陽だまりのねごと

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民主党の介護政策集を眺めれば

2009-09-30 20:07:56 | Weblog
民主党政策集INDEX2009から

『良質な介護サービスの確保のため、事業者に対する介護報酬を7%加算し、
介護労働者の賃金を月4万円程度引き上げます。(中略)
ホームヘルパー・介護福祉士など介護スタッフの増員、専門性を高める施策を講じ、
介護支援専門員(ケアマネジャー)の介護報酬を引上げるとともに、
権限と裁量を増やし独立性を高めつつ、
最低限の事務量となるようデスクワークの軽減策を講じます。


と、言うこのとなので、
利用者に向き合うよりも書類に向き合って居ることが長い我ら介護支援専門員の仕事も
本来の姿に立ち返り雇用されているとこに左右されず
公正中立さが保たれて利用者本位の仕事が出来るようになるんだと大いに期待しよう。

『療養病床を削減する介護療養病床再編計画を中止し、介護の場から追い出されたり、
長い間入所待ちを余議なくされたりしないよう、将来にわたって必要な病床数を確保します。』

と、言うことで療養型がなくなる恐怖は消えたみたい。
入所が突如必要な時のアップアップも消えてゆくのだろう。

家族等介護者に対する実態調査をしっかりして、
真の介護の社会化を目指した介護保険制度の抜本改革に取り組むらしいから
楽しみにしとこう。

介護保険10年。
財源がないから使えない使わせない制度にどんどん改悪され
事業者の収入も減る一方。
ついつい不正に走った業者摘発からこっち書類ばかり増え続けている。
それからそれから…現場での密かな声…
思いたくないけど、どんどん介護職の質が落ちている。
介護職は集める事が主になっていて人材を選ぶ段階ではなくなってしまっているのだ。
ここらで何とかしないと!
政権交代、スパッと斬って大改革大いに結構。


だけどね~心配なのは財源をどうするか?ってこと。


僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)

2009-09-30 06:16:36 | 
僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)
泉 流星
新潮社

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これは『エイリアンの地球ライフ』の前に書かれた。
作者は実は妻。夫の目を通して語る形を取っている。
ひとの気持に気が読めないアスペルガーが
同居人の夫の目を通して自分を描くという設定には違和感を覚えた。
が、数々のエピソードは息子との生活に符合することが実に多い。

冷静に自分を見る、相手の立場になって考える試みで始められた設定なんだろうが、
自身の目で自身の立場で描いてほしかった。

『人から自分がどう見られているか?』
息子の永遠の謎。テーマだ。
そういう意味では著者的には書かねばならぬ視点だったのかもしれない。

息子はエイリアン妻と同じく
やること成すこと周りから浮く。
同じ職場に在籍すればするほど浮いてきて異端視される。
『自分のどこが間違っているのか?』
冷静に分析すればするほど分からない迷路に迷い込む。
理屈で理論でわかろうとするアスペルガーに
人小さな現れた表情や雰囲気の中に正解があることは理解不能なはず。
そこのところも夫の目を通して『書いてある』んでなんだかしらける。
それは誰かに教えてもらった事柄であって生の声ではないという気がしていまう。

息子はわが子だから別れよう捨てようという事態にはならないが、
夫婦は他人。別れるという選択肢がある。
生の夫の声でなぜ異星人とまで表現する妻との暮らしを続けられるのか?
核心を聞きたい。

他の夫は仕事だけしていればいいが、エイリアン妻との暮らしには
家計を任されるところから、掃除から、他の人との軋轢クッション剤や
うつ病の妻の支えや家庭内には安寧がない。
と、当事者妻が夫に言わせた形で書いてある。

仕事に行って居る方が楽では?
私がそうだから、そう思う。
職場で数数抑えていることの何百倍を息子との生活では抑えている。
かつ、不調な時にはどう対処してよいか年中途方にくれる。
今がそう。
息子は昨夜、帰宅。
ものすごい落ち込みで自らが気持ち悪いという精神状態を一夜越したまま今、出勤して行った。

エイリアン妻は運転は危険と自ら察知。免許取得をしない。
地方おいて車が運転できないと仕事にすら就けない。
息子は今、会社について飲むように言って渡したリーゼを服用して1時間弱の道を運転中。
車に乗ることが働く上で必須。
交通事故不安から精神状態の悪さが巻き起こす職場でのトラブルから
ありとあらゆる不安が家に居ると起こる。職場に居る間は仕事をしているから忘れていられる。

エイリアン妻は外で働くことをしない。
数々の失敗がそれを就労選択肢から外した。
翻訳業を家で行ったり、特殊な業界通訳をしているとあるが、
生計は夫に頼ったものであろう。

母ではいつか経済的に支えたれない時期が来る。
夫に問いたいなぜエイリアン妻と暮らせるのですか?
妻の目で見た夫の気持ちでない地球人の気持ちで私は純粋に知りたい。

私は息子であるから、一生支えになるつもりでいる。
体力、気力の続くかぎり。
いつか息子の負担になる自分は想像すらしない。
そういう家庭を目の当たりにする職種にいて、考えることが決して明るい方向でないと知っている。
先の事は先として、来るか来ないか分からない将来不安は捨て置いて
今の今、息子の安定、心の平穏を願っている。

息子不安で胸が掻き毟られるような今だから、余計、
『あなたはエイリアン妻との暮らしの何が結婚生活を続けさせて居るのですか?』
と、問いたい。
息子は結婚したがっている。
息子の中に相手を恋しく思う気持ちがあるようには見えない。
一度でも『この人』と恋い焦がれた経験が息子にはないように思う。
肉体的に成人男子として求めても、継続して暮らす結婚生活に向いているとも思えない。
人として普通になりたい思いが普通に結婚しなければ負けだと自分を追い込んでいる。
母との暮らしままならぬ息子がどんな人とどう暮らしてゆくのか?想像すらできない。

何年もエイリアン妻と暮らす努力は夫の生の声で知りたかった。
夫の目を通して自分を描くと言うのはどう考えても詰めが甘い。嘘が交じっている。

納得いかないのは
より当事者の本当の思いや一緒に暮らす人の本心が知りたい欲求が
私には強くある所為だろう。
書店に「高機能自閉症」と銘打った本が文庫本として並んでいたのが嬉しくて買い求めた。
もし『独身男の「高機能自閉症」ライフ』だったら何十冊も買って友人知人に配っているところだ。