陽だまりのねごと

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ひとりで抱え込む介護

2009-09-10 05:40:10 | Weblog
介護絡み殺人未遂に執行猶予判決 山口の裁判員裁判(朝日新聞) - goo ニュース

60歳の妻を13年介護ということはが逆算して
妻47歳で犯人50歳で介護がはじまった事になる。
なんとか介護人も元気な年齢。
50半ばの私。
最近、『あんまりガンバレナイ』自分を感じる。
年々ちょっとずつ無理が利かなくなる。

夫介護に慣れると他人介護がすごくイヤになる。
妻介護に慣れると他人介護拒否が起こる。

介護はもっともプライベートな素肌を人に晒す。
抵抗のない人の方が少ないだろう。
元気があれば他人の介入なしで介護はやってしまいたい。
やがて介護は人に疲れが出てくる。

私の担当にも似たような幾ケースかある。
比較的若い(70代以下)で介護状態になった人のケース。特に多い。
この事件に近い感じ。
介護する人の口調がとんがってイライラされているのが分かる。
虐待にもつながりそうで不穏な感じが強いが
この時期になっても他人介護拒否が双方に強いからややこしい。

ここまで追い詰められる前に
介護サービスを上手く使う方法に以降できるよう
気長にお互いがその気になるのを待つしかない。
手を替え品を替えアプローチし続けるしかない。
(しかし…
最悪なのは介護サービスをまかなうお金がないお宅…)


介護は終わりが見えない。
介護者が歳をとるのに比例して、徐々に介護の手間が増えてゆく。
最初から介護サービスなんでもOKと言う人は居ない。
さらに、老いて新しいことはなかなか受け入れられない。

もう一点。
完璧主義の人。
こだわりが強すぎて他人の介護では納得ができない人。
確かに介護サービスは柔軟性を欠くし、家族ほどのきめ細やかさはむつかしい。
どこかで折り合いをつける術を持たない人が介護地獄のドツボにハマり易い。

SOSが出る前に、何とか…
職場で「担当ケアマネが居たんだろうか?」という話題が出た。
どのケアマネも似たようなケースを抱えて頭を悩ましている。
無理も言えないし…ほったらかしに出来ないし…

介護なんかに興味はないだろう息子が
カーラジオでニュースを聞きながら帰ったらしく

 「裁判員の被告にかける言葉がやさしかったよ。」

とあいも変わらず唐突に帰宅するなり感想をもらした。
賛否両論である中見切り発車みたいな裁判員裁判。
ひとごとでない裁判な感じが強かった分、裁判員制度も悪くないような気もした。