昨日3月31日は、私たちの結婚記念日でした。
あいにく主人は、入院中のため、例年のようにケーキを買ったり、何かプレゼントをしたりと言うのがなかなか適当なものが思い浮かばなくて、約1か月ほどあれやこれやと考えていました。
今までペアで使っていたマグカップが、私の分が、ぶつけたり落としたりした訳ではありませんが、底の端っこの方によく見ると筋が入ったようになって、そこからどうも漏れて来るようになりました。
それでペアのマグカップをと思い、ひと月ほど前に生協のパンフレットの中に出ていたのを選んで購入しました。
主人のは藤の花、私のは桜の花です。
それともう一品、主人が、ベットの上から何か物を落とした時、それを拾うのに、手の延長で拾う事が出来る
U字型の火箸を買ってほしいと言っていましたので、それも生協のパンフレットの中でそれらしきのを見つけましたので、購入しました。
名前は、
スコピックと言うものらしいです。
すくって取ったり、先がギザギザになっていますので、ひっかけてとることも出来ますし、又つまんで取ることも出来るようになっています。
この2点を昨日病院へ行くとき持って行きました。
マグカップの方は、「今病室で使っているのがあるから、さらのが割れたら困るから持って帰っておいて」と言う事で、とりあえず見るだけ見て、家に持ち帰りました。
「結婚式をした日のこと、何か覚えてる?」と聞けば、
「式と披露宴を終えて、旅行に出たら、その道中の天気が、晴れも曇りも雨も雪もあったなぁ」と言いました。
その通りでした。
「前途多難やなぁ、晴ればかりではなく、雨も雪もと言う事は、いろんな困難が待ち受けているのかもね。」と言ったことなどを覚えていました。
その時、まだ完全には、主人の頭は、肝性脳症にはなっていないなと、少し安心しました。
でも時々変なことを言う時がありますので、たえず気になっています。
アンモニアの数値が高くなると頭が変になるらしいです。
里心が強く、家に帰りたくてたまらないらしいので、とりあえず、4月9日にいったん退院と言う許可が出ましたが、帰るにも大変です。
酸素ボンベをつないで帰らなければなりません。
家に帰ってしまえば、大きな機械から酸素を取るように退院に合わせて業者がリースで設置して下さるそうで、その機械はスイッチのON・OFの操作だけなので簡単ですが・・・
腹水や胸水がすぐに溜まりますので、胸水がたまると呼吸困難になるため酸素を取り入れなければならないのです。
腹水や胸水は、薬で出すようにずっとそれ用の薬を服用していますが、そのため、おしっこの回数が頻繁で大変です。
もう今は、自分で歩いてトイレに行くのも困難になっていますので・・・
本人が、何かにつけて一番大変ですが、家族もみんな覚悟が要ります。
昨年の11月後半くらいから、目に見えて、ガタッとダメになって来ました。
今度の退院が、おそらく最後の退院になるかも知れませんので、なるべく長く家にいる事が出来るようにしてあげようと子供たちとも心を一つにしております。
以前にも退院の日が決まっていた時がありましたが、その日が近づいて来た時、調子が悪くなり、結局退院出来なかった時もありましたので、今度も、又空振りになるのでは・・・と言う気持ちも否定できません。