5月3日、晴れ。
日射しが春から初夏の、ものになる。
休日の朝は、眠りこけてしまうこと多し。
いったんは瞼の奥で、(ああ朝)と認証しているようだが
目を空けるまでには至らず、
ふたたび、眠りの世界へ誘われていく。
現実より、夢の中が甘美だと脳が判断してしまう。
愚かなことだなあと思う。
ゴールデンウィークの後半は、実家へ向けて車を走らせた。
自分が幼い頃に過ごした家というのは、
他心顔で出迎えてくれるが
半日もいると、
家のほうから「ねぇ、ねぇ どうしていた? もっとこっちへ来い」
と寄ってくるよう。
台所の冷蔵庫、壁の穴や襖の絵柄まで。
自分に近しいものとして、
時間とともにそう目に映る。
「ゲェー」
と鳴くカエル声を耳が聞こえるようになる頃には
すっかり気持ちいい。
夜の散歩へ出かけよう。
二階の窓から通っていた中学校の屋根が見えた。
夕食は、子持ちカレーの煮付け、ブロッコリーとリンゴのポテトサラダ。
レタスとハムのサラダ。ゴボウの天ぷら。ごはん。
8時頃にパインとマンゴーのケーキと珈琲。