兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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高血圧のお話 ③

2023年02月20日 | 病気

昨日は暖かくなると言われながら、雨天のためちょっと肌寒く感じました。

午後には少し雨があがったので、子供と外で遊びました。

桜の木の下のクリスマスローズがひっそりと咲いていたり、またチューリップの芽が沢山顔を出していて、春が楽しみになりました。

チューリップは一部、花壇に昨年掘り上げたものを大きいもの・小さいもの、適当に投げ入れたゾーンがありまして・・・

実際に葉っぱだけで咲かない可能性もあります。咲かないにしてもどうかな と 楽しみです。

 

またまた今日は高血圧の続きです。

 

日本人の高血圧の85-90%は原因となる特別な疾患がない「本態性高血圧」と呼ばれるものです。

発症には遺伝的要因と食生活・運動不足・ストレスなどの環境的要因の両方が関与しています。

原因疾患がある場合は二次性高血圧といって、原発性アルドステロン症などの病気が含まれます。

 

両親や兄弟、姉妹に高血圧の人がいる場合は、高血圧になる可能性が確かに高いのですが、高血圧自体が遺伝するのではなく、血圧が上がりやすい遺伝体質の上に高食塩食などの生活習慣が加わって発症します。家庭の味が濃いといくつになっても濃い味を好みますよね。薄味にならしていくのはとても大変なことです。生活習慣の積み重ねですね。

したがって、日ごろから生活習慣に注意することで高血圧は予防や治療が可能です。

食事の中では主に減塩療法を。運動療法、減量(体重)、節酒、禁煙、ストレス解消を心がけましょう。

それでも十分に下がらない場合は見ていても難しいので、薬による治療を始めましょう。ただし、生活習慣を常に気を付けるということはとても大事です。

 

また、血圧測定のポイントです。

できる方は朝晩の2回測定が好ましいです。難しい方は朝だけでも測定がお勧めです。

 

朝は起床後1時間以内

排尿は済ませた後

朝食・朝のお薬の前 が測定タイミングです。

数分でよいので椅子に座ってリラックスした状態で測定をしてみてください。

 

晩は寝る前が良いのですが、入浴直後や飲酒の影響がある場合は少し時間を空けて測定が望ましいです。

やはり数分椅子に座ってリラックスして測定してください。

血圧測定をするときに器械と心臓の高さを同じ高さになるように机やいすを調節されると正確な値が出ます。

できれば上腕式が良いと思うのですが、手首で測定される方はいつも同じ姿勢(手首と心臓が同じ高さになるような)で測定してみてください。

 

高い場合に何度も何度も測定される方がいらっしゃいますが・・・2回くらいまで 多くても3回までが限度かなと思います。

一番良い値でもよいですし、測定したすべてのデータでもよいと思いますが、ノートに記録して主治医の先生と相談してください。

運動したり、緊張したり、食事をしたり、いろいろな状況の変化で血圧は変動します。

同じ条件で測定を続けることが大切です。

 

参考になれば幸いです。今週もよろしくお願いします。

 



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