永遠？不滅？ただの一方通行さ

永遠と不滅、似ている。しかし、違いを上手く説明出来ない。どちらも、身近に感じることは出来ないし。物質的、精神的なものとかで区別出来る訳もなく。なぜ、こんなことを考えるかといえば、最近、久しぶりに人間の生と死を身近に感じることがあったからだろう。「甥っ子の第一子の誕生」「幼馴染みの若き死」が立て続けに起きた。「生」は、人々から喜びを振り撒き「死」は哀しみを深く刻みつける。 「生」、「死」は運命という一方通行の道の始まりと終わりのポイント。「生」は選ぶことが出来ないが、「死」は選ぶことができてしまう。
「運命」とは「一方通行」と言いながら、実は時間と戯れるだけの虚しいゲームなのかなと。
こんなことを考えていても、終わりのポイントに少しずつ近づいている。
だから、無意識に人は一瞬の輝きである「美しさ」を求めてしまうのか。
「美しさ」を求めるための「手段」を探して、時間というジャングルの中を這いずり回る。
「手段」と言うものには、残念ながら「美しさ」は少なすぎる。
いろいろな「手段」を使って、手に入れた「美しさ」。その時は、「一番の宝」なのかも知れないが、明日には、ただの屑になってしまうこともある。それは物質、精神も問わずに。
時間の過ぎ行くままに、朽ちていく身を委ねれば、「美しさ」「手段」を効率的かつ大量に得たりすることに、時間を費やさなければならないクダラない「悩み」なんて厄介者は頭の中には湧いてこない。ただ、今出来ることは「今」を大切にして、無暗に突き進まないことなのかな。 こんなことを書いている間にも、一方通行のエンディングポイントに近づいているってことは事実。