蓮の花だより・・・不定期便

季節のうつり変わりと花の香りを求めて、筑後地方を中心に紹介して行きたいと思います。

三池炭鉱関連施設を世界遺産に・・・・・三川鉱跡 ①

2015-05-27 10:20:45 | 日記
















三池炭鉱は1469年、大牟田市大浦町付近の農夫、伝治左衛門が農作業で冷えた体を温めようと稲荷山で焚き火をしていたところ、炎の中から「燃える石」を発見したというのが、わが国初の石炭発見と伝えられています。

その後、江戸時代中頃から採炭が始まり、1873年三池炭鉱は官営となり、1889年には三井に払い下げられ民営化されました。
三池炭鉱は、1970年に最大の出炭量を誇り長く日本の近代化工業化を支えてきましたが、1997年に閉山し120余年の歴史に幕を下ろしました。

三池炭鉱では、掘り出した石炭を炭鉱専用鉄道に乗せ、三池港から国内外へ運んでいました。
今もそうした一連の流れがわかる形で「宮原坑」、「万田坑」、「三池炭鉱専用鉄動敷」、「三池港」、「三角西港」など、当時の炭鉱産業景観として良好な状態で保っている点が、国内外の専門家から高い評価を受けています。

三井三池炭鉱の主力鉱だった三川鉱の跡地を巡るツアーを昨年12月から試験的に行ったところ来場者数が予想を上回りましたので今年の5/17から毎週日曜日に見学できるようになりました。
私は5/24の午後から三川鉱の見学に行きましたが、その日も見学者はものすごく多かったそうです。見学する時には元炭鉱マンの人がボランティアとして説明をしてくださいます。そして採炭現場へ行く時には必ず山の神様へ一礼して坑内に下がっていく事を教えて頂きました。

※市内にある三井三池炭鉱の宮原坑跡は世界文化遺産登録を目指す「明治日本の産業革命遺
 産」に含まれていますが、昭和期に開発された三川鉱跡は構成資産ではありません。
コメント (12)
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