夏に向けてダイエットを開始した という人もいる季節でしょうか?
糖尿病やその他生活習慣病といわれる高血圧・高脂血症など すべての病気に影響する肥満。
日常的な診療の中でも、体重を落として と指導をする機会も多いです。
そんな中、先日の話題
ダイエットのために運動を頑張ったなという日やその翌日に限って体重が増える!
という悩み
筋肉が増えたから?と思います?
いいえ、1日や2日では筋肉量は増えないです。筋肉痛があって足がパンパンになってる状況で、筋肉鍛えたな~と思っていても、それはどちらかといえば浮腫みです。
身体の変化としては、水分量の変動の影響が一番大きいです。
運動しながら水分摂取をしている影響もありますが、体重の1‐2日での変化は飲料の量や尿量などの影響を受けることが一番多いです。
また、運動後の筋肉は簡単に言うと 筋肉が壊れて炎症を起こしている 状況です。
そのため、ストレスホルモンであるステロイドなどの分泌が平常より多くなります。
ステロイドには塩(ナトリウム)を体にため込んで、水分をためる方向に作用しますので、体に水が溜まりやすくなります。
また、運動の時には筋グリコーゲンが筋肉のエネルギーとして使用されます。
筋グリコーゲンが運動により減少すると、次は肝臓でグリコーゲンが作られます。
グリコーゲンには、塩と同様に保水作用があって、グリコーゲン1gに対して水分3‐4gを蓄えるといわれています。
運動後の状態としては体全体で水分を蓄える、ためる方向に体が動いてしまいます。
そのため、結果として体の中の水分量が増えて、体重が増えたような印象を受けます。
せっかく運動したのに、体重増えちゃった と悲しまないでください。
悪いのは水分です。けれど、運動での水分摂取は絶対的に必要です。どちらかといえば、塩分を控えめにしてみてください。
少しでも体重増加が抑えられると思います。
炎天下での運動は過度の塩分制限は熱中症の原因にもなります。運動をしたあと、筋肉痛の状態から塩分・油分を控えるのがよいと思います。
また、急に瘦せようと思ってもなかなかです。じっくりゆっくりと一喜一憂せずに取り組んでください。
少なくとも、運動翌日の体重増加には理由があります。そこでやる気を失わないでくださいね!
週末は子供と運動して、私も筋力落ちないように(もともと筋肉はないのですが)心がけたいと思います。
よい休日をお過ごしください