![]() | おじさんとおばさん |
平 安寿子 | |
朝日新聞出版 |
もろ自分の事が書いているんではないかという思いで購入。
借りてしか読まない、買う時は文庫本からと言う
家に本が増えてゆくのがイヤという我がままな活字中毒。
最近、文庫の字がキツイ。
夜寝ながら見る活字がぼやける。二重に見える。あきらかに老眼に乱視。
それに子供の頃からの近視もあって、活字はだんだん厳しい状況になっている。
借りに図書館に行ってもたぶん新刊は借りられているか、ない。
正直、今、図書館まで行くのがクソ暑い。
なんの因果か一度チェックした本はAmazonがしつこく覚えて何度も教えてくれる。
「おばさん」
自他共に認めて、悪いか!と開き直る今日この頃。
絶対に読みたいことが書いてあるに違いない。
Amazonさんがしつこいから、ポチっと購入してしまいましたとさ。
なんか根性ない、だるぅ~い。
平 安寿子さんは同級生の年齢になる。
最近読みたい作家の傾向はほぼ同年代の女性に限定していきている。
結局、自分に近いことがふむふむと確認したい。
さてさて、その期待、60%は満たしてくれたかな?
半分はおじさんの気持ちがあって、
こっちは家におじさんは消えて久しいし、あんまり知りたい意欲がない。知ってどうする?
さらに、おばさんとのラブアフェアが暑苦しい。
まぁ~多少の色気も尻つぼみの展開で、浮世の義理がらみの身の上が邪魔して…哀愁物語だわ。
ごくろうさん。いろいろあっての56歳。
希望は全部叶ったかって? 確かに思うように生きてはこれなかった。
体は急降下でガタガタかって? 先の不安で筋トレの健康食のと気になるお年頃。
等身代のお話は、身も蓋もないけど、
専業主婦もバツイチシングルマザーも生涯独身も流れるがまま何やかや抱えて、
これから先も抱えてゆくものは増える事はあっても減ることはなさそうで、
最後の最後に希望の歌が置いてあるってことは一筋の光明か?
老い坂途中で誰かにちょこっとすがりたい。
人には人かな?やっぱり。
でもね、もう我慢の容認幅が狭くなっているから、うっとしくない距離と限定付きで。
ラストシーン、同級生がカラオケ全員熱唱の希望の歌は私も全部歌える。
誰が歌ったか?覚えていないけれど歌詞メロディーはスーイスイ~♪
同世代作家の物語はどことなく安心して普段着で読める。
ノンメークで誰とも会わず出かけず、
ボケらっとお疲れ英気回復の休日の友にはベストだったかも?
ちょっこし(ゲゲゲの女房に最近ハマってます^^;)
苦言を呈するなら、ちと終われなくて「希望」に逃げた?かなりベタな感じがしないでもなかった。
岸洋子 希望
↑youTubeで検索すると岸洋子がいっぱいヒットした。
私の記憶にあるのはもっと軽い感じ。たぶんフォーセンイツ。

