ここ2日程残暑も穏やかになって来て、「もう夏も終わりかぁ。」などと感じているsabaeです。こんにちは。一昨日は残暑が最後の力を振り絞ったような暑さでしたが。力尽きたか、残暑。
今年の夏はいろいろ思い出できましたか?今頃は皆さん夏の思い出を反芻されている頃ではないでしょうか。私は夏、特にお盆に休みが取れない生活を長く続けていましたが、今年は3日も盆休みが取れました!内1日は元々休みの曜日なので実質2日ですが、気分が違います。そうです気分です。8/17のエントリと話が前後しますが、sabaeの夏の思い出話です。
そんなやっとの思いで手に入れた盆休み、夏休みの小学生のように異常な早起きをしてテンション上げ上げで張り切って出かけました!出かけました!・・・トリュフへ。
いや、裏庭の植物に水を遣らないとないといけないし。バラの元気が無いので手入れもしなくては。まぁこれはこれでお休みを満喫しましたよ。脚立に上ったり。楽しかったです。
その帰り道、トリュフから御所(京都御苑)の中を通りつつ、烏丸通沿いにある時々覗く喫茶店に顔を出しました。まぁ御所の西向かいです(範囲広すぎ)。その店はおばあさんが一人で切り盛りしている、小ぢんまりした、コーヒーの美味しい店です。
京都には観光地らしく喫茶店が多いようで、老舗と呼ばれるような喫茶店も多いのですが、その店はあまり観光客も入ってこない地元密着型の喫茶店です。内装も80年代に改装しているので、レトロ感が微妙なのもポイント高いですね。初めからクリーム(関西ではフレッシュ)が入っていたりもしません(京都の老舗系喫茶店にはデフォルトでクリーム入っている店が結構あります)。そんな店なので、ゆっくりコーヒーを味わいながら物思いに耽るのに持って来いの店のようですが、そーは行かないのがその店の良い所だったりします。
おばあちゃんしゃべるしゃべる。
私も今までに何度か、本持参で読書を試みた事もありましたが、完遂できませんでした。無理です。おばあちゃんの言葉は無視できませんし、一度乗ってしまったら、其処からは無限ループです。そんな店と言うかおばあちゃんなので、今ではおばあちゃんとの会話を楽しみに通ってます。そんなある日(つまり私の盆休み中)の事でした。
いつものように私とおばあちゃんが雑談(郵政民営化関連法案の話とかしてた。)を交わしている店に、見るからに観光と言うか、放浪と言うか、旅の途中に見える若者が入ってきました。
真面目そうな学生さんと言う感じでした。その店は滅多にメニューを出さないのですが、若者は勇敢にも「メニューありますか?」とかましやがった!おおっ!スゲエ!俺まだメニュー見た事ないよ!4時過ぎてからばーちゃんにフードメニュー頼む勇気が君にはあるのか!?年寄りに疲れる事させるんじゃないぞ!空気読めよ!
とか思っていたら、「レモンスカッシュ。」ですと。
焦らすなよ。
丁度その日、フードメニューが大量に出た(勿論昼ごはん時にいっぺんに)と言う話を聞いていたので、ちょっと心配してしまった。いくら元気だとは言え、80近いおばあちゃんなので、あまり仕事をさせるのは気が引けてしまう。おばあちゃんも内心ホッとしていたのでは。
暫くは静かな時間が過ぎた店内でしたが、やにわにおばあちゃんが沈黙を破ったのはお約束。一瞬で若人の名前、出身、現住所、バイト先、所属大学、時給迄詳らかに晒してしまいました。そこまで行ったら私もフォロー入れない訳にはいかないので、会話に参加。子供の頃から聞き上手との評価を得ていた実力全開で若人の現在の生活をほぼ完璧に聞き出しました。彼女の有無とか。ってか無とか。
その若人は東北の方から青春18切符で、かねてから一度来て見たかった京都に夜行列車で一泊二日で来ていたらしいです。強行軍ですな。若いっていいな。俺だったらそんな暇あったら寝てるよ。それでも流石に若人は好奇心旺盛で、どこそこの銭湯とか、どこやらの寺やら、お守りを買うには何処の寺社がいいかとか訊いてました。私とおばあちゃんには良い暇つぶしになっていた若人ですが、彼にしてみれば、初めてで右も左も分からない状態で「ふと」入った喫茶店で親切に色々な(主に寺だが)場所を紹介してくれた、親切なおばあちゃんと客みたいになっていたのではないでしょうか?だとしたらオッケーです。望むべくもないことです。正に本懐です。そーやって、若い人がバイトの合間に偶々京都にやって来て、でもそんなにガイドブックで下調べもしてないままに京都の町を(レンタル自転車で)彷徨った挙句に、ふらっと入った喫茶店でなにやらおせっかいな現地の人と会話を交わした事が、いつか彼の思い出にでもなればこんなに嬉しい事はありません。いつかまた、年を取ってからでも、愛する人と再び京都に来たときに、懐かしい思い出として私のことを思い出してくれれば、私にとって最高の贈り物になることでしょう。その頃には喫茶店なくなってると思うけど。あと、だから彼女つくりや。な?
とまぁ、こんな楽しい思い出がこの夏できました。よくよく考えてみたら私の思い出じゃないような気もしますが、いいんです!いいんです!盆休みだから!
