昨年12月に誕生日を迎え、ココは8歳に、ベルは15歳になった。
ベルは、12月の定期診察の際に血液検査をし、良好な状態、と獣医さんより言われ、
すっかりと安心していたはずだったのだが・・・
ベルは、秋ごろより食欲が落ち、心配していたのだが、
私が口の奥に一口サイズのウェットフードを押し込むと食べるようになった。
怒ったり、逃げたりしないで、次の一口を食べさせてもらうのを待ってる様子から
食欲はあるけど、自ら食べたくないのだな、と言う印象だった。
甘えん坊?
それとも何か他の要因?
と不思議だったのだが、今思えば、この頃から口内が痛かったに相違ない。
何故ならそのうち、歯茎が腫れ始めたからだ。
病院でも「歯肉炎」の診断だった。
12月末、かかりつけの病院が年内営業を終了した日、
ベルに夕飯を食べさせてる最中に口内より大出血し、
慌てて時間外診察をお願いして病院に駆け込んだのだった。
この時も「歯が折れて、歯肉炎が悪化した」と言われ、抗生物質の注射をされて
年明けにまた来て下さい、との事だった。
その後、年明けまでの受診のほんの数週間の間に歯茎はどんどんと腫れ、
口が閉じられなくなってしまった。
年明けに受診した際は、
「扁平上皮癌の可能性が高いです。
生検して診断を確定したい所ですが、ベルちゃんは高齢の上にフィラリア症もあり
全身麻酔を伴う生検は非常に危険なので、このままベルちゃんが苦しくないように
過ごせるようにしてあげましょう。」
と突然のガン宣告。
これと言った治療法は無く
(抗がん剤も放射線も効きが悪い。手術出来たとしても再発の可能性高く、
手術が成功したとしても、アゴを失うので予後が大変らしい。)
本人が苦しくない方向で治療を・・・と。
おまけに余命が1ヶ月ないかもしれない、2月まで持たないかもしれない・・・
と、言われ、ショック状態で帰宅。
扁平上皮癌の原因は何?
と、後で調べた所、日光をよく浴びるとかかる事があるらしい。
あと、たばこを吸う人が家族に居る時も。
猫は自分で全身を舐めてグルーミングするので、
体についた化学物質を全部体内に取り込んでしまうらしい。
我が家は、喫煙者が居ないので、敢えて言うならば、前者の日光浴のしすぎ?
先生は、原因は不明で一概には言えない・・・と言っていたが。
猫に日向ぼっこは、つきものである。
そういう動物だと思っていたので、それが病気の一因になる事があるなんてショックである。
その後、ベルは日々大きくなる腫瘍と闘い、なめて食べられる液状のご飯しか食べられなかったが
それでもガツガツとよく食べ、死んでなるものか!と本当によく闘った。
本当にプライドの高い、精神力の強い猫だった。
余命が1ヶ月無いかもしれない、と言われたのに4月まで3カ月も頑張った。
そして・・・・
今月の4日、家族に見守られて眠るように亡くなった。
ベルは、犬猫が飼いたい!と戸建に越してから我が家に来た一番最初のメンバーだった。
その後、シュナウザーのアナ(2014年他界)が来て、ノーフォークのココが来て、
私の保護犬活動の間には、合計7頭ばかしの犬が入れ代わりでやって来て・・・
と、続々とやって来た犬達のおかげで、免疫が出来たようで、
デルピーやアーニーの頃には犬を警戒する様子が随分無くなっていた。
いつも家中の色々な所に潜んでいて、
「べっちゃん!こんな所で寝てんの?」
とベルを発見するのが面白かった。
今でもどこかの部屋から「ニャー」と出て来るような気がする。
首輪についていた鈴の音と足音が、今でも聞こえるような気がする。
享年15歳3カ月。
べっちゃん、有難う。
安らかに。
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