兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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腕をぶつけた覚えはないのに・・・

2021年10月10日 | 病気

ご高齢の方が多いですが、前腕や手に ぶつけた覚えは全くないのに赤くなってる と相談を受けることがあります。

ご本人は痛みなどで困っているわけではないので、ほかの診察のついで という感じですが、割と頻度が多いです。

 

赤というよりは赤紫?紫よりの斑で、通常は痛みはありません。

本人は気づかない間に軽くぶつけたり、あとはかゆくて掻いたりした後にも毛細血管が破れて出血することで起こってきます。年齢を重ねると皮下組織や血管が弱くなってしまうため、ちょっとした刺激で細い血管が破れてしまうのです。

また、内服薬の影響もあります。抗凝固剤といって、脳梗塞などの後で血液をサラサラにする ワーファリン・クロピドグレル・リクシアナ・バイアスピリンなどなど・・・血が止まりにくくなるお薬を飲んでるいる場合は起こしやすいように思います。また、ステロイドの服用をしている場合は血管が弱くなりやすいので、年齢に関係なく皮下出血は起こしやすいです。

 

どうしたらいい?とお尋ねいただきますが、特にどうすることもないです。

次第に色が茶色や黄色くなってそのまま吸収される場合もありますし、人によっては数週間から数か月かけてやっと薄くなったり、そのまま茶色っぽく残ってしまう人もいるようです。

 

見た目が美しくはないので、男性でも気にされる方が多いですが、大きな病気ではないので自然にするしかないね とお話しすると納得される方が多いです。

予防としては特にあざのできやすい前腕や手を衣類などで保護したり、あとは痒みなどがある場合にむやみにひっかかないなどの生活での注意はできるかなと思います。内服での予防などは特にないです。

日光に当たりすぎると皮膚の状態が悪くなって、皮下出血が起こしやすくなったりということがありますので、お歳が大きい人でも日焼け止めや保湿は行うとよいと思います。

 

これから長袖になっていくので問い自体は減るのかな?と思いながらも、気にされる方も多いようなので書いてみました。

参考になればうれしいです。

よい休日をお過ごしください。

(トップ画像は日本皮膚科学会HPよりお借りしています)




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