち主なんだとホッとする結末が用意されている。
落ちついの良い結末は読後の消化不良がなくていい。

アカペラ・ソリュード・ネロリの３編。
どれも登場人物の個性、年齢にかぶるところがない。
それでいて、ちょっとご近所に居そうな人たちの話に思えてくる。
介護からＤＶから社内の世代交代からとりまくいろいろな状況下で
どれも少しどこか醒めてる人たちの生活が事細かに見えてくる。
登場人物の人となりが服装だとか癖だとかですごくよく分かる。
人を家族という逃げられない柵含みの中で判断行動してゆく話ばかりで
身近に感じられるし、それでホッとする小説に仕上がっているのかも。
それとも単に
老若男女の登場人物内に必ず私と同じ中年女が配置されている所為？

最後のネロリという話に心温まるから『ココア』と名づけられた女の子が出てきた。
ちょっとほっかりしたい気分の時にココアを飲むシーンも出てきて
本を閉じてから私もココアを作った。

荒れた息子が沈静しかかる時、
なぜかウチもココアが登場することが多い。