Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

古本まつり

2005-08-17 03:13:17 | books
トリュフの裏庭に水遣りに行ったら、途中で「下賀茂神社古本まつり」に出くわしました。数年前から、通勤途中に見かけ、「行きたいなぁ。」と思いつつ遣り過ごして来た祭です。お盆に休みなんてありえない環境に長く身を置いていたもので。仕事に遅刻しそうだったから。

ガキンチョの頃から古本屋大好きでしたから、行きたいことは行きたかったんですけどね。ある意味そんなイベント行かなくても近所に幾らでも古本屋あるんですが。でもまぁ、偶にはそのテのイベントに参加した方がいいかなぁ、と思いまして。現在の私の仕事的に、そのテのイベントにお客様が来てくれないと商売にならないもので。立場を入れ替えてみないとお客様の気持ちが分からないんじゃないかと思って行ってみるか。ヨッシャー!いくぜいくぜいくぜー!!!!

ホントは雑誌のバックナンバー目当てだったのですが、いまいち欲しい物がない。「DOLL」とか「FOOLS MATE」の18年ぐらい前のが欲しかったんですけどね。しょーがない、なんかてきとーなもん買ってくか。

で、コレ買ってみました。

博物研究会出版部発行「全植物図鑑」

おいおいえらくデカク出たな。いくらなんでも全部は無理だろ。905ページ×4しか載ってないし。植物ってもっと一杯あるよ?ま、当時の日本に自生してる植物をできるだけ網羅したってことでしょうね。イラストは恐らく全て書き下ろしなので、それだけでもたいした物なんですがね。んで、写真のページの赤線(確認出来るでしょうか?)がいいなぁ、と。何故に「ニンニク」に赤線!?あと「ノビル」って。恐らくこの本の前の持ち主は、この本で自給自足生活を充実させようと考えていた模様。いいな。昭和10年で既にスローライフ実践してたんだ。ハヤすぎ。<根本的に間違い

古本を買う醍醐味って、前の持ち主の書き込みだと思うのですが、どうでしょうか?そりゃま、古本的価値は減ずるでしょうけど、しかし、前の持ち主がどのようにこの本を利用してたか、何をこの本から学んだか、を垣間見ることが出来る(と思う)と言うことが私が古書籍を買う理由です。

これってアンティークのキズや汚れを愛しむ感覚と同じだと思います。

全てのヒトは自分が生きてきた足跡を、次の世代に残しているのだと思いつつ。
ちなみにこの本200円でした。「安っ!」って思ったら定価は3円50銭だそうで。昭和10年で。それは高いな。やっぱり古いものを買うのは値打ちがある事だと思いました。

sabae


HEAVY TRASH"HEAVY TRASH"


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