今日も暑かったですね。
連休の中日の診療で、かなり混雑してしまいました。
長時間、お待たせした方もいらっしゃり、申し訳ありません。
今日はいらっしゃらなかったのですが、少し前にムカデに噛まれた~と来院された方がいました。
蜂刺されの方も少し多いように思います。夏場は外作業の機会も多く、昆虫での害も多くなります。
ムカデは鋭い顎でかみつきます。
ゴキブリやクモを食べるので、家屋の中でも多く遭遇します。
窓や壁も伝うので、二階でも出現するそうですよ!
ムカデに噛まれた場合は痛みが強く、赤く腫れます。私も学生時代に足を刺され、激痛で驚きました。
少し腫れただけで済みましたが、痛みはしばらく続いた覚えがあります。
虫に刺されたら、冷やすイメージがありますが、ムカデの毒には逆効果です。冷やすことで痛みが増します。
また、実際に試したことはないのですが、ムカデの毒は43度以上のお湯で失活するようです。
噛まれてすぐであれば、やけどをしない程度のお湯で流すのも効果があるかと思います。
しかし、40度程度のぬるま湯や噛まれて時間がたってしまった場合には温めると逆に毒が回りやすくなるので、逆効果です。ポイズンリムーバーを使用して、噛まれてすぐであれば毒を排出するのもよいです。
蜂毒もムカデ毒もそうですが、口で吸いだすのは絶対にやめてください。口で吸うのは口の中に毒を入れるのと一緒です。
口の中に腫れが出たり、ひどい場合は呼吸困難や気道閉塞の可能性があります。
応急処置としては、ムカデに噛まれてすぐであれば、43‐45度程度のお湯で5分以上洗い流してください。
50度以上はやけどしまうので、お勧めしません。
流水で流し続けるのがポイントです。
途中で表面の毒を石鹸で洗い流してください。皮膚についたムカデの毒成分をお湯で失活させ、洗い流すことで痛みを抑えて腫れやかゆみが予防できます。
その後はステロイド系の外用薬の塗布を行い、安静にします。
噛まれた場所の局所症状のみであれば様子を見ても大丈夫かなと思いますが、気持ち悪い・頭痛・吐き気などの症状がある場合は迷わずに病院を受診してください。
ムカデはつがいでいるから~と患者さんがおっしゃっていたので、ほんとかな?と思って調べてみたところ・・・
夫婦ではなく、母子だそうですよ。ムカデは以外にも生まれた後、一人前にえさが取れるまでは、母ムカデが子ムカデにえさを与えるそうです。こちらのお話にびっくりしました。
ムカデ、布団や家の中で遭遇した場合は静かに逃げるのが得策です。
眼が退化しているため、ほぼ触覚を頼りに生活していて、動くものにめがけて飛びつくからです。刺激したり、激しい動きをするとすぐに噛むので、要注意です。
明日もお休みです。虫刺され含め、熱中症にも注意してよい休日をお過ごしください。