写真は文中に出てきた喫茶店で分けてもらっている、コーヒー豆です。種類はブレンド。何をブレンドしたのかは分かりませんが、味のバランスがいいので普段飲みに使ってます。あ、楽しいお店なので気が向いたら探してみてください。
sabae
今年の夏はいろいろ思い出できましたか?今頃は皆さん夏の思い出を反芻されている頃ではないでしょうか。私は夏、特にお盆に休みが取れない生活を長く続けていましたが、今年は3日も盆休みが取れました!内1日は元々休みの曜日なので実質2日ですが、気分が違います。そうです気分です。8/17のエントリと話が前後しますが、sabaeの夏の思い出話です。
そんなやっとの思いで手に入れた盆休み、夏休みの小学生のように異常な早起きをしてテンション上げ上げで張り切って出かけました!出かけました!・・・トリュフへ。
いや、裏庭の植物に水を遣らないとないといけないし。バラの元気が無いので手入れもしなくては。まぁこれはこれでお休みを満喫しましたよ。脚立に上ったり。楽しかったです。
その帰り道、トリュフから御所(京都御苑)の中を通りつつ、烏丸通沿いにある時々覗く喫茶店に顔を出しました。まぁ御所の西向かいです(範囲広すぎ)。その店はおばあさんが一人で切り盛りしている、小ぢんまりした、コーヒーの美味しい店です。
京都には観光地らしく喫茶店が多いようで、老舗と呼ばれるような喫茶店も多いのですが、その店はあまり観光客も入ってこない地元密着型の喫茶店です。内装も80年代に改装しているので、レトロ感が微妙なのもポイント高いですね。初めからクリーム(関西ではフレッシュ)が入っていたりもしません(京都の老舗系喫茶店にはデフォルトでクリーム入っている店が結構あります)。そんな店なので、ゆっくりコーヒーを味わいながら物思いに耽るのに持って来いの店のようですが、そーは行かないのがその店の良い所だったりします。
おばあちゃんしゃべるしゃべる。
私も今までに何度か、本持参で読書を試みた事もありましたが、完遂できませんでした。無理です。おばあちゃんの言葉は無視できませんし、一度乗ってしまったら、其処からは無限ループです。そんな店と言うかおばあちゃんなので、今ではおばあちゃんとの会話を楽しみに通ってます。そんなある日(つまり私の盆休み中)の事でした。
いつものように私とおばあちゃんが雑談(郵政民営化関連法案の話とかしてた。)を交わしている店に、見るからに観光と言うか、放浪と言うか、旅の途中に見える若者が入ってきました。
真面目そうな学生さんと言う感じでした。その店は滅多にメニューを出さないのですが、若者は勇敢にも「メニューありますか?」とかましやがった!おおっ!スゲエ!俺まだメニュー見た事ないよ!4時過ぎてからばーちゃんにフードメニュー頼む勇気が君にはあるのか!?年寄りに疲れる事させるんじゃないぞ!空気読めよ!
とか思っていたら、「レモンスカッシュ。」ですと。
焦らすなよ。
丁度その日、フードメニューが大量に出た(勿論昼ごはん時にいっぺんに)と言う話を聞いていたので、ちょっと心配してしまった。いくら元気だとは言え、80近いおばあちゃんなので、あまり仕事をさせるのは気が引けてしまう。おばあちゃんも内心ホッとしていたのでは。
暫くは静かな時間が過ぎた店内でしたが、やにわにおばあちゃんが沈黙を破ったのはお約束。一瞬で若人の名前、出身、現住所、バイト先、所属大学、時給迄詳らかに晒してしまいました。そこまで行ったら私もフォロー入れない訳にはいかないので、会話に参加。子供の頃から聞き上手との評価を得ていた実力全開で若人の現在の生活をほぼ完璧に聞き出しました。彼女の有無とか。ってか無とか。
その若人は東北の方から青春18切符で、かねてから一度来て見たかった京都に夜行列車で一泊二日で来ていたらしいです。強行軍ですな。若いっていいな。俺だったらそんな暇あったら寝てるよ。それでも流石に若人は好奇心旺盛で、どこそこの銭湯とか、どこやらの寺やら、お守りを買うには何処の寺社がいいかとか訊いてました。私とおばあちゃんには良い暇つぶしになっていた若人ですが、彼にしてみれば、初めてで右も左も分からない状態で「ふと」入った喫茶店で親切に色々な(主に寺だが)場所を紹介してくれた、親切なおばあちゃんと客みたいになっていたのではないでしょうか?だとしたらオッケーです。望むべくもないことです。正に本懐です。そーやって、若い人がバイトの合間に偶々京都にやって来て、でもそんなにガイドブックで下調べもしてないままに京都の町を(レンタル自転車で)彷徨った挙句に、ふらっと入った喫茶店でなにやらおせっかいな現地の人と会話を交わした事が、いつか彼の思い出にでもなればこんなに嬉しい事はありません。いつかまた、年を取ってからでも、愛する人と再び京都に来たときに、懐かしい思い出として私のことを思い出してくれれば、私にとって最高の贈り物になることでしょう。その頃には喫茶店なくなってると思うけど。あと、だから彼女つくりや。な?
とまぁ、こんな楽しい思い出がこの夏できました。よくよく考えてみたら私の思い出じゃないような気もしますが、いいんです!いいんです!盆休みだから!
写真は文中に出てきた喫茶店で分けてもらっている、コーヒー豆です。種類はブレンド。何をブレンドしたのかは分かりませんが、味のバランスがいいので普段飲みに使ってます。あ、楽しいお店なので気が向いたら探してみてください。
sabae
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