今朝急に聴きたくなったので、この曲を挙げてみました。
マカロニ・ウエスタンの傑作のひとつ、『続・荒野の用心棒』の主題歌、「さすらいのジャンゴ」。
「続」といっても、クリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』とは、なんの関係もありません。日本の配給会社が勝手に「続」とつけただけ。原題名は『Django(ジャンゴ)』主人公の名前です。
マカロニ・ウエスタンの場合、「続」とか「新」とかついても、なんの関係もないというパターンが多いので、ご注意のほど。
マカロニ・ウエスタンとは、イタリアで作られた西部劇だというのは、以前にも紹介しました。だから役者さんたちは主にラテン系の人たちばかり。でも西部劇の主人公はアングロ・サクソン系じゃないとさまにならないんじゃないか?ということで、クリント・イーストウッドみたいにアメリカで売れていなかった役者を呼んで、主役に抜擢するというパターンが多かったわけですが
この作品では、主人公を演じるのがイタリア人俳優のフランコ・ネロ。アメリカから役者を連れてくることすらしなくなった。それだけマカロニ・ウエスタンが、世界的に浸透してきた、ということなんでしょうかね。
この作品の異色なところは、主人公が馬に乗らずに歩いてやってくるところですね。しかも大地は湿っていて泥だらけ。その泥の中を、棺桶を引きずりながら歩いてくる主人公という、およそ異色ずくめの展開。
その棺桶の中に入っているのはなにか?実は…。
まあ、今更ネタバレもないので言っちゃいましょう。棺桶の中に入っているのは
マシンガン!
大勢の敵に囲まれ、絶体絶命の危機に陥ったと思った瞬間、棺桶の蓋をガバッと開け、マシンガンを取り出しぶっ放す!次々と斃れる敵!
初めて観たのは小学生のとき、月曜ロードショーでした。もう大興奮しながら観たのを覚えています。
以来マカロニ・ウエスタン大好き人間になってしまって、本国アメリカの西部劇がかったるく見えてしまってね(笑)。
懐かしい思い出です。
この曲の哀愁漂う感じ、いいねえ。
きっと日本の漫画家さん方々(アーティストの方々)etc.沢山ご覧になられたのだろう、、影響受けられたではと想像します。
モンキーパンチ先生、石ノ森章太郎先生、赤塚不二夫先生、松本零士先生、尾田栄一郎先生世代も、多分?
こういうちょっとダークで乾いていて、ケレン味たっぷりな感じって、当時色々な方面に影響を与えたと思います。日本の時代劇でも、賞金稼ぎが主人公になったりしましたし、必殺シリーズの音楽なんて、明らかにマカロニ・ウエスタンからの影響大ですからね。
一世を風靡しましたねえ。