陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

花々     原田 マハ 著

2013-04-04 21:10:58 | 
花々
クリエーター情報なし
宝島社


兄の原田宗典ファンだった。
これで何冊目だろう?兄の本ほどは読んでいない。

題名からして、春らしい気がし図書館で借りた。
装丁も色合いといいすごく良い感じ。

読んできた小説には、ほんわかと力がほどよく抜けた人々が登場した気がする。
これは舞台は沖縄の離島・与那喜島。
果して、予想どうり。
個性豊かだけど、底意地の悪い登場人物がひとりもない。

現実逃避か?好きな言葉じゃないけれど癒されに沖縄へ来て住みついた人々や
逆に沖縄を出て東京で暮らす人たちが登場。

花の登場は、鳳仙花とねむの花とデイゴの花、さがり花、ハンカチの花。

鳳仙花とねむの木の花は知っている。
分からない花をyoutubeで探してみた。

さがり花


ハンカチノ木の花 2012


デイゴの花はいろんな歌に登場して名前は良く聞く。
そういえばこの人も歌っていたわ~↓

南こうせつ - デイゴの花



初代ウチの猫たちを診てもらっていた獣医さんは、突如、石垣島へ移住。
犬猫病院は閉じられた。
今、診てもらっているセンセは当時そこで助手、獣医さんの駆け出しだった。
そして、このワタシ。
夫が死んで1年に満たない時、沖縄へたった一度行った。
ガンがきれいに取れたら、二人でゆくはずだった。
きれいな青い海に、やっぱり泣いた。

読みながらあれこれ思い出し
なんとなくね、
何かを捨てて再生したくて迷っている人の気持ちが良く分かった。
ハマさんは、そのあたりさらっと、でも丁寧に描いている。

そうとう重たいモノを持った人たちが、軽やかに力まずに生き始める。
ハッピーエンドのラストシーンにメールでなく手紙、郵便が登場してくる。
沖縄のゆるい時間の流れのように。

強烈な夏の色彩でなく、
どことなし花薫る淡い色調の小説という感じかな?

この力の抜け加減、いいわ~♪
兄さんより洗練されてない?
『読むサプリメント』と言うキャッチコピーもあるらしい。なるほどね。






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