朝から、どんよりと曇り空。
家の中から、窓越しに外を見れば、見える景色は殆どグレーに見えます。
何だか朝から気持ちが晴れない天気だなぁ・・・
朝の9時ごろに、二男から電話があって、「お母さん、今日、家にいるか?」
「いるよ、どうしたん?」
「夕べ福島から帰って来て、今会社の寮にいるから、今から家に行くけど、何処へも出ないか?」と言う事でした。
10時少し過ぎに家に帰って来ました。
帰って来た目的は、先日福島で、ほんの少しの日数ですが、入院した事の保険請求が出来る保険の確かめに来たようでした。
そして、「この保険金が出たら、お母さんに新しい携帯電話買ったげるしな、未だ何年か前に買ったままのガラ系のを使っているんやろ」と言う。
「そうや、けど、電話とメールは、充分出来るし、この電話のままでいいよ。それに新しいのは、また一から覚えるの大変やし」
「そんなこと簡単やで。パソコンが出来る人間やったら、どうってことないよ。すぐ覚えられるって」と。
保険会社の加入保険証書を探したり、いろいろ話をしながら、私は殆ど聞き役でした。(子供の頃から、この二男が一番よくしゃべるタイプでした。)
お昼ご飯を用意して、食べてから帰るように言いました。
豚肉の角煮、ホウレン草とベーコンの炒め物、サバの味噌煮を、そしてお漬物の千枚漬けと、佃煮のいかなごの釘煮を食べさせました。
家の冷蔵庫にあった買い置き商品で出来る物を、急遽食べさせました。
すると、意外なことに「このサバの味噌煮美味しいなぁ、向こうで買って食べて見たけど、全然美味しくなかった」と言いました。
「そんな事ないやろ、たまたまあんたの体調が悪かったか何かで、その日は、そう感じただけやないの?」
予告なく、急に帰って来たから、特別これっと言うものは、用意していませんでした。買い置きであったもので、食べさせましたが、まあまあ満足したような感じでした。
食事を終えたら、そろそろ帰ると言って、帰る用意をし始めましたので、「いったん会社へ帰ってから帰るの?」
「ここから、京都駅へ行って、直接帰る」と言う事で、小雨の降る中、近くの地下鉄・醍醐駅へと向かいました。
あわただしく帰って来て、又あわただしく帰って行きました。まるで春の嵐のようでした。
こんな天気のはっきりしない日に、又、私一人家に残されて、気分は、最低に。まるで今、偲び泣くように音もなく降っている小雨のような状態です。