問わず語りの...

流れに任せて

映画『ゴジラVSコング』

2021-11-21 21:46:45 | 怪獣、特撮

コングがパンチを繰り出せば、ゴジラが平手打ちで応酬する。怪獣同士の格闘戦が好きな人ならば、誰でも夢みたシーンがそこにあった。残念ながら着ぐるみ、モンスタースーツではあそこまでの表現は不可能だったわけで、CG様様というほかはない。

 

私は基本、昔ながらのミニチュア、着ぐるみ特撮が大好きで、この日本の伝統芸といっていい技術を、是非にも後世に伝えていってほしいと切に願うものでありますが、しかし良いものは良い。今回はCGに素直にひれ伏すほかないでしょう、ヘヘ~っ。

 

両者第一戦は戦艦をうまく活用させた水上バトル。大迫力この上なしだね。コングは水中では戦えないので圧倒的不利。命からがら艦上に這い上がったコングが大量の海水を吐き出すシーンとか、よくできてるよね。お気に入りです。

 

ラストの香港大バトルシーン。メカゴジラも加えての大乱戦!凄い迫力!スピード感!この格闘戦も満足だといっていい。ただビルの壊れ方ね、あれはちょっとつまらないかな。CGを使ったビル倒壊シーンとしては、やはり『シン・ゴジラ』がベスト!あれは往年のミニチュア特撮によるビル倒壊を基礎に置いた画作りで、おっさんの懐かし心を擽りながら、ちゃんと現代の画になってるところがスゴイのである!あれにくらべたら『ゴジコン』などは全然軽い、ダメだね。

 

一番気に入っているのは、ゴジラとコングの別れのシーンですかね。「なかなかやるじゃねーか」「お前もな」みたいな感じで、お互い認め合いながら、でも仲直りはしない(笑)一応の休戦というところだろう。でも引き分けではないんだよね。勝負はちゃんとついている、でもメカゴジラの登場が両者の共闘を促さざるを得なくなる。

うまくできてるよね。

 

設定にはよくわからないところがありますね。特に地下世界にあった遺跡みたいなものは何?コング文明みたいなものが、かつてはあったってこと?あの斧みたいな錫杖みたいなものは結局何だったの?

まあよくわからないけど、でもあんまり気にならないっちゃ、気にならないよね。だって怪獣バトルが余りに素晴らし過ぎますもん。ドラマ部分をゴッソリ削って、格闘シーンをメインに持ってきたのは大正解でした。

でもその分、小栗旬さんはちょっとカワイソウなことになってしまった......。あの芹沢猪四郎博士(渡辺謙)の息子という設定が全然生かされていないし、彼がなぜ、何を思ってメカゴジラを操縦するのかなど、説明が一切ない。折角白目剥いてまで頑張ったのにね。なんというか、ご愁傷様です。でも

よくがんばりました。

 

さて、次はあるのかな。お楽しみ~。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする